奇跡
原題:ORDET
邦題:奇跡
時間:126分
公開:1972-02
製作年度:1955
製作国:ベルギー/デンマーク
配給:フランス映画社
製作総指揮:
製作:
監督:カール・テオドール・ドライエル
脚本:カール・テオドール・ドライエル
原作:カイ・ムンク
撮影:ヘニング・ベンツェン
音楽:ポウル・シーアベック
出演:ヘンリク・マルベルイ、エミル・ハス・クリステンセン、プレーベン・レーアドルフ・リュ、ビアギッテ・フェダースピール
ベルイマンといいドライヤーといい、ここまで「宗教」について禁欲的・原理主義的に追求する作品をつくるのかしら。北欧の「地の果て」のような風景の中に生きていくと「神の存在」が人間の生きていく全てになってしまうのかしら。ちょっと理解不能な感覚よね。日本人にとっては、多分。で、この作品は「神の信じ方」の対立。そしてその一方の家族の中でも「神の信じ方」についての見失った真実を描いている。クライマックスは「神の信じ方」ではなくて有無を言わせない「神の存在」を悲劇と再生で証明するの。シンプルなストーリーの中に、描きたかった全てのための要素しか存在しない映画。余裕がなくて堅苦しい。無駄がないっていえばそうだけど、映画というものからエンタテイメントをを排除すると、ここまで静謐になるっていう見本みたいね。
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