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エクスマキナ 2007-09-28

Exmachina原題:APPLESEED SAGA: EX MACHINA
邦題:エクスマキナ
時間:104分
公開:2007-10-20
製作年度:2007
製作国:日本
配給:東映
製作:テレンス・チャン、植木英則、渡邉直子、ジョセフ・チョウ
プロデュース:ジョン・ウー
監督:荒牧伸志
脚本:たけうちきよと
原作:士郎正宗
撮影:
音楽:HASYMO 、細野晴臣 、テイ・トウワ 、コーネリアス 、m-flo
出演:小林愛 、山寺宏一 、岸祐二

「アップルシード」の粘土のようなヘアは変わらないけど、映像のカット割りはかなり進化していた。フォーカスが前景と背景できちんと計算されていたし、アクション場面もCGならではのアングルなのに、実写みたいなリアルな描画で「どうやって撮影したの?」なんて思わせちゃうくらい。前作の「母もの」な湿気の多いテーマじゃなくて、とっつきやすい国際陰謀ものだからストーリーで醒めちゃう割合は少なかったわ。まあ、一部ゾンビ映画になったり、ラストシーンは「ラピュタ大崩壊」になったりなとこもあってどうかと思うけど、山田宏一さん的に言うと「目くばせ」って表現するのかしら。違うとは思うけど。前作から経た時間の分だけ映像的にかなり進化してるのは認めるわ。

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ミス・ポター 2007-09-26

Misspoter 原題:MISS POTTER
邦題:ミス・ポター
時間:93分
公開:2007-09-15
製作年度:2006
製作国:イギリス/アメリカ
配給:角川映画
製作総指揮:レニー・ゼルウィガー 、ルイス・フィリップス 、ナイジェル・ウール 、スティーヴ・クリスチャン
製作:マイク・メダヴォイ、デヴィッド・カーシュナー、コーリー・シエネガ、アーノルド・W・メッサーデ、ヴィッド・スウェイツ
監督:クリス・ヌーナン
脚本:リチャード・マルトビー・Jr
原作:
撮影:アンドリュー・ダン
音楽:ナイジェル・ウェストレイク
出演:レニー・ゼルウィガー 、ユアン・マクレガー 、エミリー・ワトソン 、ビル・パターソン 、バーバラ・フリン 、マッティエロック・ギブス 、ロイド・オーウェン 、アントン・レッサー 、デヴィッド・バンバー


レニー・ゼルウィガーの映画界におけるポジションってどうなんだろう。「ブリジット・ジョーンズ」のようなラブコメにしても「ブス」「太め」「行き遅れ」 なキャラで通してるようで、その点ではポター女史は適役なのかもね。ピーター・ラビットの原作者の伝記映画っていう面からみると、ここ数年カテゴリとして ある「伝記もの」の流れなんだろうな。おとなしく、まじめに、ていねいに、ポター像を描いてるからケチのつけようがないの。で、あえて言うならイギリス映 画らしく「地味」ってことかしら。でも劇場の観客を観てると上品そうな女性が多かったからそれでもいいのね。観おわってロビーにいたら「いい映画だったわ よね」なんて感想があちこちで聞こえた。そのとおり。いい映画なんだもの。

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ファンタスティック・フォー:銀河の危機 2007-09-26

F42 原題:FANTASTIC FOUR: RISE OF THE SILVER SURFER
邦題:ファンタスティック・フォー:銀河の危機
時間:92分
公開:2007-09-21
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:マイケル・バーナサン 、クリス・コロンバス 、ケヴィン・フェイグ 、スタン・リー 、マーク・ラドクリフ
製作:アヴィ・アラッド、ベルント・アイヒンガー、ラルフ・ウィンター
監督:ティム・ストーリー
脚本:マーク・フロスト 、ドン・ペイン
原作:ジョン・ターマン、マーク・フロス
撮影:ラリー・ブランフォード
音楽:ジョン・オットマン
出演:ヨアン・グリフィズ 、ジェシカ・アルバ 、クリス・エヴァンス 、マイケル・チクリス 、ダグ・ジョーンズ 、ジュリアン・マクマホン 、ケリー・ワシントン 、ローレンス・フィッシュバーン 、アンドレ・ブラウアー 、ザック・グルニエ 、ケネス・ウェルシュ 、スタン・リー


ちょうどいい長さよね。92分。いっきにスーパーアクション映画として見せきっちゃう。こまかな矛盾やヘンなところ(いっぱいあるんだけどね)は突っ込ん でるヒマが無いうちにサクサクと物語が進んで、悪役は悪役、悪役が善玉、善玉は善玉、邪魔する役は邪魔しっぱなし、っていう簡潔な構造で「地球を救って」 いくのがファミリー映画としては合格!ってことなのね。そこには芸術としての映画や、問題意識の啓蒙とか、っていうややこしくて面倒くさい能書きがゼロ。 これが映画輸出大国「アメリカ」のハリウッドメジャーブランド製品ってことよね。

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バイオハザード III 2007-09-25

Residentevilextinction 原題:RESIDENT EVIL: EXTINCTION
邦題:バイオハザード III
時間:96分
公開:2007-11-03
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:SPE
製作総指揮:
製作:ポール・W・S・アンダーソン
監督:ラッセル・マルケイ
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
原作:
撮影:デヴィッド・ジョンソン
音楽:タイラー・ベイツ
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ 、オデッド・フェール 、アリ・ラーター 、イアン・グレン 、アシャンティ 、クリストファー・イーガン 、スペンサー・ロック 、ジェイソン・オマラ 、マイク・エップス


チラシとかじゃ「ファイナル」ってわけで、これで終わりよ!って表現なんだけど、ぜんぜん終わらない。クライマックスは綾波レイの如し。謎(笑)。まだま だ終わらない、もっと凄くなるぞ、っていうか、何にも完結してないとしか言いようが無い。もちろん主要人物は一人死んでしまうけど、悪役は残ってるし、逃 げた人たちはどうなったか語られていないし、というわけで、オープニング全米一位も獲ったことだし絶対次回作もありそう!っていう再生産可能な「ゾンビ映 画」シリーズね。それよりミラはもうこればっかり。マリアといえばミラ、な状態なんでゾンビ映画界の寅さんの風格も満点。どっちかというと「2」のほうが お金かかってたように思えるんだけど、どうなんだろう。

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アフリカン・ダンク 2007-09-25

Africandank 原題:THE AIR UP THERE
邦題:アフリカン・ダンク
時間:108分
公開:1994-06
製作年度:1993
製作国:アメリカ
配給:ブエナ
製作総指揮:ランス・フール 、スコット・クルーフ
製作:テッド・フィールド、ロザリー・スウェドリン、ロバート・W・コート
監督:ポール・マイケル・グレイザー
脚本:マックス・アップル
原作:
撮影:ディック・ポープ
音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:ケヴィン・ベーコン 、チャールズ・ギトンガ・マイーナ 、ヨランダ・ヴァスケス 、ウィンストン・ヌシュナ 、マブスォ・“キッド”・シソール 、ショーン・マッキャン 、デニス・パトリック


いじめられっこな状態の大学バスケのコーチがスター選手の勧誘に失敗して、ところがビデオで観たアフリカの未開の村でバスケをしてる現地人に才能を感じて スカウトに行く、っていう、いかにもどたばたコメディが始まりますよっていうオープニング。バスケが第二の国技みたいなアメリカの偏差値の低いティーンズ が主要なターゲットらしく、難しさはゼロ。完璧な勧善懲悪・正義の勝利、スポ根要素もあってラスト数秒で奇跡の逆転勝利って、劇場内がワーキャー歓声があ がってしまうタイプのお気楽娯楽作品ってだけね

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パルプ・フィクション 2007-09-24

Pulpfiction原題:PULP FICTION
邦題:パルプ・フィクション
時間:154分
公開:1994-09
製作年度:1994
製作国:アメリカ
配給:松竹富士
製作総指揮:ダニー・デヴィート 、マイケル・シャンバーグ 、ステイシー・シェア
製作:ローレンス・ベンダー
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
原作:クエンティン・タランティーノ、ロジャー・エイヴァリー
撮影:アンジェイ・セクラ
音楽:
出演:ジョン・トラヴォルタ 、サミュエル・L・ジャクソン 、ユマ・サーマン 、ハーヴェイ・カイテル 、ティム・ロス 、アマンダ・プラマー 、マリア・デ・メディロス 、ヴィング・レイムス 、エリック・ストルツ 、ロザンナ・アークエット 、クリストファー・ウォーケン 、クエンティン・タランティーノ 、スティーヴ・ブシェミ 、ブルース・ウィリス


すっごい久しぶりに見た。高校生のころに劇場で観て以来だもの。今月「グラインド・ハウス」を観て、そういやタランティーノの原点ってこういうのよね、っ て「パルプ・フィクション」を思い出してDVDを借りたの。で、最初に観た時にとにかく時間がばらばらに描かれていて、観終わったあとメモを書いて整理し たって記憶があるんだけど、今回もおんなじ。やっぱり観ている最中はどことどこが繋がるのか記憶しておかなきゃいけない緊張感があるの。で、やっぱり、こ の映画の時制のクライマックスはブルース・ウィリスがオートバイで去っていくシーンよね?ね?きっとそうだよね?

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サマータイムマシン・ブルース 2007-09-23

Summertimemachine 邦題:サマータイムマシン・ブルース
時間:107分
公開:2005-09-03
製作年度:2005
製作国:日本
配給:東芝エンタテインメント
製作総指揮:
製作:本広克行
監督:本広克行
脚本:上田誠
原作:上田誠
撮影:川越一成
音楽:HALFBY
出演:瑛太 、上野樹里 、与座嘉秋 、川岡大次郎 、ムロツヨシ 、永野宗典 、本多力 、真木よう子 、升毅 、三上市朗 、楠見薫 、川下大洋 、佐々木蔵之介


本広監督が肩の力を抜いて作り上げた佳作。たぶん原作になってる舞台劇がすっごく完成度高いんだろうなって思う。時間旅行のどたばたが計算されて矛盾なく きちんと筋が通っているから安心してクライマックスまで堪能できる。それぞれの俳優の生き生きとした明るく一生懸命な演技がね。映像的にも監督がこころみ てる特殊効果は成功してる。真夏のかげろうのような風景のゆらめきが、ある夏の一日の一瞬が永遠に続く物語の鍵になってる「不思議」さをうまく表現して る。こういう作品をみると、やっぱり脚本が良くなきゃね、って思うし、それを表現する俳優が適役だったり、そう動かす監督がいい仕事してたりっていう全部 の要素が奇跡のようね揃った映画って素敵って心から思うわ

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アワーミュージック 2007-09-22

Ourmusic 原題:NOTRE MUSIQUE
邦題:アワーミュージック
時間:80分
公開:2005-10-15
製作年度:2004
製作国:フランス
配給:プレノンアッシュ
製作総指揮:
製作:アラン・サルド、ルート・ヴァルトブルゲール   
監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
原作:
撮影:ジュリアン・ハーシュ   
音楽:
出演:ナード・デュー 、サラ・アドラー 、ロニー・クラメール 、ジャン=クリストフ・ブヴェ 、ジャン=リュック・ゴダール 、サイモン・エイン 、ジョルジュ・アギラ 、ルティツィア・グティエレス 、マフムード・ダーウィッシュ 、フアン・ゴイティソーロ 、ピエール・ベルグニウ 、ジャン=ポール・キュルニエ 、ジル・ペクー 、エルマ・ドザニック

<2004年のカンヌ映画祭で観た時の感想>
ジャン・リュック・ゴダールの新作。あまりに哲学的すぎて意味不明。どうやら戦争=人間の殺し合いに ついての考察らしいけど、フランス語で英語字幕だとぜんぜん追いついていけない。ルミエールやドヴィッシーの上映では「JLG」のクレジットでゴダールの 旧作の名シーン「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「カラビニエ」等々を上映していたし、カンヌ映画祭っていうか、フランス映画の一方の象徴でもあるから リスペクトされている巨匠ね。だけど、巨匠すぎて天才すぎて誰も理解できない境地になってしまっている、って断言できる。ああ、どうするのかしら、フラン ス映画界にはお荷物になっているかも。

<で、日本語字幕で観た時の感想>
日本語字幕版を観ても意味不明。というか引用と朗読の連鎖。

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ブルワース 2009-07-21

Bulworth 原題:BULWORTH
邦題:ブルワース
時間:106分
公開:1999-06
製作年度:1998
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:ウォーレン・ベイティ、ピーター・ジャン・ブルージ   
監督:ウォーレン・ベイティ
脚本:ウォーレン・ベイティ 、ジェレミー・ピクサー
原作:
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ウォーレン・ベイティ 、ハリー・ベリー 、ドン・チードル 、オリヴァー・プラット 、ジャック・ウォーデン 、ポール・ソルヴィノ 、リチャード・サラフィアン 、イザイア・ワシントン 、ショーン・アスティン 、クリスティーン・バランスキー 、ケニー・ウィッテカー


ウォーレン・ベイティの思想がハリウッドで「押し付けがましいリベラル」「アカ」なんて嫌われるのがよく理解できる「押し付けがましい」作品。テキトーに浮遊してるのが議員としてのスタンスの主人公が負けそうになった選挙でヤケクソにとった行為が「本音」を語るっていう短絡的なアイデア。で、それがラップ調で本音を演説するっていうわけなんだけど、まあ日本語字幕で英語のラップを表現しようっていうのが絶対ムリ。伝わらないし、ウォーレンが狙った「効果」なんかゼロ。登場人物ががんばってるけどチグハグで結局のところ何を主張したかった映画なの、っていうのが誰も(ウォーレン以外)理解しないで終わったっていう消化試合みたいな作品よね。

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題名のない子守唄 2009-09-21

Lasconosciuta 原題:LA SCONOSCIUTA
邦題:題名のない子守唄
時間:121分
公開:2007-09-15
製作年度:2006
製作国:イタリア
配給:ハピネット
製作総指揮:ラウラ・ファットーリ
製作:
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ 、マッシモ・デ・リタ
原作:
撮影:ファビオ・ザマリオン
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:クセニア・ラパポルト 、ミケーレ・プラチド 、クラウディア・ジェリーニ 、ピエラ・デッリ・エスポスティ 、アレッサンドロ・ヘイベル 、クララ・ドッセーナ 、アンヘラ・モリーナ 、マルゲリータ・ブイ 、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ


チラシのビジュアルがいかにもスイッチの固定ファン向けになってる。子供のあどけない表情をフューチャーして。でも内容はかなり重い物語。子供を産む機械として強要される「失われた国から来た娼婦」が最後に産んだ子供に会いたい思いで、ある一家に近づいていく。主人公のなぞの行動が、彼女の忌まわしい過去のフラッシュバックとともに徐々に明らかになっていく。母であることの本能と、その唯物的な行動の狭間に展開されるサスペンスが主眼なのかな。真相が語られるクライマックスは監督が「話さないで」ってリクエストしてるけど、まあここまでくると予想通り。もちろん、圧倒的な「仕掛け」については「ちと無理やり?」な映画的なひっかけに観えちゃったんだけどね。それにしても、どういう感覚でこんな暗くて悲しい物語を思いついて商業映画として成立させようとしたのかしら。女性として、とてもじゃないけど正視しがたいんだけど。なんか劇場も終わったあと、すっごい暗いムードだったわ。

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ボビーZ 2007-09-20

Bobbyz_2 原題:THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z
邦題:ボビーZ
時間:96分
公開:2007-11-17
製作年度:2007
製作国:アメリカ/ドイツ
配給:SPE
製作総指揮:
製作:
監督:ジョン・ハーツフェルド
脚本:ボブ・クラコワー 、アレン・ローレンス
原作:ドン・ウィンズロウ
撮影:
音楽:ティム・ジョーンズ
出演:ポール・ウォーカー 、ローレンス・フィッシュバーン 、ジェイソン・ルイス


ポール・ウォーカーの「オレ様映画」な感じ。「ワイルド・スピード」の人でしょう?なんか、傲慢な感じするわ。薄っぺらなカリフォルニアでサーフィンに興 じる富豪俳優っていう自画自賛っぽいイメージも、わたしにとっちゃB級のレッテルにしか思えない。で、映画もB級。メキシコの荒野をぜんぜん可愛くないデ ブな少年と彷徨ったり、パーティしかしてないマフィアのアジトやドラッグビジネスの仲間の豪邸で棒のように立ってるばかり。たぶんローカルに強い演歌歌手 やドサ芝居の座長みたいに「小さいけどきっちり計算できる消費者」がある製品(役者)なんだろうなぁ、ポールって。トム・クルーズみたいにウルトラスター になんなくてもいいのさ、面倒だしねって達観してんでしょうね。ある意味、暑っ苦しくないスティーヴン・セガールなポジションになってくのかもね。

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マウス・ハント 2007-09-19

Mousehunt 原題:MOUSE HUNT
邦題:マウス・ハント
時間:90分
公開:1998-03
製作年度:1997
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:
製作:アラン・リッシュ、トニー・ルドウィグ、ブルース・コーエン
監督:ゴア・ヴァービンスキー
脚本:アダム・リフキン
原作:
撮影:フェドン・パパマイケル
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:ネイサン・レイン 、リー・エヴァンス 、ヴィッキー・ルイス 、クリストファー・ウォーケン 、モーリー・チェイキン 、ウィリアム・ヒッキー


破壊をクライマックスにするノンストップコメディ。なんかアメリカのアニメみたい。さまざまなキャラクターや表現が。ノーネームなキャスティングなんだけ ど、かなりレベルの高い演出をしてる。さすがゴア監督。パイレーツシリーズでブレイクする才能の片鱗は十分感じるわ。特にネコがネズミを追うシーンでカー ペットのふくらみがチェイスするの。よく実写でできたわね。アニメの定番の演出なんだけど、ある意味「恥知らず」にも実写でもアリってしちゃう。クライ マックスのオークションシーン中の家屋崩壊へ向かうドキドキ感もメリハリをつけてるし、後日談っぽい「ハッピーエンディング」なんかは説明臭くならないで 立派。実写の「レミー」を見た気分ね。けっこう拾い物だったわ、この作品。

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スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ 2007-09-18

Sukiyakijango 邦題:スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
時間:121分
公開:2007-09-15
製作年度:2007
製作国:日本
配給:SPE
製作総指揮:
製作:吉田浩二、山口敏功
監督:三池崇史
脚本:三池崇史 、NAKA雅MURA
原作:
撮影:栗田豊通
音楽:遠藤浩二
出演:伊藤英明 、佐藤浩市 、伊勢谷友介 、桃井かおり 、香川照之 、石橋貴明 、安藤政信 、木村佳乃 、松重豊 、塩見三省 、石橋蓮司 、堺雅人 、田中要次 、小栗旬 、内田流果 、クエンティン・タランティーノ 、香取慎吾


伊藤英明なんだもの。「海猿」との整合性があるのかしら。って本気にメジャー映画として作られちゃった「冗談から生まれた」っぽい狂乱作品。たぶ ん脚本の二人はヒーヒー笑いながら荒唐無稽なアイデア出し合戦したんだろうなぁって想像できる。「タカちゃんが出演OKだからさ、こういうことやらしちゃ おうよぉ。」「いいねぇ、サイコー。でさ、撃たれてお腹に穴あけてさ、ロイ・ビーンのラストシーンみたいに向こう側が見えるってどうよ」「いいねぇ、やっ ぱガトリング銃乱射はいるよね」なんて超マニアックなやりとりで脚本ができたんだろうなぁ。なんかそこにいたかったなぁ。アイデアいっぱいあるし。ともあ れ「続・荒野の用心棒(原題ジャンゴ)」がその前にやった仕事、っていうのかしら。出生の秘密(笑)なんてのもあるし。それにしても堂々とメジャー映画と して成立させて、セコい自主映画の低予算な寒い作品にしてない、ってとこが凄いっていうか不思議。なんでこんな映画が作れたのかしら。

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ドク・ハリウッド 2007-09-18

Dochollywood_2 原題:DOC HOLLYWOOD
邦題: ドク・ハリウッド
時間:104分
公開:1991-10
製作年度:1991
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:マーク・マーソン
製作:スーザン・ソルト、デボラ・D・ジョンソン
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
脚本:ジェフリー・プライス 、ピーター・S・シーマン 、ダニエル・パイン
原作:ニール・B・シェルマン
撮影:マイケル・ケイトン=ジョーンズ、マイケル・チャップマン
音楽:カーター・バーウェル
出演:マイケル・J・フォックス 、ジュリー・ワーナー 、ブリジット・フォンダ 、ウディ・ハレルソン 、バーナード・ヒューズ 、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ 、フランシス・スターンハーゲン 、ジョージ・ハミルトン 、アイダ・バード 、ロバーツ・ブロッサム


さわやかな青春コメディの第一人者となってた頃のマイケルが今度は医者に挑戦、っていうだけの映画。傲慢な都会の医者が、事故で寒村に滞在するうちにロハ スな生活と美女を気に入り、都会を捨てて村に舞い戻ってくる、っていう人情コメディドラマ。よほど暇じゃなきゃわざわざ観にいくこともないタイプの作品よ ね。あくまで、当時はマネーメーカーだったマイケルのバリューだけで成立してるってことかしらね。なに作ってもいいんだもの。「マイケルの・・・・」って タイトルさえあればいい、っていう安直極まりない企画の「ダイナーのウェイトレスが週末のお楽しみ」ってあたりがメインの需要者になってたんだろうなぁ。

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オスカーとルシンダ 2007-09-16

Oscarandlucinda原題:OSCAR AND LUCINDA
邦題:オスカーとルシンダ
時間:133分
公開:1998-07
製作年度:1997
製作国:アメリカ/オーストラリア
配給:FOX
製作総指揮:
製作:ロビン・ダルトン、ティモシー・ホワイト
監督:ジリアン・アームストロング
脚本:ローラ・ジョーンズ
原作:ピーター・ケアリー
撮影:ジェフリー・シンプソン
音楽:トーマス・ニューマン
出演:レイフ・ファインズ 、ケイト・ブランシェット 、シアラン・ハインズ 、トム・ウィルキンソン 、リチャード・ロクスバーグ 、ジョセフィン・バーンズ


けっこう渋い演技派の顔合わせだったのね。10年も前の作品だと当時は「地味な文芸作品」というPRに難航しそうなわけで、今ならオスカー候補競演なんて 言えるのかもしれない。とはいえ、脚本がだらだらしてるし「ガラスの教会を運ぶ」っていうスペクタクルも「フィッツカラルド」のようなスケール感を出せる ネタなのに監督の力量か予算が無いのか超淡白になっちゃってるの。たぶんクライマックスの「語り」の正体まで怒涛の「感動の波」を作れるのに、駄目。なん てもったいない。原作そのものが、不器用な愛のロマンスを表現しているのか、ガラスの教会を運搬する冒険を表現してるのか、読んでないわたしとしては判断 できないんだけど、映画にするほどのものだったのかしら、っていう疑問がある。映画化しようとしたんだから、どこか映画的な面白さを買ったんだろうけど、 それは達成しきれず残念でした。

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ノックは無用  2007-09-13

Dontbothertoknock 原題:DON'T BOTHER TO KNOCK
邦題:ノックは無用
時間:76分
公開:1954-04
製作年度:1952
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:ジュリアン・ブロースタイン
監督:ロイ・ウォード・ベイカー
脚本:ダニエル・タラダッシュ
原作:シャーロット・アームストロング
撮影:ルシアン・バラード
音楽:ライオネル・ニューマン
出演:リチャード・ウィドマーク 、ジーン・キャグニー 、エリシャ・クック・Jr 、マリリン・モンロー 、アン・バンクロフト 、ドナ・コーコラン 、グロリア・ブロンデル 、ジム・バッカス


原題も思わせぶりで、邦題もちょっとセクシーな雰囲気を持たせて「モンローのお色気」っていうセールスポイントを前面に出してはいるんだけど。実はけっこ うシリアスなサスペンス。はるか未来に「ミザリー」が登場する予感さえ、って言いすぎかしら。ともあれモンローが「心が壊れていく、恋人を事故で失った女 性」を一生懸命演じている。彼女の演技力が容姿に惑わされて評価されていない証拠のような映画よね。タイトルとかポスタービジュアルとか。でも彼女は「泳 ぐ目線」のブレ、「徐々に焦点が合わなくなる目線」とかで実はしっかり役柄を表現してるの。日に焼けたラガーが必ずしも爽やかなナイスガイじゃないってい う真実に共通するかも。って、これは個人的な問題だわ。

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長江哀歌 2007-09-12

Stilllife 原題:三峽好人
邦題:長江哀歌
時間:113分
公開:2007-08-18
製作年度:2006
製作国:中国
配給:ビターズ・エンド=オフィス北野
製作総指揮:
製作:
監督:ジャ・ジャンクー
脚本:ジャ・ジャンクー
原作:
撮影:ユー・リクウァイ
音楽:リン・チャン
出演:チャオ・タオ 、ハン・サンミン 、ワン・ホンウェイ 、リー・チュウビン 、マー・リーチェン 、チョウ・リン 、ホァン・ヨン


ヴェネチア映画祭で金獅子賞。アジアのテオ・アンゲロプロスなんて宣伝がされていたので、ちょっとは期待したのにクズだった。民族性が生きている作品が受 賞しやすい?(ってわたしは勝手に思ってる)ヴェネチアだからって割り引いてはいたけれど、どこをどうつつけばアンゲロプロスが出てくるのか、まったく意 味不明。ダムに沈む町に人を訪ねてくる男と女。それぞれの目的を果たしてその町から去っていく。町は破壊され続けダムの底に沈み永遠に消える準備を続け る。なんていうお先真っ暗なスケッチ。カメラは被写体を選ばず、せりふは画面外からだらだら聞こえ、唐突に主人公が変化し、崩されたジグソーパズルのよう に崩壊していくの。いったい何の絵が浮かび上がるのか想像さえできない。そんな「終わらない」欲求不満を唐突なエンドクレジットが増幅させる。カンヌの 「ロゼッタ」に似た気分だけどもっとひどい。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 2007-09-08

Eva01 邦題:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
時間:98分
公開:2007-09-01
製作年度:2007
製作国:日本
配給:クロックワークス
製作総指揮:
製作:スタジオカラー
監督:摩砂雪 、鶴巻和哉
脚本:庵野秀明
原作:庵野秀明
撮影:福士享
音楽:鷺巣詩郎
出演:緒方恵美 、林原めぐみ 、三石琴乃 、山口由里子 、立木文彦 、清川元夢 、緒方恵美 、三石琴乃 、山口由里子 、林原めぐみ 、立木文彦 、清川元夢 、結城比呂 、長沢美樹 、子安武人 、麦人 、関智一 、岩永哲哉 、岩男潤子 、石田彰

高校生のときに嵌らされて、当時の劇場版を待ち望んだ「熱狂」はリアルタイム体験者としては忘れられない。で、そんなわたしが渦中にあったときに小学生く らいだった「ポストEVA」な世代がいっぱいいる劇場で観た。テレビアニメのストーリーの初期部分を映画としてリメイクしているけど、ちょっとづつ変化は してる。まあ10年以上経て、同じじゃしょうがないけどね。とはいえ、エヴァの世界観やキャラクターが殆ど説明なしに展開するわけだから、相当の知識を 持ってることが前提にされてる作品よね。まあわざわざ観に来るんだから予習してる客しかいないっぽいしね。というか、そういう「中級者向け」な映画ってい う存在に違和感を持たないでいられる自分が「ああ、原体験者なんだ、わたし」って自覚させられちゃう。「鋼の錬金・・」で世界観スキルを求めることの無謀 と横暴さを書いたけど、エヴァではそう怒れない自分がちょっと卑怯者に思えちゃう。

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デス・プルーフ in グラインドハウス 2007-09-03

Deathproof 原題:Quentin Tarantino's Death Proof
邦題:デス・プルーフ in グラインドハウス
時間:113分
公開:2007-09-01
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:ブロードメディア
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン 、ハーヴェイ・ワインスタイン
製作:クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アヴェラン、エリカ・スタインバーグ
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
原作:
撮影:    クエンティン・タランティーノ
音楽:
出演:カート・ラッセル 、ロザリオ・ドーソン 、ローズ・マッゴーワン 、シドニー・ターミア・ポワチエ 、ゾーイ・ベル 、マイケル・パークス 、メアリー・エリザベス・ウィンステッド 、ヴァネッサ・フェルリト 、ジョーダン・ラッド 、トレイシー・トムズ 、マーリー・シェルトン 、ニッキー・カット 、イーライ・ロス 、クエンティン・タランティーノ

ロドリゲスのゾンビ編は試写会で観てしまったので、タランティーノの爆走編は劇場で。ということで、一本の?映画を別々に観たことになるのかな?2本立て の形をとった1本の映画なんだけど、単独でも存在できるっていう仕掛け。だけどたぶん余程の「識者」じゃなきゃそんな事は関係ないでしょうね。だって普通 の古風なC級ダサダサ映画なんだもの。とりあえず。そういう風に作ってるから。狙いをキャッチできないと(すっごい曲球すぎて無理だけど)なんかお金払っ たのを後悔するような映画だものね。で、このタランティーノ作品は「悪魔のスタントマン」なんて邦題でパトスあたりで1週間だけ「劇場公開のアリバイ」つ くりされるタイプの映画に仕上げてる。仕上がっちゃったんじゃなくて、そう仕上げてるあたりが屈折してるんだけど。だけど、ロドリゲスのマシンガン脚の狂 気までは無くて、オーソドックスに70年代C級を「再現」してるから、つい駄目映画に見えてしまう。そう見えてしまうのが狙いだって理解してても駄目映画 だと感じてしまうのは監督の術中にはまってるのか。で、雰囲気は70年代なんだけど、平気で携帯なんか使うから、ある意味興ざめなシーンもあるんで、いっ たいどう対応すればいいか、心から悩むわ、このタランティーノの冗談に。

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