シッコ 2007-07-26
原題:SICKO
邦題:シッコ
時間:123分
公開:2007-08-25
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:GAGA、博報堂
製作:キャスリーン・グリン
監督:マイケル・ムーア
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:マイケル・ムーア
「コロンバイン」のころはかなりゴツゴツとしてて、取材先の痛いところを思いっきり抉り出すようなゲリラ的な手法が痛快なだけに、その「子供の絶叫」のようなテーマ性がわかり易いくらいに浮き彫りになってた。「911」じゃターゲットをブッシュに絞って、コマーシャルな部分がちょっと嫌味かなって印象。で、この作品。ムーアの手法がより計算ずくにエレガントになっていて、ゲリラ的な手法が「周到な予定調和」でハプニングとして演出されてるの。もちろん、そこで主張されているアメリカ社会の問題点(医療保険問題)とかはしっかり語られているし、これまで誰も「映画というメディアで主張」してこなかったものなんだろうけど、ムーアテイストが一種の「定番の手口」になってしまっているだけに、かつてのような鬼気迫る必死さが薄れてしまっているって感じ。理詰めの展開が行き当たりばったりになってない、ってことが違和感なのかもね。キューバのグアンタナモ刑務所突撃が、実はキューバの医療事情の優秀さにつながっていくあたりって、「映画的な語り口のための準備のされかた」が露骨に出ているんだもの。まあ、それはそれでムーア監督の芸風の固定化ってことなんだけどね。そういった手法の「角のとれかた」はともかく、アメリカ人に生まれなくてよかった、ってほっとさせられてしまうだけのことは十分つたわってきたからいいのかな?今回の目玉は発掘されたニクソンの録音テープ。これがあったから、この作品を作ろうって思ったのかもしれないくらいインパクトがあるわよ。
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