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サイン・オブ・ゴッド 2007-06-29

Signofgod原題:DAS JESUS VIDEO
邦題:サイン・オブ・ゴッド
時間:110分
公開:TVM
製作年度:2003
製作国:ドイツ
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:トーマス・ローテ
監督:セバスチャン・ニーマン
脚本:マーティン・リッツェンホッフ
原作:アンドレアス・エシュバッハ
撮影:ゲルハルト・シルロ
音楽:エゴン・リーデル
出演:マティアス・ケーベルリン 、ナイケ・リベリ 、マヌウ・リボウスキー 、ハンス・ディール 、ディートリッヒ・ホリンダーボイマー

ドイツのSF映画。このC級感って思いっきりGAGAよね。ドイツの考古学者が偶然見つけた古代の白骨死体に不思議なオーパーツが。なんと数年後に発売されるSONYの最新型ビデオの説明書だった、なんてことから始まるタイムトラベルもの。ところが、どこの誰が何の理由かわからないけど、その「秘密」を守ろう?として考古学者の周りの人間をどんどん殺していく。もう、映画として主人公を追い詰めるためだけに、意味不明に危機また危機。わたしとしては、最後まで「なぜ主人公を殺してビデオの秘密を守らなきゃいけないのか」っていう理由がわからないままだったんだけど、肝心のタイムトラベルのオチのほうも最悪なんで、もろもろの破綻っぷりが、さすが日本未公開ってことだけあるわね。

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ニューヨーク・ニューヨーク 2007-06-27

Newyorknewyork原題:NEW YORK, NEW YORK
邦題:ニューヨーク・ニューヨーク
時間:155分
公開:1977-08
製作年度:1977
製作国:アメリカ
配給:UA
製作総指揮:
製作:アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ 
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:アール・マック・ローチ 、マーディク・マーティン
原作:アール・マック・ローチ
撮影:ラズロ・コヴァックス
音楽:ジョン・カンダー 、フレッド・エッブ 、ラルフ・バーンズ
出演:ロバート・デ・ニーロ 、ライザ・ミネリ 、ライオネル・スタンダー 、バリー・プリマス 、ダイアン・アボット 、メアリー・ケイ・プレイス 、ディック・ミラー

マーティン・スコセッシはなにをしたかったのだろう。フランク・キャプラやウィリアム・ワイラーとかの王道のハリウッド・ラブ・ストーリーを模倣したかっただけなのかしら。売れないミュージシャンがちょっとしたチャンスをものにしてスターへ登りつめていく、と同時に残された一方はそれなりの人生を歩んでいて、二人の人生が交差しながらもニューヨークという街の小さな出来事にしかすぎない、人生って素敵だね、なんていう賛歌。シニカルでもなく、なんかスコセッシの「憧れ」か「妬み」が内包してるようなものに仕上がってるけど、映画としては最低につまらない。キャスティングはいいんだけどね。ミュージカルのカテゴリに入るのかしら。ミュージシャンの映画で、ステージで歌うシーンや、スターになってレビュー映画を撮影するシーンとかはミュージカルシーンになってるけど。必然だものね。無理やり歌ったりするとミュージカルだとおもうから、この映画は「音楽映画」っていうことかな。

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劇場版AIR 2007-06-25

Air2005邦題:劇場版AIR
時間:90分
公開:2005-02-05
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
製作:東伊里弥
監督:出崎統
脚本:中村誠
原作:ビジュアルアーツ 、Key
撮影:
音楽:周防義和
出演:川上とも子 、久川綾 、緑川光 、西村ちなみ 、井上喜久子 、神奈延年 、三木眞一郎 、冬馬由美 、今野宏美 、永島由子 、潘恵子

18禁の恋愛アドベンチャーゲームが原作ってことは知らなかった。どこをどうすると、そんなゲームを「映画化」しようって思うのかな。とはいえ、監督はポケモンの出崎統だし、アニメの世界ってよくわからない。平安時代の「翼のあるお姫様」の悲劇の恋と、その伝説を調べてる「不治の病らしい女子高生」の実らぬ恋が平行して描かれるけど、たぶんそんなことどうでもよくて、どれだけ萌えられるかのキャラクター造形とかばっかりにマニアたちは向いてるんだろうなぁ。

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U・ボート 2007-06-25

Dasboot原題:DAS BOOT
邦題:U・ボート
時間:135分
公開:1982-01
製作年度:1981
製作国:西ドイツ
配給:ヘラルド
製作総指揮:ルッツ・ヘンクスト 、マーク・ダモン 、エドワード・R・プレスマン 、ジョン・W・ハイド
製作:ギュンター・ロールバッハ
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
脚本:ウォルフガング・ペーターゼン
原作:ロータル=ギュンター・ブーフハイム
撮影:ヨスト・ヴァカーノ
音楽:クラウス・ドルディンガー
出演:ユルゲン・プロフノウ 、ヘルベルト・グリューネマイヤー 、クラウス・ヴェンネマン 、ベルント・タウバー 、マルチン・ゼメルロッゲ 、クロード=オリヴィエ・ルドルフ 、オリヴィエ・ストリッツェル 、アーウィン・レダー 、ハインツ・ホーニグ 、ウーヴェ・オクセンクネヒト 、オットー・ザンダー

ほとんど海の中っていうか潜水艦の中が舞台の男くさい映画。でもヒットしたらしく、この作品のあとに潜水艦モノが多く作られていったし、当たるっていわれたみたい。満身創痍になりながらも敵の駆逐艦から逃げて、やっとのことで母港へ帰ったら空襲で船が沈没って、ヨーロッパ映画っぽい終わり方っていうかオチ。

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時をかける少女(2006) 2007-06-23

Tokiwokakerusyojo邦題:時をかける少女(2006)
時間:100分
公開:2006-07-15
製作年度:2006
製作国:日本
配給:角川ヘラルド
製作総指揮:
製作:
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
原作:筒井康隆
撮影:
音楽:吉田潔
出演:仲里依紗 、石田卓也 、板倉光隆 、原沙知絵 、谷村美月 、垣内彩未 、関戸優希

学園青春アニメってテイストで、原作の「味わい」が出てるのかな?ちとわからないけど、都合が悪い局面になると時間をスキップスキップって便利かも。かなり欲しい能力だけど、限度数があるってのが映画のクライマックスの仕掛けなわけで、まあ辻褄をあわせたのね。でもこの程度のアニメが去年話題になってプチヒットしたっていうけど、アニメマニアじゃない私としては分析不能。

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メンフィス・ベル 2007-06-23

Menphisbelle原題:MEMPHIS BELLE
邦題:メンフィス・ベル
時間:107分
公開:1991-02
製作年度:1990
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:
製作:デヴィッド・パットナム、キャサリン・ワイラー 
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
脚本:モンテ・メリック
原作:
撮影:デヴィッド・ワトキン
音楽:ジョージ・フェントン
出演:マシュー・モディーン 、エリック・ストルツ 、ジョン・リスゴー 、テイト・ドノヴァン 、D・B・スウィーニー 、ハリー・コニック・Jr 、ジェーン・ホロックス 、ビリー・ゼイン 、ショーン・アスティン 、リード・ダイアモンド 、コートニー・ゲインズ 、ニール・ジュントーリ 、デヴィッド・ストラザーン

伝説?の名爆撃機の伝記。まあ爆撃機の活躍は搭乗してる戦士たちを描かないと「映画」にならないわけで、無理やりな群像劇風にしたてあげてる。でも、どこまで彼らのエピソードが真実にもとづいているかは不明。最後の任務のブレーメン空爆の過程をメインにしてるんだけど、どうも空間の狭さ(結局機内のやりとりばっか)が後半続くのでちとスケールが小さく見えちゃう。メンフィス・ベルっていう、多分欧州戦線で有名な空爆機を映画にしたらって思ったのだろうけど、企画倒れってことね。

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スプラッシュ 2007-06-23

Splash原題:SPLASH
邦題:スプラッシュ
時間:109分
公開:1984-09
製作年度:1984
製作国:アメリカ
配給:東宝
製作総指揮:
製作:ブライアン・グレイザー
監督:ロン・ハワード
脚本:ローウェル・ガンツ 、ババルー・マンデル 、ブルース・J・フリードマン 
原作:ブライアン・グレイザー
撮影:ドン・ピーターマン
音楽:リー・ホルドリッジ
出演:ダリル・ハンナ 、トム・ハンクス 、ユージン・レヴィ 、ジョン・キャンディ 、ドディ・グッドマン 、リチャード・B・シャル 、シェッキー・グリーン 、ハワード・モリス 、ジョディ・ロング 、ボビー・ディ・シッコ 、ロイス・D・アップルゲイト 、ビル・スミトロヴィッチ

人魚と恋に落ちちゃう御伽噺。トム・ハンクスがすっごいスリムなの。びっくり。ロン・ハワード監督がちょいちょいとまとめあげたラブコメね。トム・ハンクスのデコボコ兄弟が構造的にハリウッド好みなのかしら。ローレル&ハーディみたいに。体型でキャラを説明しちゃうっていう判り易さ。ダリル・ハンナの人魚姫はちょっとハスッぱなんだけど、言葉を覚える前の白痴っぽいとこが可愛い。台詞をしゃべりだすと平凡。水が足にかかると人魚なのがバレルっていう、単純だけどいじりやすい設定が「水をかけたい悪役」の「どうしても失敗しちゃう笑いどころ」をうまくまとめ上げてるわ。

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シュリ 2007-06-22

Shuri原題:SWIRI
邦題:シュリ
時間:124分
公開:2000-01
製作年度:1999
製作国:韓国
配給:シネカノン=アミューズ
製作総指揮:
製作:イ・グァナク、ピョン・ムリム 
監督:カン・ジェギュ
脚本:カン・ジェギュ
原作:
撮影:ファン・ソシク
音楽:イ・ドンジュン
出演:ハン・ソッキュ 、キム・ユンジン 、チェ・ミンシク 、ソン・ガンホ 、ユン・ジュサン 、パク・ヨンウ

韓流ブームのきっかけっていうか、象徴となったヒット作品。もちろん、その後の韓流ブームはヨン様から始まる「美男子スタア」への中年女性たちの熱狂的傾倒と、映画より連続ドラマを軸にしたブームだけどね。だから、韓流ブームっていうくくりとしてしまうにはちょっと違うかもしれないわね。作品として面白かった、っていう「映画的な力」によってヒットしたわけだし。純粋にね。それにしても南北問題をテーマに愛と裏切りとテロルとアクションをスケール大きく描いたっていう点では、ハリウッド映画を十分意識してる作品に仕上がってるわね。あくまで「模倣」として。やっぱり韓国映画ってまだるっこしいし、クライマックス以後がだらだらと「これでもか」っていうくらいに叙情しちゃうんだもの。このあたりをサクっと切れ良く終わらせられたらいいのにね。

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アポカリプト 2007-06-15

Apocalypto原題:APOCALYPTO
邦題:アポカリプト
時間:138分
公開:2007-06-09
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ヴィッキー・クリスチャンセン 、ネッド・ダウド
製作:メル・ギブソン、ブルース・デイヴィ 
監督:メル・ギブソン
脚本:メル・ギブソン 、ファラド・サフィニア
原作:
撮影:ディーン・セムラー
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ルディ・ヤングブラッド 、ダリア・エルナンデス 、ジョナサン・ブリューワー 、ラオール・トゥルヒロ 、モリス・バード 、ヘラルド・タラセナ 、ルドルフォ・パラシオス 、フェルナンド・エルナンデス

こだわりのマヤ語の映画。「パッション」のメル・ギブソン。初めてみる世界。なんてコピーに脅かされて観た。すっごい全力疾走なスピード感がたっぷりなアクション作品。娯楽作品としては満点あげる。2時間以上あるのにそんな長さを感じさせないの。それほど単純明快なんだもの。平和に暮らしてた主人公が村を襲われて、妻を竪穴に隠したはいいけど敵に捕まり、マヤの神への生贄にされそうになっちゃうの。でも人狩りゲームに出されてうまく逃げとおしていく。孤立無援の主人公を追う敵の軍団を一人一人やっつけながら妻を救い出して、っていう定番の「逃走系アクション」。その設定が西部劇でもなく、十字軍でもなく、円卓の騎士でもなく、シンシン刑務所からの脱走でもなく、マヤの時代の森の狩人っていうだけ。クライマックスの浜辺のシーンが「だからこの時代に設定したのね」っていうカタルシスをちょっと感じたわ。そうね、猿の惑星のクライマックスに似た感じかしら。

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ムーンライト・マイル 2007-06-15

Moonlightmile原題:MOONLIGHT MILE
邦題:ムーンライト・マイル
時間:116分
公開:2003-06-28
製作年度:2002
製作国:アメリカ
配給:GAGA
製作総指揮:アショク・アムリトラジ 、デヴィッド・ホバーマン 、スーザン・サランドン 、パトリシア・ウィッチャー
製作:マーク・ジョンソン、ブラッド・シルバーリング 
監督:ブラッド・シルバーリング
脚本:ブラッド・シルバーリング
原作:
撮影:フェドン・パパマイケル
音楽:マーク・アイシャム
出演:ジェイク・ギレンホール 、ダスティン・ホフマン 、スーザン・サランドン 、エレン・ポンピオ 、ホリー・ハンター 、アレクシア・ランドー 、リチャード・メッシング 、リヴ・フリードマン 、メアリー・エレン・トレイナー 、リチャード・ファンシー 、アラン・コーデュナー

つらい映画。結婚式寸前に別離したのに、それを言えないまま暴漢に殺されたフィアンセの両親と住む青年。世間はフィアンセを殺された花婿っていう扱いをし続けるわけで、主人公も「別れていた」ことを言えずに欺瞞の生活に流されている。っていうなんか喉にトゲが100本くらい刺さってるような気分が続く。フィアンセの両親も、明るく振舞いながら娘の死を受け入れられずに、必死で「他の雑事」に心をむけて、自分と向き合おうとしないの。気持ちはわかるけど、その登場人物がみな「こんなことは永遠に続けられるわけ無い」ってことを知ってるから悲劇。誰かが「もうやめよう」って言わない限りね。結局アメリカ映画のオプチミズムが勝利して、人生の歯車はきしみながら希望ある未来へ向かって回り始めるわけだから、ある意味ではハッピーエンドなのかしら。でもこのハッピーエンドを作りたいがために「映画の必要として」設定した「心の痛い最悪な状態」って私には耐えられそうも無い。

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黒衣の花嫁 2007-06-14

Marieeetaitennoir原題:LA MARIEE ETAIT EN NOIR
邦題:黒衣の花嫁
時間:107分
公開:1968-10
製作年度:1968
製作国:フランス/イタリア
配給:UA
製作総指揮:
製作:
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー 、ジャン=ルイ・リシャール
原作:コーネル・ウールリッチ
撮影:ラウール・クタール
音楽:バーナード・ハーマン
出演:ジャンヌ・モロー 、ジャン=クロード・ブリアリ 、ミシェル・ブーケ 、クロード・リッシュ 、ミシェル・ロンズデール 、ダニエラ・ブーランジェ 、シャルル・デネ 、アレクサンドラ・スチュワルト

ジャンヌ・モローが謎の連続殺人犯。手帳に書かれた男を殺して歩く。だんだん明らかになっていく動機。ハードボイルドなサスペンス映画として作られたんだろうな。でもそれぞれの「殺害」については107分という上映時間のなかではいろいろムリがある。で、結局かなりご都合主義的な段取りが続いていく。「動機の悲劇性」があれば、ちょっとくらい不自然でもいいってことかしら。それより多分トリフォー監督はラストシーンを作りたかっただけかもしれない。こんな終わり方をするのって驚いたけど、お見事って思うわ。このラストシーンで、それまでのちょっとかったるいかもしれない部分を全部忘れてあげられたもの。特に画家のエピソードなんか意味不明だしぃ。

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女帝 [エンペラー] 2007-06-13

Jotei原題:THE BANQUET/夜宴
邦題:女帝 [エンペラー]
時間:131分
公開:2007-06-02
製作年度:2006
製作国:中国・香港
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:
監督:フォン・シャオガン
脚本:フォン・シャオガン
原作:
撮影:レイモンド・ラム
音楽:タン・ドゥン
出演:チャン・ツィイー 、ダニエル・ウー 、グォ・ヨウ 、ジョウ・シュン 、ホァン・シャオミン 、リー・ビンビン 、マー・チンウー 、チン・ハイルー

「ハムレット」を翻案としてるってふれこみ。古代王朝の美女が婚約者(皇太子)がいるのに、その父(皇帝)に奪われ、皇帝が毒殺されると、その犯人(皇帝の弟)の皇后となり、って悲劇的な美女の愛と葛藤のスペクタクル。なことをしたかったのね、って気持ちだけ汲んであげる。でも私はひたすら眠かった。チャン・ツイィにあまり思いいれも無いから余計。ワイヤーアクションとかもあって見せ場を作ってるみたいだけど、ひたすら「何を物語りたかったのか」っていうことが曖昧なまま終わっちゃうの。「ハムレット」らしさ、格調高い王朝悲劇を作ろう、とかにとらわれないで、もっとエンタテイメントしてくれればいいのに。そのほうが映画としては面白くなってたかもしれないわよ。

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プレステージ 2007-06-13

Prestage原題:THE PRESTIGE
邦題:プレステージ
時間:130分
公開:2007-06-09
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:GAGA
製作総指揮:クリス・J・ボール 、ヴァレリー・ディーン 、チャールズ・J・D・シュリッセル 、ウィリアム・タイラー
製作:クリストファー・ノーラン、アーロン・ライダー、エマ・トーマス
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン 、ジョナサン・ノーラン
原作:クリストファー・プリースト
撮影:ウォーリー・フィスター
音楽:デヴィッド・ジュリアン
出演:ヒュー・ジャックマン 、クリスチャン・ベイル 、スカーレット・ヨハンソン 、マイケル・ケイン 、デヴィッド・ボウイ 、パイパー・ペラーボ 、アンディ・サーキス 、レベッカ・ホール 、エドワード・ヒバート 、サマンサ・マハリン 、ダニエル・デイヴィス 、ジム・ピドック 、クリストファー・ニーム 、マーク・ライアン 、ロジャー・リース 、ジェイミー・ハリス 、ロン・パーキンス 、リッキー・ジェイ 、モンティ・スチュアート

なんなのよ!これってSF映画だったの?王道のサスペンス映画のふりしてオカルト映画だった「デジャヴ」もそうだけど、最初から言ってよ!な気分。手品の種がSF的なもんじゃ卑怯。でもそれが前提じゃないと作品は成立しないし。なんともねぇ。作ってて恥ずかしかったんじゃないかしら。スタッフの皆さん。そりゃクライマックスは誰にも言えないわよね。ユメオチより酷いんだもの。本来のオチとなるトリックの種はともかく、その前提になる人間消失の技そのものが…。って、映画の卑怯さを愚痴ってもしょうがないけど、それはさておきスカーレット・ヨハンソンはやっぱり友達になりたい。絶対彼女と遊び歩くと面白いことが起こりそうだものね。

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恋のエチュード 2007-06-13

Deux_anglaises_et_continent原題:LES DEUX ANGLAISES ET LE CONTINENT
邦題:恋のエチュード
時間:106分
公開:1972-12
製作年度:1971
製作国:フランス
配給:東和
製作総指揮:
製作:
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:ジャン・グリュオー 、フランソワ・トリュフォー
原作:アンリ=ピエール・ロシェ
撮影:ネストール・アルメンドロス
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ジャン=ピエール・レオ 、キカ・マーカム 、ステイシー・テンデター 、フィリップ・レオタール 、ジョルジュ・ドルリュー 、マリー・マンサール 、シルヴィア・マリオット

姉妹を同時に愛してしまうっていう背徳的な「堪え性の無い男」の悲恋?を、男目線の理屈で描いている。ちとムカつ。それは今を生きる私の今の年齢や経験がそうさせるのかしら。作品が作られた1972年ころは「ロマンティックな恋愛(悲恋)作品」ってことで評価されたのかなぁ。映画の描くテーマや価値観って「時代」を超えて普遍性のある場合もあるけど、この作品については「時代」を超えられなかったかも知れない。いまなら「ありえなーい!」って一言で終わっちゃうし、企画として成立しないかもね。対立的な姉妹のキャラを描くのがステレオタイプだし、「女性」であるが故って言うような見下し感がたっぷりなんだもの。

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ラ・スクムーン 2007-06-13

Scoumoune原題:LA SCOUMOUNE
邦題:ラ・スクムーン
時間:108分
公開:1973-06
製作年度:1972
製作国:フランス
配給:NCC
製作総指揮:
製作:ジョゼ・ジョヴァンニ
監督:ジョゼ・ジョヴァンニ
脚本:ジョゼ・ジョヴァンニ
原作:
撮影:アンドレア・ウィンディング
音楽:フランソワ・ド・ルーベ
出演:ジャン=ポール・ベルモンド 、クラウディア・カルディナーレ 、ミシェル・コンスタンタン 、アンドレア・フェレオル

ベルモンドが演じるギャングの一代記。ジョゼ・ジョバンニ監督の「おいらの体験をもとにしたリアルな暗黒街の顔役映画さ」っていう、「オレ様」映画。それはそれでヒットしてればビジネスとして成立するわけ。どんなに映画として辛くても。ブツブツなエピソードが脈絡なく続いて単調。それぞれのエピソードは監督が「熟知」してるリアルなものかもしれないけど、それぞれのエピソードが語られるのに「結果」ばかりで「発端」「展開」「伏線」「意外な結末」が皆無にちかいの。もちろん映画全体もね。脚本的に問題があるのかしら。

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晩秋 2007-06-12

Dad原題:DAD
邦題:晩秋
時間:118分
公開:1990-04
製作年度:1989
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ 、フランク・マーシャル 、キャスリーン・ケネディ
製作:ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ、ジョセフ・スターン 
監督:ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ
脚本:ゲイリー・デヴィッド・ゴールドバーグ
原作:ウィリアム・ワートン
撮影:ジャン・キーサー
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ジャック・レモン 、テッド・ダンソン 、オリンピア・デュカキス 、キャシー・ベイカー 、イーサン・ホーク 、ケヴィン・スペイシー 、J・T・ウォルシュ

ジャック・レモンがすっごくいい。祖父と父と息子の物語。原題が「DAD」ですものね。邦題の「晩秋」だとジャック・レモンだけの物語になっちゃうけど、実は原題どおりにその下の世代の父子のお話も重要。アメリカが本来持ち続けていたい「理想の家族」っていうものはスクリーンの中でしか擬似体験できないって、私は言い続けてるけど、この作品もそうね。なんか懺悔しあうんだもの。三世代の父子が。でも現実は弁護士が離婚ビジネスを拡大展開してるアメリカには過去はともかく、現在も未来も、この作品にあるような「理解」は決して訪れないのよね。たてまえだけね。所詮。

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ストーン・カウンシル 2007-06-11

Stonecounci原題:LE CONCILE DE PIERRE
邦題:ストーン・カウンシル
時間:103分
公開:2007-06-09
製作年度:2005
製作国:フランス
配給:アルバトロス
製作総指揮:オリヴィエ・タオン
製作:イヴ・マルミオン
監督:ギョーム・ニクルー
脚本:ギョーム・ニクルー 、ステファーヌ・カベル
原作:ジャン=クリストフ・グランジェ
撮影:ピーター・サシツキー
音楽:エリック・ドゥマルサン
出演:モニカ・ベルッチ 、カトリーヌ・ドヌーヴ 、モーリッツ・ブライブトロイ 、サミ・ブアジラ 、エルザ・ジルベルスタイン 、ニコラ・タウ 、ロレンツォ・バルドゥッチ 、エリック・カラヴァカ

モニカ・ベルッチとカトリーヌ・ドヌーヴの競演で、ジャン=クリストフ・グランジェ原作のミステリアスなゴシックロマン。てな感じの一見そこそこのチェーン公開ができそうな「要素」が並んでるけど、やっぱりパトス。2005年に製作されて、なぜ2007年まで公開が放置されたのかっていうことよね。仕上がりがダメだと劇場も空けてくれないってことの典型みたいなわけ。スティーヴン・キングっぽいプチオカルトな設定でモニカ・ベルッチがヨーロッパからロシア、モンゴルまで謎を解明(息子を救出)に行くダイナミックな物語になってるらしいけど、演出力、脚本力、編集力が皆無。もたもたと一体なにが行われているのかさっぱり意味不明。俳優への演出も完全にヘン。これでクライマックスは「続編予定あり」な感じにしてあるから製作者と監督の妄想も回復不可能な状態よね

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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2007-06-10

Pocworldend原題:PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END
邦題:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
時間:170分
公開:2007-05-25
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:ブエナビスタ
製作総指揮:マイク・ステンソン 、チャド・オマン 、ブルース・ヘンドリックス 、エリック・マクレオド
製作:ジェリー・ブラッカイマー
監督:ゴア・ヴァービンスキー
脚本:テッド・エリオット 、テリー・ロッシオ
原作:
撮影:ダリウス・ウォルスキー
音楽:ハンス・ジマー
出演:ジョニー・デップ 、オーランド・ブルーム 、キーラ・ナイトレイ 、ジェフリー・ラッシュ 、ジョナサン・プライス 、ビル・ナイ 、チョウ・ユンファ 、ステラン・スカルスガルド 、ジャック・ダヴェンポート 、トム・ホランダー 、ナオミ・ハリス 、デヴィッド・スコフィールド 、ケヴィン・R・マクナリー 、リー・アレンバーグ 、マッケンジー・クルック 、デヴィッド・ベイリー 、キース・リチャーズ

イカに食べられたジョニー・デップが心配で心配で。まあ主人公は基本的に死なないってのはあたりまえなんだけど。それにしても170分。長い長い物語の大団円ってことなんだけど、それにしては前作の記憶も曖昧で、これはどういう立ち位置の人だったっけ、なんて思い出しながら観なきゃいけないの。というより、過去2作に登場したキャラクターがどんどん別の要素が付加されていってポジションが複雑になっていくから大変。初登場の頃はわかりやすいキャラだったのに、3作目になると後付けの役目がいっぱい。コメディリリーフ役の海賊も義眼が「海賊船長の証拠グッズ」だったり、不気味な占い師だった彼女が実は・・・なんてね。カリプソって何?あのあたりが一番意味不明だったんだけど。それはさておき10分ちかいエンドクレジットの後にエピソードを入れて欲しくない。クレジット観続けるのつらかったもの。端っこの席に座ってたら劇場を出てたかもしれない。ってことは見逃してたかもしれない。あのラストシーン。前作の「犬」もそうだったけどね。でもパイレーツ、もう作らないのかしら。いくらでもスピンアウト作品は作れそうだけど。ハリポタみたいにややこしい原作がないだけに、いかようにも創作できそうなんだけど。儲かり続けてれば。

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ツォツィ 2007-06-08

Tsotsi原題:TSOTSI
邦題:ツォツィ
時間:95分
公開:2007-04-14
製作年度:2005
製作国:南アフリカ/イギリス
配給:日活
製作総指揮:ロビー・リトル
製作:ピーター・フダコウスキ
監督:ギャヴィン・フッド
脚本:ギャヴィン・フッド
原作:アソル・フガード
撮影:ランス・ギューワー
音楽:マーク・キリアン 、ポール・ヘプカー
出演:プレスリー・チュエニヤハエ 、テリー・フェト 、ケネス・ンコースィ 、モツスィ・マッハーノ 、ゼンゾ・ンゴーベ 、ZOLA 、ジェリー・モフケン

野良犬のようなスラムの不良少年。人を傷つけたり殺したりするのをなんとも思わないのさ、っていう冒頭の説明描写。はい、よくわかりました。環境は。ってとこから、主人公が赤ちゃんをひょんな強盗事件で心ならずも誘拐しちゃって、自分の過去を投影しながら赤ちゃんを自分のものにしようとして、っていう「キリスト教的改心」にちかいステレオタイプなヒューマンドラマ。観客には熱い涙をクライマックスに流していただきましょうっていう仕掛けもたっぷり。で、さらに南アフリカが舞台なんだもの。ある意味、誰もそんなスラムの実態なんか知らない世界の果ての国。それが舞台で「どんな凶暴な人間だって改心できるの」っていう能天気な楽観主義的ヒューマニズムを見せられたら、アカデミー賞だってオスカーあげちゃうわよね。っていう作品。わるい映画じゃないんだけど、そこにある「だろ?」っていう製作関係者の意図が透けてみえちゃいそうで、ちょっとイヤかな。ってどうしてわたしって屈折してんだろう。

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私のように美しい娘 2007-06-07

Bellefillecommemon原題:UNE BELLE FILLE COMME MOI
邦題:私のように美しい娘
時間:98分
公開:1974-10
製作年度:1972
製作国:フランス
配給:ヘラルド
製作総指揮:
製作:マルセル・ベルベール
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:ジャン=ルー・ダバディ 、フランソワ・トリュフォー
原作:ヘンリー・ファレル
撮影:ピエール=ウィリアム・グレン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ベルナデット・ラフォン 、アンドレ・デュソリエ 、シャルル・デネ 、ギイ・マルシャン 、フィリップ・レオタール 、クロード・ブラッスール

ベルナデト・ラフォンがすっごいの。ハチャメチャな悪女を演じてるんだけど、もう一回人生があれば彼女みたいに生きてみたいって妙な憧れもでてきちゃった。それにしても行き当たりばったりで出会う男を手玉に取りまくって行く物語り方が「トリフォーは天才!」って再認識させられるの。いろんなエピソードや偶然や計算ずくな要素が絡み合いながらも絶妙なバランスで崩壊しないで立ってるの。ラストの唖然とするような「悲劇」は「喜劇」にしかおこしえない「悲劇的結末」なのね。ああ、かわいそう。

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大日本人 2007-06-07

Dainihonjin邦題:大日本人
時間:113分
公開:2007-06-02
製作年度:2007
製作国:日本
配給:松竹
製作総指揮:白岩久弥
製作:岡本昭彦
監督:松本人志
脚本:松本人志、高須光聖
原作:
撮影:山本英夫
音楽:テイ・トウワ
出演:松本人志 、竹内力 、UA 、神木隆之介 、海原はるか 、板尾創路

こんなもの、カンヌがなぜ呼んだか全く理由不明。バッシングされて松っちゃんがキレたとか新聞でも読んだけど「赤いポストは赤い」って言われてキレるのと同じレベル。松竹のロードショーだから公開数からみて多分200本以上フィルムをプリントしてると思う。そんなフィルムが可哀想。こんなの焼付けられて。映画としてどこが面白いかとか不味いとかっていうレベル以前に、これは映画じゃないの。映画って呼んだらいけないし、そういう意味では松っちゃんが「観たことのない映画」って言ってたのは、ある意味正しかったわね。今年観た映画の本数にカウントしたくないって心から思う。

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あこがれ 2007-06-06

Mistons原題:LES MISTONS
邦題:あこがれ
時間:20分
公開:1960-08
製作年度:1958
製作国:フランス
配給:東和
製作総指揮:
製作:
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー
原作:モーリス・ボン
撮影:ジャン・マリージュ
音楽:モーリス・ルルー
出演:ベルナデット・ラフォン 、ジェラール・ブラン

「大人は判ってくれない」に先駆ける、思春期を描く秀作って言われているけど、なんか後付けみたいな感じ。評論家とかがもてはやしたり、監督本人がそう言い訳したりね。だって全然面白くないんだもの。20分の短編映画だから、何かを語ろうとかっていうものじゃないとは思うけど、それにしても「当時の映画にはないタイプの演出」を実験したっていうのかしら。作ることがメインテーマで、観客の存在については二の次になってるって思う。もちろんトリフォーは素晴らしい監督だとは思うけど、全てを肯定しちゃいけないわよね。

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リトル・チルドレン 2007-06-06

Littlechildren原題:LITTLE CHILDREN
邦題:リトル・チルドレン
時間:137分
公開:2007-07-28
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:ムービーアイ
製作総指揮:ケント・オルターマン 、トビー・エメリッヒ 、パトリック・J・パーマー
製作:アルバート・バーガー、トッド・フィールド、ロン・イェルザ
監督:トッド・フィールド
脚本:トッド・フィールド 、トム・ペロッタ
原作:トム・ペロッタ
撮影:アントニオ・カルヴァッシュ
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ケイト・ウィンスレット 、パトリック・ウィルソン 、ジェニファー・コネリー 、グレッグ・エデルマン 、セイディー・ゴールドスタイン 、タイ・シンプキンス 、ノア・エメリッヒ 、ジャッキー・アール・ヘイリー 、フィリス・サマーヴィル 、レイモンド・J・バリー

ちょっとモタモタするところがあるけど、けっこう心の奥底に響くような痛みを残す映画。あざはないけど、しっかりと骨周りが打撲してるみたいな。ジャッキー・アール・ヘイリーが凄すぎ。彼を見るためだけでも、この作品を観る価値あるかもしれない。ちょっとノーマン的なシチュエーションなんだけど、クライマックスはけっこうショック。ケイト・ウィンスレットって、こういう方向へいくことにしたのかしら。リアルすぎるが故にアブストラクトに描かれていく主婦って。

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夜ごとの美女 2007-06-06

Yogotonobijo原題:LES BELLES DU NUIT
邦題:夜ごとの美女
時間:87分
公開:1953-12
製作年度:1952
製作国:フランス
配給:東和
製作総指揮:
製作:
監督:ルネ・クレール
脚本:ルネ・クレール
原作:
撮影:アルマン・ティラール
音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:ジェラール・フィリップ 、マルティーヌ・キャロル 、ジーナ・ロロブリジーダ 、マガリ・ヴァンドイユ 、マリリン・ビュフェル 、レイモン・コルディ

ジェラール・フィリップが素敵なテンポがいいドタバタコメディ(死語)。夢に見る女性に会いたいがために睡眠することを望みながら、現実の生活苦に邪魔されて、って。自分で見たい夢を見れるのって便利。わたしもそうなりたい。だと、多分ずっと眠りっぱなしかも。でもやっぱり、この時代って「男目線」なのよね。基本的に。

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突撃 2007-06-05

Totugeki原題:PATHS OF GLORY
邦題:突撃 
時間:86分
公開:1958-02
製作年度:1957
製作国:アメリカ
配給:UA=松竹
製作総指揮:
製作:ジェームズ・B・ハリス
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック 、カルダー・ウィリンガム 、ジム・トンプソン
原作:ハムフリー・コッブ
撮影:ゲオルグ・クラウゼ
音楽:ジェラルド・フリード
出演:カーク・ダグラス 、ラルフ・ミーカー 、アドルフ・マンジュー 、ジョージ・マクレディ 、ウェイン・モリス 、リチャード・アンダーソン 、ティモシー・ケリー 、スザンヌ・クリスチャン 、バート・フリード

「理不尽な事」を「より大きな理不尽な事」で覆い隠していくっていう政争に被害を被るのは名も無い下っ端っていう、現実的な物語。映画ではたまたま舞台が戦場ってだけで、この程度の事ってどこにでもあるんだろうなって思う。キューブリックのシニカルな客観的すぎる目線が、よけいに映画としての「痛み」を観客に伝えるの。声高に反戦やヒューマニズムを叫びたくなるような舞台でいながら、そっち方面に映画は行かずに、あくまで「ガバナンス」を淡々と描くのって今っぽいテーマかも。

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ザ・シューター/極大射程 2007-06-04

Shooter原題:SHOOTER
邦題:ザ・シューター/極大射程
時間:125分
公開:2007-06-01
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:エリク・ハウサム 、マーク・ジョンソン
製作:ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ、リック・キドニー 
監督:アントワーン・フークア
脚本:ジョナサン・レムキン
原作:スティーヴン・ハンター
撮影:ピーター・メンジース・Jr
音楽:マーク・マンシーナ
出演:マーク・ウォールバーグ 、マイケル・ペーニャ 、ダニー・グローヴァー 、ケイト・マーラ 、イライアス・コティーズ 、ローナ・ミトラ 、ネッド・ビーティ 、ラデ・シェルベッジア 、ジャスティン・ルイス 、テイト・ドノヴァン 、レイン・ギャリソン 、ブライアン・マーキンソン 、アラン・C・ピーターソン 、トム・バトラー 、レベッカ・トゥーラン 、レヴォン・ヘルム

書店へ行くと原作が平積みになってるけど、ちょっと手が伸びない。なんかジャンル的にあわなさそうなんで。トム・クランシーとかが限界。ってわたしの読書傾向を言ってもしょうがないけど、でもそういう原作を映画にしてくれるから、内容を知るにはお手軽ってことで。狙撃の名人がCIAやFBIや軍産複合体の手先の上院議員とか、さまざまな「アメリカの陰謀ネタツール」キーワードになる団体に翻弄されて大統領暗殺未遂犯にされて、逃亡・反撃・復讐をしとげるっていう男性客向けのハードボイルドなアクション作品。そういう意味では原作本に対するわたしのイメージ通りだったわ。メジャー作品にしてはキャスティングも中途半端だし、爆破炎上系の表現も予算不足っぽいし、ブロックバスターは最初から狙ってなんかないっていうタイプの、プログラム消化系の作品ね。きっと。前半はけっこう睡魔と闘っちゃった。朝、ジムで泳いだからかしら。

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オールド・ルーキー 2007-06-04

Rookie原題:THE ROOKIE
邦題:オールド・ルーキー
時間:128分
公開:2003-01-18
製作年度:2002
製作国:アメリカ
配給:ブエナビスタ
製作総指揮:フィリップ・ステュアー
製作:マーク・シアーディ、ゴードン・グレイ、マーク・ジョンソン 
監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:マイク・リッチ
原作:
撮影:ジョン・シュワルツマン
音楽:カーター・バーウェル
出演:デニス・クエイド 、レイチェル・グリフィス 、ジェイ・ヘルナンデス 、ブライアン・コックス 、ベス・グラント 、アンガス・T・ジョーンズ 、リック・ゴンザレス 、チャド・リンドバーグ 、アンジェロ・スピッツィリ 、ロイス・D・アップルゲイト 、ラッセル・リチャードソン 、ライナー・ショーン 、デヴィッド・ブラックウェル

35歳でメジャーリーグへテスト生から挑戦、っていう実話の映画化。先生としての子供たちへの愛や家族への愛っていうアメリカ人にとってはビタミンのようなテーマを軸にしながら、盛りが過ぎてもメジャーへの夢を持つぞっ、しかもメジャーで投げたぞっっていう感動のクライマックスへ怒涛のがぶり寄り。桑田選手が39歳で頑張ってるっていう未来があることを想定もしてない時代。まあアメリカンドリーム、チャレンジスピリットは「映画的にあり」ってことで様々なスポーツ映画企画が成立し続けるってわけね。

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大勝負  2007-06-01

20070601邦題:大勝負 
時間:92分
公開:1965-05-08
製作年度:1965
製作国:日本
配給:東映
製作総指揮:
企画:俊藤浩滋、彼末光史、新海竹介 
監督:井上梅次
脚本:井上梅次 、宮川一郎
原作:
撮影:わし尾元也
音楽:鏑木創
出演:大川橋蔵、高千穂ひづる 、新城みち子 、大友柳太朗 、片岡千恵蔵 、大坂志郎 、加賀邦男 、多々良純 、天王寺虎之助

二人用心棒な作品。相対する親分それぞれに助っ人に加わりつつ、実は別の目的を秘している二人のライバル。粋な女座長も裏の顔があったり、代官も肝の据わった政略家だし、と登場人物のキャラクターがきちんと過不足なく、都合よく、仕立て上げられていて、きっちり事件を痛快な剣劇とともに片付けていくっていう、人気が絶頂だったころの読み本的な時代劇映画。コンパクトで納得感と満足感があって、それでいて読み捨てる感じに消費できる「娯楽」としての「そう特別なものでもない」っていうカジュアルな存在感がいい。そんな映画にとって幸せな時代の製品なのね。

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