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四月の雪 (ディレクターズ・カット完全版) 2007-04-30

Aprilsnow原題:APRIL SNOW
邦題:四月の雪 (ディレクターズ・カット完全版)
時間:140分
公開:2005-09-17、2006-09-09
製作年度:2005
製作国:韓国
配給:UIP
製作総指揮:キム・ドンジュ 、ペ・ヨンク
製作:カン・ボンレ
監督:ホ・ジノ
脚本:ホ・ジノ 、シン・ジュンホ
原作:
撮影:イ・モゲ
音楽:チョ・ソンウ
出演:ペ・ヨンジュン 、ソン・イェジン 、イム・サンヒョ 、リュ・スンス

六本木シネマートで見逃してたのを友達に誘われて観た。160席くらいのうち90%くらいが女性客っていう異様な雰囲気。韓流ブームは去ったと思ってたけど、あなどれないペ・ヨンジュン。映画のスタートと終了後には拍手が出るんだもの。で、映画はなんとも甘ったるい、やたら長くてくどい韓国風メロドラマ。不倫男女が交通事故にあって、その夫と妻が病院でであって恋に落ちちゃうっていうのを延々と語る語る。しつこいくらいに叙情的描写を積み重ねるのが韓国映画だってことは覚悟してるんだけど、それにしてもしつこすぎるって思ってたらディレクターカットってことで、初公開時より40分も長いらしい。こりゃ長すぎるわ。しかも短縮版?を観た友達に言わせると「ラストが違う」っていうんだもの。前のは二人が再開しないまま「どうなるのかしら二人は」って喫茶店でもりあがったのに、今日のだと「二人はしっかり思い出の場所で再開しちゃう」っていう余韻もなにもあったもんじゃないラストになってるって言う。前のを知らないわたしとしてはどっちでもいいんだけど、彼女が言う短縮版クライマックスのほうが気がきいてそうねって感じかな。作品のよしあしは、このレベルの韓国メロドラマで語るべきほどのものはないけど、来てよかったのはペ・ヨンジュンファンのおばさま方がいまだに精力的に「追いかけてる」ってこと。現役なのね、まだ。凄かった。

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スタア誕生 2007-04-29

Starisborn原題:A STAR IS BORN
邦題:スタア誕生
時間:154分
公開:1955-05
製作年度:1954
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:
製作:シドニー・ラフト
監督:ジョージ・キューカー
脚本:モス・ハート
原作:ウィリアム・ウェルマン、ロバート・カールソン
撮影:サム・リーヴィット
作詞:アイラ・ガーシュウィン   
作曲:ハロルド・アーレン 
出演:ジュディ・ガーランド 、ジェームズ・メイソン 、ジャック・カーソン 、チャールズ・ビックフォード 、アマンダ・ブレイク

オリジナルが失われて、一部サウンドだけで映像はスチール構成っていう状態なんだけど、女性のアメリカンドリーム物語。ラストのヒロインの台詞が感動を誘う。なんとも切ないメロドラマ。でもショービジネスやハリウッドスタジオを舞台にしたゴージャスな世界と、でもそこに生きるスター。でもどんなに一世風靡したスターも明日をも知れない「実力本位」の残酷。逆にチャンスを掴めば、一夜で大スターってことも夢じゃない。なんて50年代のアメリカじゃ「本当に存在するアメリカンドリーム」として観客全員が信じていたのかもしれないわね。ベトナム以前のアメリカの能天気なまでの楽天主義。こんな時代へのアンチテーゼとして、スクリーンの中はもうひとつの真実、なんて事を本気で信じてる女性を主人公にした「カイロの紫のバラ」が、そんなことは全部嘘なの!って残酷に描いたウディ・アレンはベトナム以降のメッセンジャーなのね。

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ラブソングができるまで 2007-04-25

Musicandlyrics原題:MUSIC AND LYRICS
邦題:ラブソングができるまで
時間:104分
公開:2007-04-21
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:ナンシー・ジュヴォネン、ハル・ギャバ、ブルース・バーマン
製作:マーティン・シェイファー、リズ・グロッツァー 
監督:マーク・ローレンス
脚本:マーク・ローレンス
原作:
撮影:ハビエル・ペレス・グロベット
音楽:アダム・シュレシンジャー
出演:ヒュー・グラント 、ドリュー・バリモア 、ブラッド・ギャレット 、クリステン・ジョンストン 、キャンベル・スコット 、ヘイリー・ベネット

この間100均でいろいろ物色してたら、ちょっといい感じのメロディのデュエットがかかってて、この映画を観たら、映画の主題歌だったのね。ってどうでもいい話だけど。で、映画は典型的なヒューとドリューのラブロマンス。軽いコメディタッチのボーイミー津ガールで、それはそれでいいんだけど、設定が80年代にスターだった、今はおちぶれたポップスターがヒューっていう「イメクラ」状態。作詞ごっこ作曲ごっこな恋のきったはったが展開されて、ラストはめでたしめでたし、な予定調和の局地。でも104分きっちり少女コミックのように「お約束」な押さえどころをきちんと押さえた磐石なストーリーメークで固めた「ちゃんと消費者が見えるビジネス」の見本みたいな映画ね。ヒットしようがしまいが、これはこれでマーケットには必要なジャンルだし、そのジャンルを手堅く仕上げる職人の共同作品ってことよね。原題が映画の言わんとしてる事を見事に表現してるし、邦題も方向性に間違いがないってことも評価できるな。あと主題歌はけっこういい。

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ロング・キス・グッドナイト 2007-04-23

Longkissgoodnight

原題:THE LONG KISS GOODNIGHT
邦題:ロング・キス・グッドナイト
時間:121分
公開:1997-04
製作年度:1996
製作国:アメリカ
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:レニー・ハーリン、ステファニー・オースティン、シェーン・ブラック 
監督:レニー・ハーリン
脚本:シェーン・ブラック
原作:
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:ジーナ・デイヴィス 、サミュエル・L・ジャクソン 、クレイグ・ビアーコ 、パトリック・マラハイド 、ブライアン・コックス 、デヴィッド・モース 、G・D・スプラドリン 、トム・アマンデス 、イヴォンヌ・ジーマ 、ジョセフ・マッケナ

GAGAの配給っぽい典型的な作品ね。いかにもGAGAブランドな、いまいちキャスティングがC級映画なのに、中味が狂ったように派手で「構想は超A級」なアクション映画。記憶を失ったCIAの女性暗殺プロが夫と子供がいながら、過去の記憶を追跡していくうち、国家的な陰謀にまきこまれて、でも「体が覚えていた殺戮技術」で敵を殲滅していく、っていう女性版ホームドラマ系ダイハード。安っぽいテレビの映画劇場くらいでしか遭遇しないタイプの作品なんだけどね。ビデオストレートにするにしては中途半端にお金かけてるし、ということで劇場公開したんだろうけど記憶がないし、結局その程度の扱いしか日本じゃうけなかったんだろうなぁ。

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プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角 2007-04-23

Prettyinpink原題:PRETTY IN PINK
邦題:プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
時間:97分
公開:1986-11
製作年度:1986
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:ジョン・ヒューズ 、マイケル・チニック
製作:ローレン・シュラー
監督:ハワード・ドゥイッチ
脚本:ジョン・ヒューズ
原作:
撮影:タク・フジモト
音楽:マイケル・ゴア
出演:モリー・リングウォルド 、アンドリュー・マッカーシー 、ジョン・クライヤー 、ハリー・ディーン・スタントン 、アニー・ポッツ 、ジェームズ・スペイダー 、クリスティ・スワンソン 、ジム・ヘイニー 、アレクサ・ケニン 、ケイト・ヴァーノン 、アンドリュー・ダイス・クレイ 、エミリー・ロングストレス 、マーガレット・コリン 、ジーナ・ガーション

こういう映画ってどう位置づければいいのかしら。青春映画ってことかなぁ。貧乏な片親の一人娘が身分不相応なセレブ高校に通っていて、絶対少数派の貧乏グループと富豪グループに分かれていて、いっつも差別されてるわけ。でも彼女は富豪グループの御曹司と恋愛しちゃって、それで苛めにあって、ってグダグダと愚痴のような物語が進んでいく。なんか生理的にダメな設定で、結局おざなりにハッピーエンドになって、っていう中味も啓蒙も絶対低レベルな内容を、なぜだか知らないけど妙に感動作品に仕立て上げようっていう憑かれたような一所懸命さが怖い。だいたいこういう映画が楽しく思えるわけないのにね。いったいこれでどんなビジネスモデルをストラクチャしたんだろう。謎だわ。

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おしゃれ泥棒 2007-04-21

Howtostealmillion原題:HOW TO STEAL A MILLION
邦題:おしゃれ泥棒 
時間:126分
公開:1966-11
製作年度:1966
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:フレッド・コールマー
監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:ハリー・カーニッツ
原作:ジョージ・ブラッドショウ
撮影:チャールズ・ラング
音楽:ジョニー・ウィリアムズ
出演:オードリー・ヘプバーン 、ピーター・オトゥール 、イーライ・ウォラック 、ヒュー・グリフィス 、シャルル・ボワイエ 、マルセル・ダリオ

オードリー大好き。衣装が素敵。乗ってる赤い可愛い自動車欲しい。ピーターと待ち合わせする時のベール付きのドレス、超素敵。着てみたい。ってどこで?なんてことばっかり。「おしゃれ泥棒」っていうタイトルが最高よね。原題よりもいいもの。セレブなお嬢様が博物館から彫刻を盗み出すっていうのに「完全にムリのなり設定」を用意して、ラブコメとサスペンスを上手にミックスしたウィリアム・ワイラー監督は天才。もちろん、40年も前の映画だからテンポや「見せ所がアナログな手口」だったりするのはしょうがないけど、デートムービーとしては大合格。ピーター・オトゥールは今ならヒュー・グラントの立ち位置なんだろうけど、ちょっとのっぺりしすぎて失敗かも。ああ、40年前にヒュー・グラントがいれば「完全無欠」だったかもしれないのに。ちと残念だわ。

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ブラッド・ダイヤモンド 2007-04-20

Blooddiamond原題:BLOOD DIAMOND
邦題:ブラッド・ダイヤモンド
時間:143分
公開:2007-04-07
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:レン・アマト 、ベンジャミン・ウェイスブレン 、ケヴィン・デラノイ
製作:ジリアン・ゴーフィル、マーシャル・ハースコヴィッツ、グレアム・キング、ダレル・ジェームズ・ルート、ポーラ・ワインスタイン、エドワード・ズウィック
監督:エドワード・ズウィック
脚本:チャールズ・リーヴィット
原作:チャールズ・リーヴィット、C・ギャビー・ミッチェル 
撮影:エドゥアルド・セラ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:レオナルド・ディカプリオ 、ジェニファー・コネリー 、ジャイモン・フンスー 、マイケル・シーン 、アーノルド・ヴォスルー 、カギソ・クイパーズ 、デヴィッド・ヘアウッド 、ベイジル・ウォレス 、ンタレ・ムワイン 、スティーヴン・コリンズ 、マリウス・ウェイヤーズ

ディカプリオが「ディパーテッド」じゃなくて、この作品でアカデミー賞ノミネートされてるわけで、まあこれだけ男くさい役柄で全編大活躍の「主人公」であれば、それも納得かも。ダイヤモンドの密輸プロの主人公が、ダイヤの国際独占組織と原産国内動乱とがぐちゃぐちゃになったアフリカで「初めての本物の愛」に目覚めて、っていうオーソドックスな冒険活劇メロドラマ。金輪際ハッピーエンドはありえない「主人公が死ぬことが前提」の映画だからディカプリオもハンフリー・ボガードやゲイリー・クーパーやジャン・ギャバンの気分に浸っただろうなって想像しちゃう。まあ問題はいまさらこんな物語っていうことで「古臭い娯楽映画のパターン」が延々と展開されるってことがアリかナシかってことよね。ビジネス的にも、私たち観客的にも。ちなみな私は「ナシ」だけど。

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マイ・ハート、マイ・ラブ 2007-04-19

Playingbyheart原題:PLAYING BY HEART
邦題:マイ・ハート、マイ・ラブ
時間:121分
公開:2000-05
製作年度:1999
製作国:アメリカ
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:メグ・ライバーマン、ウィラード・キャロル、トム・ウィルハイト 
監督:ウィラード・キャロル
脚本:ウィラード・キャロル
原作:
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
音楽:ジョン・バリー
出演:ショーン・コネリー 、マデリーン・ストー 、アンジェリーナ・ジョリー 、ライアン・フィリップ 、ジーナ・ローランズ 、デニス・クエイド 、ジリアン・アンダーソン 、アンソニー・エドワーズ 、ジョン・スチュワート 、エレン・バースティン 、ジェイ・モーア 、ナスターシャ・キンスキー 、ケリー・ウェイマイアー 、マイケル・エマーソン

7年前のロードショーで観たときは、それぞれの群像劇の共通項が判らないままクライマックスでプチ感動した思い出があるわ。で、今回は「関係を知ってる」状態で観なおしたけど、やっぱ昔も「やりすぎ」って思った「神父が不倫相手」っていうとこ。よりによって父母の結婚式の神父で登場なんて、ここだけ納得がいかないっていうか、考えすぎ。人間関係の「絡みを濃密に」って計算をこねくり回しすぎよね。アンジェリーナ・ジョリーがいい感じのギャル役にハマってるのが見所かもね。

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かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート 2007-04-16

Kachikomi原題:DRAGON TIGER GATE/龍虎門
邦題:かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート
時間:94分
公開:2007-04-14
製作年度:2006
製作国:香港
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:レイモンド・ウォン
監督:ウィルソン・イップ、ドニー・イェン
脚本:
原作:ウォン・ヨクロン
撮影:コ・チウラム
音楽:川井憲次
出演:ドニー・イェン 、ニコラス・ツェー 、ショーン・ユー 、ドン・ジェ 、リー・シャオラン 、ユエン・ワー 、チェン・カンタイ

なんとも何重にもマイナーが屈折してるようで、中国のヒットコミックが原作ってとこから、もう日本でのビジネスは宣伝費の無駄遣いってことになることが自明な映画なんだろうけど、なぜかフジテレビが出資してるみたい。そんなこともあっての劇場公開とは思うけど所詮はビデオストレートレベルの作品。敵味方に別れた兄弟の天才カンフーが巨悪とガチンコで戦うっていう本筋に、過剰にコミカルな演出を加えて、さあ楽しんでくださいっていう「不良少年さえまたいで通る」クズ映画。このレベルの作品をチャウ・シンチー作品風にPRしたってムリよね、どう考えても。

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サンシャイン 2057 2007-04-16

Sunshine2057原題:SUNSHINE
邦題:サンシャイン 2057
時間:108分
公開:200704-14
製作年度:2007
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:アンドリュー・マクドナルド
監督:ダニー・ボイル
脚本:アレックス・ガーランド
原作:
撮影:アルウィン・カックラー
音楽:
出演:キリアン・マーフィ 、真田広之 、ミシェル・ヨー 、クリス・エヴァンス 、ローズ・バーン 、トロイ・ギャリティ 、ベネディクト・ウォン 、クリフ・カーティス 、マーク・ストロング

真田広之は前半三分の一で死んじゃうの。と、ばらしておこう。だから真田ファン(ってどれだけ存在するかわからないけど)は期待しないほうがいいわよ。ってことで、映画のたたずまいは、ハードスペースオペラな構想だけは超大作なんだけど、話が進むにつれてどんどん安っぽくなっていくの。オリジナルディレクターカットになれば150分以上あるんじゃないかしら、っていうくらいに108分ヴァージョンじゃ「はしょりすぎて説明不足」な感じだし、結局、ゾンビ映画に成り下がって、クライマックスはよせばいいのに「アルマゲドン」な自己犠牲でお涙頂戴。太陽がどうなろうと知ったこっちゃないけど、こんな低レベルな乗員しか集められなかった地球は、それ以前に救いようの無い状態だったんだろうな、って方向違いの「心配」しちゃう。

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現金に体を張れ 2007-04-16

Thekilling原題:THE KILLING
邦題:現金に体を張れ
時間:85分
公開:1957-10
製作年度:1956
製作国:アメリカ
配給:ユニオン=映配
製作総指揮:
製作:ジェームズ・B・ハリス
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック
原作:ライオネル・ホワイト
撮影:ルシアン・バラード
音楽:ジェラルド・フリード
出演:スターリング・ヘイドン 、マリー・ウィンザー 、コリーン・グレイ 、ヴィンセント・エドワーズ 、ジェイ・C・フリッペン 、テッド・デ・コルシア 、ティモシー・ケリー 、エリシャ・クック・Jr

ものすごくテンポのいい映画。っていうか脚本が凄い。競馬の売り上げ強奪事件を時系列的に追いながら、それぞれの共犯者の行動がそれぞれの思惑や家庭の都合で「計画」から微妙にずれていくの。計画のために分きざみで配置された共犯者がピタゴラスイッチみたいに動き出すさまを、それぞれの登場人物の側から何度も何度も視点を変えて繰り返されるのは、帰納法的な「羅生門」みたいな感じ。そのわりにはオチがオバサンの連れていた犬の暴走っていうのも、ちょっと安易かもしれないわ。いずれにしろ、あのまま犯罪が成功してもいいんだけど、ハリウッド映画としては「犯人は報いを受ける」ってことにしなきゃいけないからかもしれないわね。この後味の悪いクライマックスは。

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パビリオン山椒魚 2007-04-13

Pavillionsanshouo邦題:パビリオン山椒魚
時間:98分
公開:2006-09-16
製作年度:2006
製作国:日本
配給:東京テアトル
製作総指揮:
製作:松下晴彦、御領博 
監督:冨永昌敬
脚本:冨永昌敬
原作:
撮影:月永雄太
音楽:菊地成孔
出演:オダギリジョー 、香椎由宇 、高田純次 、麻生祐未 、光石研 、KIKI 、キタキマユ 、斉藤陽一郎 、杉山彦々 、津田寛治

いったい何をしたかったのか意味不明な映画。単なるオダジョーファンならば、彼が動いて写ってればいいのかもしれないけど、別に動く写真集を観たいわけじゃない私としては、ただただ苦痛な98分だった。物語の設定も、物語の意味も、物語のベクトルも、さっぱり理解不能なまま、姉と思ってた人が母だった、っていうことを唐突にオチとして提示して終わらせてしまう。家族の物語なのか、山椒魚の物語なのか、まあ、年に何本か、わけのわからないモノを焼きこまれたフィルムに同情する作品があるけど、これはその一本なのは確実だわ。

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ゆれる 2007-04-13

Yureru邦題:ゆれる
時間:119分
公開:2006-07-08
製作年度:2006
製作国:日本
配給:シネカノン
製作総指揮:
製作:川城和実、重延浩、八木ケ谷昭
監督:西川美和
脚本:西川美和
原作:西川美和
撮影:高瀬比呂志
音楽:カリフラワーズ
出演:オダギリジョー 、香川照之 、伊武雅刀 、新井浩文 、真木よう子 、木村祐一 、ピエール瀧 、田山涼成 、河原さぶ 、キタキマユ 、田口トモロヲ 、蟹江敬三

評判だった映画よね。香川照之が「どうだ、おいらの演技力は!」って絶叫してるような作品。もうちょっと芸域が広ければフランキー堺になれるかもしれない。「幕末太陽伝」のリメイクを香川照之で見てみたい。なんてマニアックなことを言っててもしょうがないけど、逆にオダジョーの芸域の広さに感心したわ。年齢からくる「刹那的」な雰囲気はどんな作品でも出てくるけど、その表現様式に幅があるわよね。今回は目黒シネマで「オダジョー祭」な感じだったけどあらためてそんな感想を持ったわ。ただ、作品の良し悪しに異常に落差が激しいから出演作品を選択するエージェントが悪いのかもしれない。もっと厳選すればいいのに。ともかく、この作品は西川美和監督が静かな目線で「ある意味の激情」を「静寂」として描いていて、それが成功して、深い感動をもたらすラストカットの香川の微笑みにつなげていく演出力を見せ付けてくれいる。「ゆれる」というタイトルそのものが多重の意味を持って映画全編を支配しているっていう「見た後の納得」が深い作品になってるわ。

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フェイス/オフ 2007-04-13

Faceoff原題:FACE/OFF
邦題:フェイス/オフ
時間:138分
公開:1998-02
製作年度:1997
製作国:アメリカ
配給:BV
製作総指揮:マイケル・ダグラス 、ジョナサン・D・クレイン 、スティーヴン・ルーサー
製作:デヴィッド・パーマット、テレンス・チャン、クリストファー・ゴドシック、バリー・M・オズボーン
監督:ジョン・ウー
脚本:マイク・ワーブ 、マイケル・コリアリー
原作:
撮影:オリヴァー・ウッド
音楽:ジョン・パウエル
出演:ジョン・トラヴォルタ 、ニコラス・ケイジ 、ジョーン・アレン 、アレッサンドロ・ニヴォラ 、ジーナ・ガーション 、ドミニク・スウェイン 、ニック・カサヴェテス 、ハーヴ・プレスネル 、コルム・フィオール 、ジョン・キャロル・リンチ 、CCH・パウンダー 、ロバート・ウィズダム 、マーガレット・チョー 、ジェイミー・デントン 、マット・ロス 、クリストファー・バウアー 、トーマス・ジェーン 、トミー・フラナガン 、ロミー・ウィンザー 、ダニー・マスターソン

SF的な設定で顔面の皮膚を剥いで取り替えることで潜入捜査するっていう設定がグロなんで、ちょっとパスな映画。でもアクション作品としては<活劇>のテンポもいいし、さすがジョン・ウーってとこかしら。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタって濃い感じの配役だけど、我慢できた。それにしても、やっぱり私はトラボルタの膿が詰まったような顔が生理的に好きになれない。ということで「ママラブソング」もなかなか行く気分になれないの。

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フランシスコの2人の息子 2007-04-11

Twosonsoffrancisco 原題:2 FILHOS DE FRANCISCO - A HISTO'RIA DE ZEZE' DI CAMARGO & LUCIANO
邦題:フランシスコの2人の息子
時間:124分
公開:2007-03-17
製作年度:2005
製作国:ブラジル
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:ブレノ・シウヴェイラ
監督:ブレノ・シウヴェイラ
脚本:パトリシア・アンドラージ 、カロリーナ・コトショ
原作:
撮影:アンドレ・オルタ、パウロ・ソウザ
音楽:カエターノ・ヴェローゾ
出演:アンジェロ・アントニオ 、ジラ・パエス 、ダブリオ・モレイラ 、マルコス・エンヒケ 、マルシオ・ケーリング 、チアゴ・メンドンサ 、パロマ・ドゥアルテ 、ジョゼ・デュモント 、リマ・ドゥアルチ

男の子が可愛い!って予告で負かされた。で、少年のデュオを楽しもうって思ったら、弟が死んじゃうだもの。すっごいショック。ブラジルのカントリーソングマーケットってデュオが人気なのかしら。なんか切ないメロディで少年がハモっているのって素敵。映画は実話らしく、貧乏極まった子沢山一家の少年が努力して、父の夢である歌手としての成功を、苦難をのりこえて掴む、っていうジャンプ系物語。もちろん、実話だから、それなりに美化されて都合の悪いとこなんか知らないふりしてるんだろうけど、それでも「歌」が素敵だからいいわ。男の子がバス停でストリートミュージシャンをはじめる時の描写がいいわ。ボーイソプラノの声もいいし。ってことでサントラ購入検討中な映画。

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ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 2007-04-11

Borat原題:BORAT: CULTURAL LEARNINGS OF AMERICA FOR MAKE BENEFIT GLORIOUS NATION OF KAZAKHSTAN
邦題:ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
時間:84分
公開:2007-05
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:サシャ・バロン・コーエン、ジェイ・ローチ
監督:ラリー・チャールズ
脚本:サシャ・バロン・コーエン 、ピーター・ベイナム 、アンソニー・ハインズ 、ダン・メイザー
原作:サシャ・バロン・コーエン 、ピーター・ベイナム 、アンソニー・ハインズ 、ダン・メイザー
撮影:
音楽:
出演:サシャ・バロン・コーエン 、ケン・ダヴィティアン

電波少年な映画。でも、映画だし、ドキュメンタリーってわけじゃないから作り物。アポなしでカザフスタンの国家派遣テレビレポーターっていう設定で、下品きわまりない悪ふざけ。好きか嫌いかっていうと大嫌いな映画。逆説的に自国を自虐するっていう屈折が何重にも折り重なっている「笑い」がアメリカ人にとって必要なのかしら。自信喪失っていうか客観視されること=かさぶたを剥いで流血するみたいな、変質的な痛みの欲求。まあ、そこまで哲学的に狙った映画じゃなくて、多分狂ったような人騒がせを安全地帯のスクリーンの観客側にいる方に面白がってもらってみようっていうだけかもしれないわね。コピーにあったけど、お蔵入り寸前って、入れっぱなしにしときゃいいのに。どんなにアメリカでヒットしても、日本じゃ関係ないもの。

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フレンチ・カンカン 2007-04-10

Frenchcancan原題:FRENCH CANCAN
邦題:フレンチ・カンカン
時間:102分
公開:1955-08
製作年度:1954
製作国:フランス
配給:東和
製作総指揮:
製作:
監督:ジャン・ルノワール
脚本:ジャン・ルノワール
原作:
撮影:ミシェル・ケルベ、クロード・ルノワール 
音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス
出演:ジャン・ギャバン 、フランソワーズ・アルヌール 、マリア・フェリックス 、フィリップ・クレイ 、ミシェル・ピッコリ 、ジャンニ・エスポジート 、エディット・ピアフ 、シュジー・プリム 、ヴァランティーヌ・テシエ

テクニカラーがとってもキレイ。パリのムーランルージュがオープニングする秘話みたいな物語。ゴージャスでキュートでラブラブで素敵な世界観。こんな時代に生まれたら、わたしもムーランルージュの踊り子に絶対なってた。いまでもなりたい!。ジャン・ギャバンがステージのプロデューサー、演出家っていう立ち位置で大活躍。いま本屋さんに並んでるイタリア系モデルの「チョイワル」なんか吹っ飛んでしまうくらいの「エレガントなチョイワル」が最高!。こんなオジサンがいたら、いろいろ「恋愛」を教えてくれて、素敵な「大人の女性」に仕上げてくれそう。ものすごく素敵な時間を過ごしながら成長できそうなんだもの。日本にはいないわね。絶対。

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冬の猿 2007-04-09

Fuyunosaru原題:UN SINGE EN HIVER
邦題:冬の猿
時間:102分
公開:1996-12
製作年度:1962
製作国:フランス
配給:ケイブルホー
製作総指揮:
製作:ジャック・バール
監督:アンリ・ヴェルヌイユ
脚本:フランソワ・ボワイエ 、ミシェル・オーディアール
原作:アントワーヌ・ブロンダン
撮影:ルイ・パージュ
音楽:ミシェル・マーニュ
出演:ジャン・ギャバン 、ジャン=ポール・ベルモンド 、シュザンヌ・フロン 、ガブリエル・ドルジア

フランス北部の海水浴場で、禁酒中のジャン・ギャバンにベルモンドがお酒を飲ませちゃうっていうお話。にしか見えなかった。ベルモンドも「勝手にしやがれ」でブレイクして4年くらいたったキャリア=若手な時代。ギャバンは大御所。そんな二人が競演しているわけで、ギャバンの余裕の演技「安ホテルのワケアリ禁酒中オヤジ」とベルモンドの必死な演技「娘を寄宿舎から取り戻す若いパパ」が、ちょっと緊張感があるバトルになってるかもしれない。でも、原題・邦題の意味がもうひとつ理解できない私はバカかも。

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アビス/完全版 2007-04-09

Abyss原題:THE ABYSS: SPECIAL EDITION
邦題:アビス/完全版
時間:171分
公開:1990-03
製作年度:1989
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:ゲイル・アン・ハード
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
原作:
撮影:ミカエル・サロモン
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:エド・ハリス 、メアリー・エリザベス・マストラントニオ 、マイケル・ビーン 、キャプテン・キッド・ブリューワー・Jr 、レオ・バーメスター 、トッド・グラフ 、ジョージ・ロバート・クレック 、ジョン・ベッドフォード・ロイド 、クリストファー・マーフィ 、アダム・ネルソン 、J・C・クイン 、キンバリー・スコット 、マイケル・ビーチ

「完全版」っていっても「不完全版」を観ていないからどうでもいいけど、ずうっと海の中の物語。状況は外が真空な宇宙船の物語でも表現は同じなんだろうけど、こちらは海の中。太古に地球にやってきて海溝の底でひっそり生きてるエイリアンが、核兵器をもてあそぶ人類に警告をあたえる、っていうお話。それだけのストーリーを3時間もかけて展開させるのだから、やっぱり「完全版」は興行にむいてないかもしれないわね。こんなに長い必要ないんだもの。キャメロン監督だしね。2時間以下の作品が無いといっても過言じゃないし、微妙でもディレクターズカットで2時間半くらいに再編集しちゃうし、「タイタニック」だって3時間超えてるし。ってことで、キャメロン作品は時間の余裕と、覚悟を持って対応しなきゃいけないっていう証拠品みたいな作品。

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スティグマータ/聖痕 2007-04-08

Stigmata原題:STIGMATA
邦題:スティグマータ/聖痕
時間:102分
公開:2000-05
製作年度:1999
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:
製作:フランク・マンキューソ・Jr
監督:ルパート・ウェインライト
脚本:トム・ラザラス 、リック・ラメージ
原作:
撮影:ジェフリー・L・キンボール
音楽:ビリー・コーガン 、エリア・クミラル
出演:パトリシア・アークエット 、ガブリエル・バーン 、ジョナサン・プライス 、ニア・ロング 、トーマス・コパッチ 、レイド・セルベッジア 、パトリック・マルドゥーン 、アン・キューザック 、トム・ホッジス

ちょっとムリがあるかも。キリストの磔刑と同じ傷が現れていく謎、オカルト、なんていうホラーなんだろうけど、カソリック本山の陰謀や奇跡が軸になって恋愛ドラマにもなって、最後は死海文書・新発見の福音書なんていう大掛かりな物語になっていくの。世界観だけ。まるで背景だけは「ダビンチコード」みたいな超大作・話題作なんだろうけど、映画のクオリティはB級から一歩も出てないっていう消化不良がダメね。

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ベッカムに恋して 2007-04-08

Benditbeckham原題:BEND IT LIKE BECKHAM
邦題:ベッカムに恋して
時間:112分
公開:2003-04-19
製作年度:2002
製作国:イギリス/アメリカ/ドイツ
配給:アルバトロス
製作総指揮:ウルリッヒ・フェルスベルク 、ラッセル・フィッシャー 、サイモン・フランクス 、ジギー・カマサ 、ハニート・ヴァスワニ
製作:ディーパック・ナヤ、グリンダ・チャーダ 
監督:グリンダ・チャーダ
脚本:グリンダ・チャーダ 、グルジット・ビンドラ 、ポール・マエダ・バージェス
原作:
撮影:ジョン・リン
音楽:
出演:パーミンダ・ナーグラ 、キーラ・ナイトレイ 、ジョナサン・リス=マイヤーズ 、アヌパム・カー 、アーチー・パンジャビ 、シャズネ・ルイス 、フランク・ハーパー 、ジュリエット・スティーヴンソン 、シャヒーン・カーン 、アミート・チャーナ 、デヴィッド・ベッカム

インドってイギリスの植民地だったのね、っていう再確認が必要なわけで、そんなインド系イギリス人のサッカー好きな女の子のジャンプ風スポ根物語。これもまたイギリス映画のひとつのジャンル「リトル・ダンサー系列」に入る作品ね。女子サッカーのメンバー同士の友情やコーチへの恋愛と嫉妬や、民族的な問題で家族との確執や、そんなこんななハードルを乗り越えて、アメリカの大学に恋愛成就とともにスカウトされていく、っていう映画が描く環境でベストな成功をクライマックスにするの。ってよく考えると、イギリス社会って何百年も続く階級社会じゃない。「マイ・フェア・レディ」とかでも描かれているけど、乗り越えられない社会的なステージがあって、それは職業だったり民族だったり。でもそんなハードルを映画の中だけでもぶち破って勝者になっていく、っていうイングランド・ドリームは労働者階級の溜飲を下げるんだろうなって半分同情しつつ、映画の存在意味、製作意図を裏読みしちゃうわ。

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クレージー作戦 くたばれ!無責任 2007-04-07

Kutabaremusekinin邦題:クレージー作戦 くたばれ!無責任
時間:92分
公開:1963-10-26
製作年度:1963
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:渡邊晋、安達英三朗
監督:坪島孝
脚本:田波靖男
原作:
撮影:遠藤精一
音楽:広瀬健次郎
出演:クレージーキャッツ 、植木等 、ハナ肇 、谷啓 、犬塚弘 、安田伸 、桜井センリ 、石橋エータロー 、浜美枝 、藤山陽子 、北あけみ 、淡路恵子 、山茶花究 、清水元 、佐田豊 、上原謙 、中北千枝子 、石田茂樹 、北川町子 、田武謙三 、東野英治郎 、堺左千夫 、瓜生登代子 、千石規子 、堤康久 、記平佳枝 、鈴木和夫 、岩本弘司 、大前亘 、小川安三 、西條康彦 、鈴木孝次 、当銀長太郎 、清水由記 、広瀬正一 、権藤幸彦 、坂本晴哉 、芝木優子 、古池ミカ

植木等さんが亡くなって、テレビで昔の映画を放送してたけど、この作品はBSで放送。クレージーキャッツって良く知らなかったけど、けっこうみんなオジサンなのね。いまのお笑いのブレイクしてる人たちは若く見えるけど。それはともかく、植木等さんの演じる、いわゆる高度経済成長時代のチャランポランなサラリーマン。いまどきじゃいないわよね。最近の子ってもっとギスギスしてて、ちいさなお金にアクセクしてて。なんか今より明日のほうが絶対よくなるわっていう、このうえなく楽観的な感情が支配してる時代にあこがれるわ。そのキーワードが「無責任」ってことかもしれないけど、これはこれでクレージーのヒット作品がたまたまそうだったから「商標」みたいなものだろうけど、でもいいなぁ「無責任」って。コンプライアンスだの捏造だのってかけらも無くて、腹黒い重役はバチが当たって、なんて。素敵。

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ホリデイ 2007-04-06

Holiday原題:THE HOLIDAY
邦題:ホリデイ
時間:135分
公開:2007-03-24
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:スザンヌ・ファーウェル
製作:ナンシー・マイヤーズ、ブルース・A・ブロック 
監督:ナンシー・マイヤーズ
脚本:ナンシー・マイヤーズ
原作:
撮影:ディーン・カンディ
音楽:ハンス・ジマー
出演:キャメロン・ディアス 、ケイト・ウィンスレット 、ジュード・ロウ 、ジャック・ブラック 、イーライ・ウォラック 、エドワード・バーンズ 、ルーファス・シーウェル 、ミフィ・イングルフィールド 、エマ・プリチャード 、シャニン・ソサモン 、サラ・パリッシュ 、ビル・メイシー 、シェリー・バーマン 、キャスリン・ハーン

2組のラブストーリーを1本の映画にしちゃってるから、長い長い。でもまあ、なんか、いまの私の状況の琴線にふれちゃったから、けっこう感情移入してしまって。ケイト・ウィンスレット側にね。あ、でもジャック・ブラックは趣味じゃない。でも家も車も人生の一部も見知らぬ誰かととっかえるって面白いわ。そんなのあったら試してみたい。って現実逃避かしら。

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ハッピー フィート 2007-04-06

Happyfeet原題:HAPPY FEET
邦題:ハッピー フィート
時間:108分
公開:2007-03-17
製作年度:2006
製作国:オーストラリア/アメリカ
配給:WB
製作総指揮:ザレー・ナルバンディアン 、グレアム・バーク 、デイナ・ゴールドバーグ 、ブルース・バーマン
製作:ジョージ・ミラー、ダグ・ミッチェル、ビル・ミラー 
監督:ジョージ・ミラー
脚本:ジョージ・ミラー 、ジョン・コリー 、ジュディ・モリス 、ウォーレン・コールマン
原作:
撮影:
音楽:ジョン・パウエル
出演:イライジャ・ウッド 、ブリタニー・マーフィ 、ヒュー・ジャックマン 、ニコール・キッドマン 、ヒューゴ・ウィーヴィング 、ロビン・ウィリアムズ 、カルロス・アラズラキ 、ジョニー・A・サンチェス 、ジェフ・ガルシア 、ロンバルド・ボイアー 、マグダ・ズバンスキー 、ミリアム・マーゴリーズ 、アンソニー・ラパリア 、E・G・デイリー

ペンギンの自己表現は「歌」で、歌えないペンギンは片輪ってことで排除されちゃうっていう現代性豊かな差別からスタートする。主人公の自己表現は「ダンス」なわけで、最後はその「ダンス」がペンギン絶滅に至る食糧危機を救うことになるんだけど、まあ「世界に一つだけの花」っていう偽善がアメリカンヒューマニズムでも罷り通ってるってことで、個性礼賛のまやかしが地球規模で行われてることが確認されちゃうの。ふつう、この状態で「ダンス」しか自己表現できないペンギンは野垂れ死にするにきまってるのが冷酷な現実だし、ましてや世界を救うような活躍をしちゃうっていう荒唐無稽さはアニメだからかもしれないけど、人と違いすぎても頑張ればヒーローになって成功するぞって勘違いを子供たちに与えそう。だってどう考えても、挫折の方が絶対的に多数なんだもの。ほどほど身の丈にあわせて生きていけば小さくても穏やかな幸せな人生が歩めたはずなのに、映画に啓発されて誇大妄想に生きて当然のように挫折して自爆してどん底であえぐことになるんだものね。

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上海の伯爵夫人 2007-04-05

Whitecountess原題:THE WHITE COUNTESS
邦題:上海の伯爵夫人
時間:136分
公開:2006-10-28
製作年度:2005
製作国:イギリス/アメリカ/ドイツ/中国
配給:東宝東和、ワイズポリシー
製作総指揮:アンドレ・モーガン
製作:イスマイル・マーチャント
監督:ジェームズ・アイヴォリー
脚本:カズオ・イシグロ
原作:
撮影:クリストファー・ドイル
音楽:リチャード・ロビンズ
出演:レイフ・ファインズ 、ナターシャ・リチャードソン 、ヴァネッサ・レッドグレーヴ 、真田広之 、リン・レッドグレーヴ 、アラン・コーデュナー 、マデリーン・ダリー 、マデリーン・ポッター 、イン・ダ 、リー・ペイス 、リョン・ワン 、ジョン・ウッド

もんのすごい古風なメロドラマ。最愛の娘をテロで失い、自らも盲目になり、これまでの栄光の外交官人生からドロップアウトして魔都上海で自堕落なセレブ生活を送ってる主人公が、ひょんなことから人生を転換させる女性に出会って。っていうのっけから戦争が引き裂く愛、民族の引き裂く愛、裏切りと誤解と思い込みで、さんざんすれ違う心と体。そんな恋愛メロドラマのパーツをふんだんに盛り込んで、骨太に愛の再確認作業をし続けるわけで、謎の日本人軍属やら没落ロシア貴族や亡命ユダヤ人やら時代背景適合済みなキャラクターも作品のアクセント。手に手をとってのクライマックスの逃避行の行く先は悲惨なんだろうけど、ほどよく希望を見せつつの136分は、作品として時代遅れね。悪くない映画なんだけど。

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ナイト ミュージアム 2007-04-04

Nightatthemuseam原題:NIGHT AT THE MUSEUM
邦題:ナイト ミュージアム
時間:108分
公開:2007-03-17
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:マーク・A・ラドクリフ
製作:ショーン・レヴィ、クリス・コロンバス、マイケル・バーナサン 
監督:ショーン・レヴィ
脚本:ロバート・ベン・ガラント 、トーマス・レノン
原作:ミラン・トレンク
撮影:
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:ベン・スティラー 、カーラ・グギーノ 、ディック・ヴァン・ダイク 、ミッキー・ルーニー 、ビル・コッブス 、ジェイク・チェリー 、ロビン・ウィリアムズ 、ミズオ・ペック 、ラミ・マレック 、リッキー・ジャーヴェイス 、アン・メアラ 、キム・レイヴァー 、スティーヴ・クーガン 、ポール・ラッド 、オーウェン・ウィルソン

なんでアメリカのボックスオフィスはこの程度の作品が大ヒットしちゃうんだろう。大人から子供まで、っていうファミリー娯楽作品として、Rが決してつくことのない刺激ゼロなストーリー。あぶらと骨を抜き去ったパサパサな目黒のサンマみたいな絶対安全娯楽作。悪人はステレオタイプな悪人で、お父さんと息子の心の絆が結びなおされて、っていう「いまやアメリカ映画じゃ、あたりまえな離婚家庭な環境」での親子愛。そんなテーマもほのぼのと内在させながら歴史博物館の展示物が夜になると動き出すっていう短絡的このうえないファンタジー。それでも大ヒットなんだから、アメリカの観客も「リメイクや伝記ものとか辟易」してて、このレベルでもオリジナリティがあれば受容しちゃうっていう思考マヒな状態にあるみたいね。

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恋の手ほどき 2007-04-02

Gigi原題:GIGI
邦題:恋の手ほどき
時間:116分
公開:1959-06
製作年度:1958
製作国:アメリカ
配給:MGM
製作総指揮:
製作:アーサー・フリード
監督:ヴィンセント・ミネリ
脚本:アラン・ジェイ・ラーナー
原作:コレット
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ   
作詞:アラン・ジェイ・ラーナー   
作曲:フレデリック・ロウ 
音楽:アンドレ・プレヴィン
出演:レスリー・キャロン 、モーリス・シュヴァリエ 、ルイ・ジュールダン 、ハーミオン・ジンゴールド 、イザベル・ジーンズ 、エヴァ・ガボール

フランス人の無人島ジョークとかあるけど、色狂いとしか思えない役割を与えられてる国民で、そんな色眼鏡があるんだなって思ってたら、これって昔からそう思われていたんだってことに感動すら覚える作品。フランス人セレブ男性の「負け」は結婚しちゃうことで、数多ある恋を渡り歩いて人生をエンジョイし続けるのが成功者っていう文化的前提で、主人公はGIGIっていう女の子への「愛」を理性で否定しながらも最後はプロポーズして「負け」になっちゃうっていう、アメリカ人的には恋愛成就なハッピーエンドな物語。子供だと思ってた幼馴染が美しい蝶にいつの間にか変身してたっていう御伽噺に近い内容だけど、しょせん欧米人の感性はここまで。わたしたち日本人は幼女(紫の君)を愛人に育て上げる光源氏という鬼畜を1000年以上前に生み出してるんだモノ。

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