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デジャヴ  2007-03-30

Dejavu原題:DEJA VU
邦題:デジャヴ
時間:127分
公開:2007-03-17
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:ブエナ
製作総指揮:テッド・エリオット 、チャド・オマン 、テリー・ロッシオ 、マイク・ステンソン 、バリー・ウォルドマン
製作:ジェリー・ブラッカイマー
監督:トニー・スコット
脚本:テリー・ロッシオ 、ビル・マーシリイ
原作:
撮影:ポール・キャメロン
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演:デンゼル・ワシントン 、ポーラ・パットン 、ヴァル・キルマー 、ジム・カヴィーゼル 、アダム・ゴールドバーグ 、エルデン・ヘンソン 、エリカ・アレクサンダー 、ブルース・グリーンウッド 、エル・ファニング 、マット・クレイヴン 、ションドレラ・エイヴリー

予告だけだと犯罪捜査、クライムサスペンスっていうありきたりの映画かもって思ってたら、とんでもSF映画なんだものビックリ。しかも、時空を超越してパラドックスなんか細かいことは考えないで!っていうタイムトラベルもの。「ステイ」ほど卑怯な作り方(っていうか観客おいてけぼり)じゃないし、「イルマーレ」みたいに女子がちょっとワクワクするラブストーリーじゃないし、「バタフライエフェクト」の緻密さに負けるし、でもこういう犯罪サスペンスにラブを要素として加えたらどうだ!っていうブラッカイマーの勘違い。デジャヴっていうタイトルもちょっと違う気がする。意味がね。それにしてもタイムマシンに入るとき「服脱げ」って言われて全裸になったらどうしようって、ちょっと目をふさいだわ。ターミネーターが全裸で落下するのみたになったらイヤだもの。だけど「下着はOK」だって。じゃあ上着だってOKじゃない。って突っ込んでもしょうがないけどね。

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ラストキング・オブ・スコットランド  2007-03-30

Lastkingofscot原題:THE LAST KING OF SCOTLAND
邦題:ラストキング・オブ・スコットランド
時間:125分
公開:2007-03-10
製作年度:2006
製作国:アメリカ/イギリス
配給:FOX
製作総指揮:アンドリュー・マクドナルド 、アロン・ライヒ 、テッサ・ロス
製作:リサ・ブライアー、アンドレア・カルダーウッド、クリスティン・ルパート、チャールズ・スティール
監督:ケヴィン・マクドナルド
脚本:ジェレミー・ブロック 、ピーター・モーガン
原作:ジャイルズ・フォーデン
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
音楽:アレックス・ヘッフェス
出演:フォレスト・ウィッテカー 、ジェームズ・マカヴォイ 、ケリー・ワシントン 、ジリアン・アンダーソン 、サイモン・マクバーニー 、デヴィッド・オイェロウォ

アカデミー賞を獲ったけど、これはもうしょうがないかもしれない。フォレスト・ウィテカーしかできないアミン大統領役だろうしね。でも、史実にあった事柄をスコットランドの若手医師の目を通して描くっていう虚構が映画的かもしれないわ。ドキュメンタリーじゃ決して語りきれない「真実」を「映画=虚構」という構造のなかで語ってしまっているわけ。それゆえに、事態の深刻さや悲惨さや隠蔽された真実の露呈やらを、マスコミやジャーナリズムという縛りがかかってしまってるメディアに代わって描いてるの。ちょっと前に流行った「ベトナムのホントのところ」っていうタイプの映画みたいにね。湾岸戦争やアフガン戦争は映画になったし、そろそろイラク戦争かしら。映画の題材として「ジャーナリズムじゃとてもじゃ言えない真実」をビジネスライクに娯楽映画にしたてるハリウッドが狙いを定めてるのは。

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私の小さな楽園 2007-03-29

Eutueles_1原題:EU TU ELES
邦題:私の小さな楽園
時間:102分
公開:2003-12-13
製作年度:2000
製作国:ブラジル
配給:シネカノン
製作総指揮:
製作:
監督:アンドルーチャ・ワディントン
脚本:エレナ・ソアレス
原作:
撮影:ブレノ・シウヴェイラ
音楽:ジルベルト・ジル
出演:ヘジーナ・カセー 、リマ・ドゥアルチ 、ステニオ・ガルシア 、ルイス・カルロス・ヴァスコンセロス 、ニウダ・スペンサー

ブラジル映画って、なかなかお目にかからないわけで、でも「フランシスコの2人の息子」は予告見ると可愛い感じだから行こうかなって位かしら。で、この作品。ただでさえ、日本から見れば圧倒的な田舎な国っていうイメージのあるブラジルで、そのブラジル人でさえ自己憐憫する「超田舎」が舞台。主人公のダルレーニという女性のどっしりと地に根付いた、骨太な作品。コメディってカテゴリにいれてもいいんだけどね。その素朴な力強さと主人公のモラルなんかへったくりもなくて、好きな相手の子供を宿すことが、この地に根を張って繁栄していく唯一の道よ!な揺るぎない「根性」が爽やか。

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名もなきアフリカの地で 2007-03-27

Namonakiafrica原題:NIRGENDWO IN AFRIKA
邦題:名もなきアフリカの地で
時間:141分
公開:2003-08-09
製作年度:2001
製作国:ドイツ
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:ベルント・アイヒンガー、ペーター・ヘルマン、ミヒャエル・ウェバー 
監督:カロリーヌ・リンク
脚本:カロリーヌ・リンク
原作:シュテファニー・ツヴァイク
撮影:ゲルノット・ロール
音楽:ニキ・ライザー
出演:ユリアーネ・ケーラー 、メラーブ・ニニッゼ 、レア・クルカ 、カロリーネ・エケルツ 、マティアス・ハービッヒ 、シデーデ・オンユーロ 、メヒティルド・グロスマン

銀座シネスイッチでポスターのビジュアルで気になってた作品。でも、わたしは原則としてあらかじめ映画の情報を仕込まないことにしてたしね。ビジュアルの女の子の可愛いアフリカを舞台にしたネイチャリングな話かと思ったら、まさか欧州戦争でドイツから逃げてきたユダヤ人一家の話とは思いもよらなかったわ。しかも、すぐ高校生くらいに成長しちゃうし、って案の定GAGAの配給作品てことで、嘘はついてないけどねっていうイメージ強調プロモーションにしてやられてたわけ。そういう意味ではお金を払ってシネスイッチへ行ってたらあばれてたかも。ユダヤ人一家のホームドラマで、母親の心の変遷や父親の現実主義から理想主義への変遷をアフリカの大地で広い心で育った娘の目を通して描いていくっていう仕掛けはわかるけど、長すぎるし、「心の変遷」に対して強引だったり文化が共通していない分、感情移入しづらかったり、という理由から「邦題とキービジュアル」だけが注目に値する作品ってことね。

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リトルショップ・オブ・ホラーズ  2007-03-22

Littleshopofhorars原題:LITTLE SHOP OF HORRORS
邦題:リトルショップ・オブ・ホラーズ
時間:94分
公開:1987-04
製作年度:1986
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:
製作:デヴィッド・ゲフィン、ウィリアム・S・ギルモア 
監督:フランク・オズ
脚本:ハワード・アシュマン
原作:
撮影:ロバート・ペインター
音楽:アラン・メンケン 、マイルズ・グッドマン
出演:リック・モラニス 、エレン・グリーン 、スティーヴ・マーティン 、ヴィンセント・ガーディニア 、ジェームズ・ベルーシ 、ジョン・キャンディ 、クリストファー・ゲスト 、ビル・マーレイ

ファンキーなミュージカルね。ミュージカルって知らずに見たんでちょっとお得な気分にさせられた。キャスティングも地味でノーネームに近いし、とはいえ、ゲストっていうかカメオ出演っぽくサタデーナイトライブな曲者がちょこちょこ登場するし。ビル・マーレイの若い頃の顔にもウケさせてもらたし、で楽しくて、毒にも薬にもならないけど、気分のいい一時間半をすごせる作品だったわ。

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パットン大戦車軍団 2007-03-21

Patton原題:PATTON
邦題:パットン大戦車軍団
時間:172分
公開:1970-06
製作年度:1970
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:フランク・マッカーシー
監督:フランクリン・J・シャフナー
脚本:フランシス・フォード・コッポラ 、エドマンド・H・ノース
原作:
撮影:フレッド・コーネカンプ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ジョージ・C・スコット 、カール・マルデン 、マイケル・ストロング 、カール・ミカエル・フォーグラー 、スティーヴン・ヤング 、フランク・ラティモア 、エド・ビンズ

アカデミー賞を拒否した主役のジョージ・C・スコット。「ハスラー」でも拒否したっていうから、まあ「欲しくない」っていう点で首尾一貫してるから文句は言わないけど。まあそんなことはどうでもよくて、薄っぺらな「戦場シーンだけ派手で中身がスカスカ」に思えてしまう安直な邦題だけで作品を判断しちゃいけない。昨今の伝記ブームじゃ「レイ」とか「カポーティ」のように原題のまま邦題にしてるように、この作品も今なら原題どおりに「パットン」だけだったかもしれない。映画としてはパットンというある種の戦争でしか生きられない精神構造をもった人物の悲劇と、渦中ではイギリスの将軍への深くて暗い嫉妬に焦がれるっていう「ただ大戦車軍団で戦争バリバリ」じゃなかったっていうことが描かれてる。だから、邦題は「この作品ではこういう映画じゃないんだけどな」っていう一番根本的な部分をあえて真逆につけてしまってるっていう点で作品的には悲劇かも。でもきっとこの邦題でヒットしたんだろうからビジネス的にはOKってわけで、映画のもつ、作品評価と興行成績の間に内在する矛盾の判り易い例かもしれないわね。

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危険な年 2007-03-20

Lkikennatoshi原題:THE YEAR OF LIVING DANGEROUSLY
邦題:危険な年
時間:116分
公開:1984-07
製作年度:1982
製作国:オーストラリア
配給:CIC
製作総指揮:
製作:ジェームズ・マッケルロイ 
監督:ピーター・ウィアー
脚本:デヴィッド・ウィリアムソン 、ピーター・ウィアー 、クリストファー・J・コッチ
原作:クリストファー・J・コッチ
撮影:
音楽:モーリス・ジャール
出演:メル・ギブソン 、シガーニー・ウィーヴァー 、リンダ・ハント 、マイケル・マーフィ 、ベンボル・ロッコ 、ドミンゴ・ランディホ 、エルマンノ・デ・ガズマン 、ノエル・フェリアー

メル・ギブソンとシガニー・ウィーヴァーの恋愛っていう思いっきりシュールな色恋沙汰をストーリーに、背景を革命騒動のインドネシアっていうんだから、どうやって宣伝したのかしらっていらぬ心配をしちゃう。ラブストーリー映画としても中途半端だし、インドネシアの人民革命なんて全然興味ないしね。「すべては愛のために」や「ナイロビの蜂」あたりと共通する、製作者の誰かさんの「舞台背景への強い思い入れ」がおしつけがましくてイヤ。そこいらのラブコメとの差別化なんだろうけど、娯楽性っていうか映画本来のもつ「夢」を忘れてるわ。

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24 シーズン4 2007-03-17

244原題:24 TWENTY FOUR (4th Season)
邦題:24 シーズン4
時間:DVD set
公開:2005
製作年度:2005
製作国:アメリカ
配給:
製作総指揮:ブライアン・グレイザー、トニー・クランツ、ロバート・コクラン、ジョエル・サーノウ、ロン・ハワード、ハワード・ゴードン 
製作:ノーマン・S・パウエル
監督:ジョン・カサー
脚本:ロバート・コクラン、ジョエル・サーノウ、ハワード・ゴードン、ピーター・M・レンコフ 
企画:ジョエル・サーノウ、ロバート・コクラン 
撮影:
音楽:
出演:キーファー・サザーランド、カルロス・バーナード、レイコ・エイルスワース、メアリー・リン・ライスカブ、キム・レイヴァー、ウィリアム・ディヴェイン、アルバータ・ワトソン、ネストール・セラノ 

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ハスラー 2007-03-16

Hustler原題:THE HUSTLER
邦題:ハスラー
時間:135分
公開:1962-06
製作年度:1961
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:ロバート・ロッセン
監督:ロバート・ロッセン
脚本:ロバート・ロッセン 、シドニー・キャロル
原作:ウォルター・テヴィス
撮影:ユージン・シャフタン
音楽:ケニヨン・ホプキンス
出演:ポール・ニューマン 、ジャッキー・グリーソン 、パイパー・ローリー 、ジョージ・C・スコット 、マーレイ・ハミルトン 、マイロン・マコーミック 、マイケル・コンスタンティン 、ジェイク・ラモッタ

数年前に思い出したくも無い男とつきあってて、その彼がなにを血迷ったかビリヤードのキューをくれて。あれって真ん中でネジでとめるようになってるのね。それはともかく一度も彼とビリーヤードをプレイすることなく別れて、当然のように、キューも繋げられて本来の長さにしてもらえることなく、燃えないゴミの日に捨てられて、多分東京湾の埋め立ての役に立ってるかもしれない。そんなかわいそうなキューをふと思い出してしまった映画なんだけど、やっぱり展開も遅いし、モノクロだし。でもポール・ニューマンはアカデミー賞もらった「ハスラー2」よりずっといい演技してた。ジャッキー・グリーソンが敵役でとっても素敵な感じ。太ってて汗臭そうな巨漢なんだけど、役柄にぴったりかも。

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インナースペース 2007-03-16

Innerspace原題:INNER SPACE
邦題:インナースペース
時間:121分
公開:1987-12
製作年度:1987
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ 、ピーター・グーバー 、フランク・マーシャル
製作:マイケル・フィネル
監督:ジョー・ダンテ
脚本:ジェフリー・ボーム 、チップ・プローザー
原作:
撮影:アンドリュー・ラズロ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:デニス・クエイド 、マーティン・ショート 、メグ・ライアン 、ケヴィン・マッカーシー 、フィオナ・ルイス 、ヴァーノン・ウェルズ 、ロバート・ピカード 、ウェンディ・スカール 、ハロルド・シルヴェスター 、ウィリアム・シャラート 、ヘンリー・ギブソン 、オーソン・ビーン 、ケヴィン・フックス 、キャスリーン・フリーマン 、ディック・ミラー 、ケン・トビー

SFコメディっていうの。どっちかというとスクリューボールなドタバタに加速していくけど、コマーシャルベースで位置づければ「ブロックバスターな大作」の使命を帯びてるっぽくて、でも、スピルバーグの名前があってもB級映画はB級映画。企業スパイのすったもんだと体内に送り込まれた主人公の「そんなバカなぁ」ってつっこみ可能シーン満載でお楽しみの2時間をどうぞ、って言ってくれれば、それはそれで納得するわ。

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アメリカン・ビューティー 2007-03-15

Americanbeauty原題:AMERICAN BEAUTY
邦題:アメリカン・ビューティー
時間:117分
公開:2000-04
製作年度:1999
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:
製作:ブルース・コーエン、ダン・ジンクス 
監督:サム・メンデス
脚本:アラン・ボール
原作:
撮影:コンラッド・L・ホール
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ケヴィン・スペイシー 、アネット・ベニング 、ゾーラ・バーチ 、ウェス・ベントリー 、ミーナ・スヴァーリ 、ピーター・ギャラガー 、クリス・クーパー 、アリソン・ジャネイ 、スコット・バクラ 、サム・ロバーズ

ハリウッドは病んでるアメリカを描き続けてるけど、ここまでホームドラマを病みっぱなしで救いが無い「あらゆる他人より距離のある家族」をテーマにするのが凄い。これじゃあそろそろアメリカで革命がおきてもしょうがないかもしれないわ。一族や家族を家長が完全に仕切る中近東民族とアメリカが精神的に融和するのムリって断言。宗教を超えた「根源的な価値観」が違うんだものね。崩壊し続けて、さらにより袋小路にはまり込みつつある家族を「家長の死の謎」っていうミステリーを縦糸にしながら描いていく。映画としては、とっても痛くて哀しくて救いがゼロなんだけど、面白いの。

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月の輝く夜に 2007-03-15

Moonstruck原題:MOONSTRUCK
邦題:月の輝く夜に
時間:102分
公開:1988-03
製作年度:1987
製作国:アメリカ
配給:MGM-UIP
製作総指揮:
製作:パトリック・パーマー、ノーマン・ジュイソン 
監督:ノーマン・ジュイソン
脚本:ジョン・パトリック・シャンレー
原作:
撮影:デヴィッド・ワトキン
音楽:ディック・ハイマン
出演:シェール 、ニコラス・ケイジ 、オリンピア・デュカキス 、ヴィンセント・ガーディニア 、ジュリー・ボヴァッソ 、ジョン・マホーニー 、ダニー・アイエロ 、アニタ・ジレット

ニコラス・ケイジが若くて、演技も「学校でしっかり勉強したんだよ」っていう丁寧。とはいえ、シェールの存在感の強さはすさまじいものがあって、女性として土壇場な状態の開き直りと、理屈と感情が血みどろのバトルを内面的にしてるっていう挙動不審さが、やっぱりアカデミー賞ものなのね。イタリアンアメリカンっていう民族性を強調したポイントで評判になったんだろうし、その後のギリシャ系アメリカンを描いたインディーズ映画がヒットしたのに、なんとなくつながってるのかもしれないわね。

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特攻大作戦 2007-03-14

Tokkdaisakusen原題:THE DIRTY DOZEN
邦題:特攻大作戦
時間:150分
公開:1967-10
製作年度:1967
製作国:アメリカ
配給:MGM
製作総指揮:
製作:ケネス・ハイマン
監督:ロバート・アルドリッチ
脚本:ナナリー・ジョンソン 、ルーカス・ヘラー
原作:E・M・ナサンソン
撮影:エドワード・スケイフ
音楽:フランク・デ・ヴォール
出演:リー・マーヴィン 、アーネスト・ボーグナイン 、ジム・ブラウン 、チャールズ・ブロンソン 、ジョン・カサヴェテス 、リチャード・ジャッケル 、クリント・ウォーカー 、テリー・サヴァラス 、ジョージ・ケネディ 、ラルフ・ミーカー 、ロバート・ライアン 、ドナルド・サザーランド 、ロバート・ウェッバー 、トリニ・ロペス 、トム・バスビー 、ベン・カルーザス 、スチュアート・クーパー 、ロバート・フィリップス 、コリン・メイトランド 、アル・マンシーニ

「汚い12人」っていう原題。ところが意味がありそうで何にも語ってない「特攻大作戦」なんていうコマーシャルなタイトルをつけられて「単なる戦争アクション」っていうレベルの映画にされちゃう日本のマーケット感覚って、やっぱ60年代ってそうなのね。とはいえ、戦争娯楽作品としては「クセのあるキャラクター」「少ない味方に大勢の敵」「獅子身中の虫=身内の敵」「スペクタクルな映像」っていう必要条件がきちんと配置されていて、けっこう長い映画なのに楽しめてしまう。ドイツの将校クラブ襲撃っていうメインテーマの前に、部隊の実力をみせるために国内演習で痛快な勝利をする、っていうヤマが二つあるからかしら。ちょっとイヤだったのは、ドイツの将校クラブの爆破で将校と一緒に女性たちもまとめて爆殺しちゃったとこ。ちょっとかわいそう。

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テス 2007-03-14

Tess原題:TESS
邦題:テス
時間:171分
公開:1980-10
製作年度:1979
製作国:フランス/イギリス
配給:ヘラルド
製作総指揮:ピエール・グルンステイン
製作:クロード・ベリ
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ジェラール・ブラッシュ 、ロマン・ポランスキー 、ジョン・ブラウンジョン
原作:トーマス・ハーディ
撮影:ギスラン・クロケ、ジェフリー・アンスワース 
音楽:フィリップ・サルド
出演:ナスターシャ・キンスキー 、ピーター・ファース 、リー・ローソン 、デヴィッド・マーカム 、アリエル・ドンバール

トーマス・ハーディ原作のメロドラマ。イノセントなテスという女性の流転の人生。3時間ちかく超保守的な時代の女性の弱い立場の中で二人の男性に翻弄されて、真実の愛というものは「気づくのに時間がかかる=男のプライドが邪魔をする」っていうことを改めて認識させられちゃう作品。どうも、このあたりは身につまされるような普遍的なもので、社会が保守的であろうが現代のようにタガが外れてようが、男性の身勝手にやきもきするわけで、そのあたりを運命として我慢しちゃうテスか、戦っちゃう現代の女性か、対応は異なるけど、たいていは男という生き物が原因だってことは共通認識として女側にあるって断言できる。ともかく、作品は「テスが美女すぎる」っていう不可抗力な映画的理由はさておいて、テスがあまり悲惨な状況において「その状況に身を置いてるわりにそう見えない」っていう決定的な問題点が一番気になるわけで、このあたりはナスターシャ・キンスキーの演技力・表現力・テスという女性の理解力が不足してるのかもしれないわね。

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グローリー 2007-03-13

Glory原題:GLORY
邦題:グローリー
時間:122分
公開:1990-04
製作年度:1989
製作国:アメリカ
配給:COLTRI
製作総指揮:
製作:フレディ・フィールズ
監督:エドワード・ズウィック
脚本:ケヴィン・ジャール
原作:リンカーン・カースティン 、ピーター・バーチャード 、ロバート・クールド・ショウ
撮影:フレディ・フランシス
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:マシュー・ブロデリック 、デンゼル・ワシントン 、モーガン・フリーマン 、ケイリー・エルウィズ 、ジミー・ケネディ 、アンドレ・ブラウアー 、ジョン・フィン 、ドノヴァン・リーチ 、ジョン・デヴィッド・カラム 、アラン・ノース 、ボブ・ガントン 、クリフ・デ・ヤング 、クリスチャン・バスコウス 、ジェイ・O・サンダース

南北戦争秘話。黒人だけの部隊が創設されるけど北軍でも差別されて、でも人間としてのアイデンティティ、名誉を追求するために死地へ志願して壊滅的な戦いをするっていうカラード美化映画。1990年っていう時代背景から企画意図がよくわからないけど。カラーパープルが1986年てことで、このあたりの流れなのかしら。いずれにしろ、南北戦争もので、人権ネタで、黒人ネタで、溜飲が下がる勝利もなくて、っていう娯楽作よりヒューマンドラマな立ち位置なんで、女性客はもとより男性客も集めづらい作品よね。アメリカじゃ対象人種がいるからマーケット訴求もしやすそうだけど、多分わたしが見なかったってことは興味のカケラもない作品だったんだろうし(って中学生くらいだったし)、ヒットしてないんだろうなって、想像。どうでもいいけど。黒人部隊長のマシュー・ブロデリックがヒューマニストな将校の役柄なんだけど、顔の造作が悲劇性が少なくてニヤけて見えるのがムリ。キャスティングミスって断言しておこう。

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主人公は僕だった 2007-03-08

Syujinkoboku原題:STRANGER THAN FICTION
邦題:主人公は僕だった
時間:124分
公開:2007-05
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:SPE
製作総指揮:ジョー・ドレイク 、ネイサン・カヘイン 、エリック・コペロフ
製作:リンゼイ・ドーラン
監督:マーク・フォースター
脚本:ザック・ヘルム
原作:
撮影:ロベルト・シェイファー
音楽:
出演:ウィル・フェレル 、エマ・トンプソン 、ダスティン・ホフマン 、クイーン・ラティファ 、マギー・ギレンホール

普通の素人の女性が思いついた脚本があれよあれよとハリウッド作品になっちゃったっていうサクセスストーリーにもなってるらしいけど、やっぱり、ハリウッドで素人の思いつきレベルでも企画が欲しいのかしら。わたしも書いてみたい。アイデアはいくらでもあるわ、この程度なら。あとはメジャースタジオへのコネだけかもしれない。それはさておき、この映画の決定的なミスは、実在の主人公をモデルにして書かれている「小説作品」が「名作」じゃないっていうこと。絶対面白くなさそうなんだもの。そりゃスクリーンの中の映画世界では「すごい名作だ」って文学部学者のダスティン・ホフマンに言わせてたりしてるけど、どう考えても「その作品を完成してもらいたいくらい、主人公の命なんかより小説としての完成度がプライオリティ高いわよね」っていうレベルの小説が書かれているように思えないの。絶対に。だから逆に主人公が生き延びて欲しいってことになるわけで、小説のクオリティを犠牲にして主人公を殺さないっていう結末も、小説のクオリティについては「残念」が皆無。もともと映画の観客にとっては読みたくもない小説にしか思えないんだもの。そこが決定的に映画へ感情移入できていけない理由。割り切って娯楽を求めていっても、その「小説が名作だ」っていう前提を強要されるから楽しめない。そういう意味では作られてはいけない、っていうか作る意味さえない、企画を通した人が血迷ってたとしか思えない、クズフィルムになっちゃったっていうわけ。

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オール・ザ・キングスメン 2007-03-08

Allkingmen2006原題:ALL THE KING'S MEN
邦題:オール・ザ・キングスメン
時間:128分
公開:2007-04-07
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:SPE
製作総指揮:
製作:
監督:スティーヴン・ザイリアン
脚本:スティーヴン・ザイリアン
原作:ロバート・ペン・ウォーレン
撮影:パヴェル・エデルマン
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ショーン・ペン 、ジュード・ロウ 、アンソニー・ホプキンス 、ケイト・ウィンスレット 、マーク・ラファロ 、パトリシア・クラークソン 、ジェームズ・ガンドルフィーニ 、ジャッキー・アール・ヘイリー 、キャシー・ベイカー

そのまんま東でさえ県知事になれてしまう日本。田中康夫もね。って、そんなことはどうでもいいんだけど、そんな地方自治の腐敗の物語のリメイク。アカデミー賞作品賞を獲った前作も見たけど、今回のはよりネームバリューのあるスターが集まっての作品。原作が素晴らしいのか、映画そのものは重厚で考えさせられることもあるし、ショーン・ペンの芸風不変の一所懸命やジュード・ロウの引いた演技が「文芸作・名作・問題作、で頑張ってるオレってかっこいい」な計算ありありだけど、しっかりされてるけどね。でも、根源的な疑問。なんで、今、この映画なの?ってこと。ハリウッドの名作リメイクブームのチョイスで、この作品のリメイク企画なのかもしれないけど、これほど地味な(でもかつてアカデミー作品賞とったのよ)作品のリメイクが良く企画通過したわよね。しっかりした映画だけど、やっぱり、なぜ今?そこに答えられなければ勝手に想像してあげる。「リメイク企画でそれしかもう残ってなかったんだよね」「これならショーンが出てもいいって言うし、ショーンなら資金出す人いるし」なんてレベルなのねって。

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スネーク・フライト 2007-03-06

Snakeflight原題:SNAKES ON A PLANE
邦題:スネーク・フライト
時間:107分
公開:2006-10-21
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:ムービーアイ
製作総指揮:ストークリー・チャフィン 、トビー・エメリッヒ 、ペニー・フィンケルマン・コックス 、マイケル・フォトレル 、ジャスティス・グリーン 、ジェフ・カッツ 、サンドラ・ラビンス 、ジョージ・ワウド
製作:クレイグ・ベレンソン、ドン・グレンジャー、ゲイリー・レヴィンソン 
監督:デヴィッド・R・エリス
脚本:セバスチャン・グティエレス 、ジョン・ヘファーナン
原作:ジョン・ヘファーナン、デヴィッド・ダレッサンドロ 
撮影:アダム・グリーンバーグ
音楽:トレヴァー・ラビン
出演:サミュエル・L・ジャクソン 、ジュリアナ・マーグリーズ 、ネイサン・フィリップス 、ボビー・カナヴェイル 、フレックス・アレクサンダー 、トッド・ルイーソ 、サニー・メイブリー 、キーナン・トンプソン 、レイチェル・ブランチャード 、リン・シェイ 、デヴィッド・コークナー 、エルサ・パタキ 、キース・“ブラックマン”・ダラス 、ブルース・ジェームズ 、ジェラルド・プランケット 、バイロン・ローソン 、トム・バトラー

スカイパニックものって定番なんだけど、毒蛇が仕掛けられて、っていう無理難題を強引に因数分解しちゃった映画。でも娯楽作品という観点で言えば十分楽しめちゃったからくやしい。起承転結、人物配置、強引だけどサスペンスとスペクタクル。ハッピーエンド。そんなパーツが「蛇が機内で人を襲う」という荒唐無稽なアイデア本体に設置されて、ご都合主義の典型のようなシナリオ。監督も「セルラー」や「デッドコースター」の人。メリハリはあるぞっていう職人芸を見せてくれる。バカ映画なんだけど、作品としては真面目にちゃんと仕上げてて「手を抜かなさっぷり」が痛快かもしれないわ。

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Mr.ソクラテス 2007-03-06

Mrsocrates原題:MR.SOCRATES
邦題:Mr.ソクラテス
時間:111分
公開:2006-12-02
製作年度:2005
製作国:韓国
配給:SPO
製作総指揮:
製作:キム・サンオ、チェ・ヨンギ 
監督:チェ・ジノン
脚本:チェ・ジノン
原作:
撮影:チン・ヨンファン
音楽:ソン・ギワン
出演:キム・レウォン 、カン・シニル 、イ・ジョンヒョク 、ユン・テヨン 、オ・グァンノク 、パク・チョルミン

ちょっぴり「マイボス・マイヒーロー」なテイストっていうかアイデア。最低の性格で最低の人生を歩んでるチンピラをギャングの犬にしようとして教育。高校を卒業させて警察官に就職させて、ところが、そのうち主人公は正義に目覚めて。っていうお話。キム・レウォンが童顔のバカヒーローを演じてるけど、どうも設定に無理があるわよね。コメディにするための無理矢理な設定。こんな面倒なことするより、現役の刑事に汚職させたほうが簡単だろうに、って言っちゃうともともこもないんでしょうね。ともあれ、観客が設定に同意するっていう前提で全ての物語がその価値観の中で「父と子」「師と弟子」っていう儒教的な正論っぷりを叫んで、とりあえず「教育的価値のあるコメディ」にしたててみました、っていうお気楽作品ってことね。

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影  2007-03-06

Cien原題:CIEN
邦題:影
時間:98分
公開:1959-01
製作年度:1956
製作国:ポーランド
配給:ヘラルド
製作総指揮:
製作:
監督:イェジー・カヴァレロヴィチ
脚本:アレクサンドル・スチボル=リスキー 、イェジー・カヴァレロヴィチ
原作:
撮影:イエルズイ・リップマン
音楽:
出演:ズィグムント・ケンストウィッチ 、タデウシュ・ユラシュ 、イグナーチ・マホフスキー 、アドルフ・ロニッキー

ジャンルはなにかしら。スパイもの?さまざまなエピソードが重層的に描かれながら、そこで起きる事件のキーマンが同一人物に収束していくっていう物語。一回観たくらいじゃよく理解できないかもしれないわ。生き延びた関係者が「そういえば、不思議な事件だった」というような語り口で思いで話をはじめて、回想再現ドラマ風にエピソードが語れるけど、なんかみんな同じ顔に見えて、誰が誰やらってポーランド人の無個性さが混乱と眩暈を呼ぶの。ボーっと観すぎるのかしら。キャラクターの識別ができないんで余計よくわからないままだったわ。多分シナリオとかしっかり練ったんだろうけどね。

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夜行列車 2007-03-06

Pociag原題:POCIAG
邦題:夜行列車
時間:100分
公開:1963-03
製作年度:1959
製作国:ポーランド
配給:新外映
製作総指揮:
製作:
監督:イェジー・カヴァレロヴィチ
脚本:イエジー・ルトフスキー 、イェジー・カヴァレロヴィチ
原作:
撮影:ヤン・ラスコウスキー
音楽:A・トシャコフスキー
出演:ルチーナ・ウィンニッカ 、レオン・ニェムチック 、ズビグニエフ・チブルスキー

クロード・ルルーシュの「行きずりの二人」っていう映画。ラジオから流れる自動車で逃走中の二人組みの犯人の追跡ニュースを聞きながらドライブをするカップル。あたかもこのカップルが逃走中の犯人のような印象をラストまで引きずる仕掛けの映画。そんな雰囲気を縦糸にして殺人犯が列車で逃走中という新聞を読み、話題になってる夜行列車に謎の紳士が乗り込んでくるっていうサスペンスっぽくスタートするの。ヨーロッパ大陸って列車で移動するのって、距離があるから夜行列車がポピュラーなのかしら。コンパートメント車両と寝台車が接続されてて、列車内で若い男女の恋のすったもんだや、殺人犯が見つかったり、という物語が展開していく。ちょっぴりグランドホテル形式っぽい人物配置もされながら、ポーランドの枯れた風景をモノクロの画面が冷え冷えと切り取っていく。もちろん、謎の男は殺人犯じゃないけどね。

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現代舞踊公演 2007-03-02

Inoue070302 2007都民芸術フェスティバル

Tokyo Performing Arts Festival 2007

井上恵美子/曽我辺靖子/石黒節子

東京芸術劇場 中ホール

井上恵美子グループの「かもめ食堂」がいい感じ。曽我辺靖子グループのフラメンコも格好良くて素敵だった。

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ラインの仮橋 2007-03-02

Passagedurhin原題:LE PASSAGE DU RHIN
邦題:ラインの仮橋
時間:125分
公開:1961-04
製作年度:1960
製作国:フランス/西ドイツ/イタリア
配給:NCC
製作総指揮:
製作:ラルフ・バウム
監督:アンドレ・カイヤット
脚本:アンドレ・カイヤット 、アーマンド・ジャモット 、パスカル・ジャルダン 、モーリス・オーベルジュ
原作:アンドレ・カイヤット
撮影:ロベール・クラベル
音楽:ピエール・ルイギ
出演:シャルル・アズナヴール 、ジョルジュ・リヴィエール 、ニコール・クールセル

ヨーロッパの戦争捕虜ってのんきなものなのね。どこまでリアルなのかしら。フランス軍へ召集された二人の男性が、映画的には戦闘場面なんかほとんど無いまま捕虜になって、ドイツの田舎で農家に労働力捕虜として預けられて、のんきに畑仕事なんかするの。主題は二人の男性とフランスへ置いてきた愛する女性との悲劇的な関係を描いた切ない物語ってこと。愛する女性がドイツ軍将校の愛人として生き延びて、でも彼女を愛しつづけるレジスタンス新聞記者の悲劇。孤児だったのを引き取ってくれたパン屋の跡継ぎとして妻の尻にしかれてる男が、捕虜として働いていたドイツの農家の未亡人への愛から、母国の家族を棄てて、ドイツへ戻っていく未完の悲劇。のんびりした平和な田園風景の中に人間の運命を捻り切る残酷さがあるってこと。満開のひまわりの畑を彷徨うソフィア・ローレンの絶望につながる、欧州的な戦争の傷跡がこういう形で描かれるのね。

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バベットの晩餐会 2007-03-01

Babettesfeast2原題:BABETTE'S FEAST
邦題:バベットの晩餐会
時間:102分
公開:1989-02
製作年度:1987
製作国:デンマーク
配給:シネセゾン
製作総指揮:
製作:
監督:ガブリエル・アクセル
脚本:ガブリエル・アクセル
原作:アイザック・ディネーセン
撮影:
音楽:ペア・ヌアゴー
出演:ステファーヌ・オードラン 、ビルギッテ・フェダースピール 、ボディル・キュア 、ビビ・アンデショーン

ロハスづいちゃってるわ。これも北欧の物語。海辺の寒村の敬虔なキリスト教徒姉妹。彼女たちの父の時代から教会で祈る日々。村の信者たちも悪人なんか一人もいない。若い頃に彼女たちを愛した男たちもいたけど、結局、姉妹は祈りの日々をすごして、いまは老境。そんなところへフランス革命に追われて一人のバベットという女性が訪れて。ゆったりゆったりと時間が経過して、今日は昨日と同じで明日も今日と同じ。そんな日々が、不変な永遠を約束しているみたいななか、姉妹の父の生誕100年のお祝いの晩餐会をすることになって、バベットが料理を作りたいと申し入れてから、物語はいっきにカタルシスに入っていくの。パリで天才シェフと言われたバベットの一世一代のフレンチフルコース。これまでの静謐な展開から、トーンは維持しながらも「精神的に急激なクレッシェンド」をもたらしてくるの。ちょっとそれは尋常じゃなかったわ。不意をつかれた感じ。

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望郷 2007-03-01

Pepelemoko原題:PEPE-LE-MOKO
邦題:望郷
時間:94分
公開:1939-02
製作年度:1937
製作国:フランス
配給:東和
製作総指揮:
製作:
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
脚本:アンリ・ジャンソン 、ロジェ・ダシェルベ
原作:ロジェ・ダシェルベ
撮影:ジュール・クリュージェ
音楽:ヴィンセント・スコット
出演:ジャン・ギャバン 、ミレーユ・バラン 、リーヌ・ノロ 、リュカ・クリドゥ 、ルネ・カール 、マルセル・ダリオ

ジュリアン・デュヴィヴィエとジャン・ギャバンってフランス映画界の至宝による傑作。ってことらしい。1939年の作品だから北アフリカのエキゾティックな風景とフランスから流れ着いたギャング、パリの高級娼婦?で金持ちオヤジの愛人として連れられてきた美女の「つりあわない悲恋」っていうメロドラマ。ラストの波止場で去って行く美女の名前を叫ぶと汽笛がその叫びを掻き消すっていう名場面や、ギャング仲間を殺すシーンで、ぶつかった蓄音機がハッピーな曲を奏でるなか、銃声がかすかに聞こえるなんていう演出。山田宏一さんの本に書かれていたけど、フランス映画が「映画の芸術性」について貢献してたのね、って実感するわ。

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