死刑台のエレベーター 2007-01-17
原題:ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD
邦題:死刑台のエレベーター
時間:92分
公開:1958-09
製作年度:1957
製作国:フランス
配給:
製作総指揮:
製作:ジャン・スイリエール
監督:ルイ・マル
脚本:ロジェ・ニミエ 、ルイ・マル
原作:ノエル・カレフ
撮影:アンリ・ドカエ
音楽:マイルス・デイヴィス
出演:モーリス・ロネ 、ジャンヌ・モロー 、ジョルジュ・プージュリー 、リノ・ヴァンチュラ 、ヨリ・ヴェルタン 、ジャン=クロード・ブリアリ 、シャルル・デネ
ゴダールの「勝手にしやがれ」が翌年の1959年。ヌーベル・ヴァーグの第一走者っていう評価のある犯罪ミステリっていうことらしい。ちょっと前に「嘆きのテレーズ」を観たけど、カチカチっとした画面構成と計算された演技。予定調和に仕立ててある人生悲劇(まあ、原作エミール・ゾラっていうわけで文芸作品だしね)。そういう「スキのない」映画に対してレジスタンスしたのがヌーベルヴァーグっていうことらしい。ゆれるカメラ(アンリ・ドカ)、転がり転がり続ける物語。撮影手法だけでヌーベルヴァーグっていうわけじゃないけど、要素の一つだとは思うわ。冷静に観ると「雑でゆるい」って思うんだけど、多分この作品が作られた時代は「新鮮でアヴァンギャルドで既存の価値観を破壊」してるっていう革命って評価されたんだと思うわ。ジャズの即興演奏の音楽もね、今じゃ珍しくないけど、当時は画期的だったのかも。映画そのものは「人生ってひょんなとこで上手くいかなくなる」って「ダメダメスパイラル」を描いている、フランス映画っぽいフランス映画になってるし、クライマックスのジャンヌ・モローの表情は、素敵に悲劇的だったわ。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 2024-258M 「ぼくのお日さま」☆☆☆★(2024.09.13)
- 2024-257M 「トランスフォーマー ONE」☆☆☆★(2024.09.13)
- 2024-258M 「ぼくのお日さま」(2024.09.12)
- 2024-257M 「トランスフォーマー ONE」(2024.09.12)
- 2024-256M 「夏目アラタの結婚」☆☆☆★(2024.09.12)
「洋画 さ行」カテゴリの記事
- 2024-246M 「#スージー・サーチ」☆☆☆★(2024.08.28)
- 2024-243M 「至福のレストラン 三つ星トロワグロ」☆☆☆★★(2024.08.28)
- 2024−238M 「ソウルの春」☆☆☆★★★(2024.08.26)
- 2024-236M 「ジガルダンダ・ダブルX」☆☆☆★(2024.08.23)
- 2024−225M 「幸せのイタリアーノ」☆☆☆★(2024.08.12)
コメント