麦の穂をゆらす風 2006-12-28
原題:THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
邦題:麦の穂をゆらす風
時間:126分
公開:2006-11-18
製作年度:2006
製作国:イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン
配給:シネカノン
製作総指揮:アンドリュー・ロウ 、ナイジェル・トーマス 、ウルリッヒ・フェルスベルク 、ポール・トリビッツ
製作:レベッカ・オブライエン
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァーティ
原作:
撮影:バリー・アクロイド
音楽:ジョージ・フェントン
出演:キリアン・マーフィ 、ポードリック・ディレーニー 、リーアム・カニンガム 、オーラ・フィッツジェラルド 、メアリー・オリオーダン 、メアリー・マーフィ 、ローレンス・バリー 、ダミアン・カーニー 、マイルス・ホーガン 、マーティン・ルーシー 、ジェラルド・カーニー 、ロジャー・アラム 、ウィリアム・ルアン
ケン・ローチ監督がカンヌパルムドールを受賞した作品。痛い映画。最近のカンヌってわりと製作国のお国柄がきちんと表現できてると受賞しやすいわけ。イラン映画とか中国映画とか。たとえば欧米(死語から復活)作品でも「華氏911」みたいにアメリカっぽい演出でアメリカそのものを描くみたいに判りやすいのはいいんだけど、日本人にとっちゃ「ヨーロッパ」でひとくくりしちゃって区別不能なベルギーやアイルランドともなると、どこがお国柄なの?って途方にくれるわけよね。「チャイルド(ランファン)」なんか完全にそうだったもの。でこの作品。アイルランド独立にまつわるテロと独立後の内紛の物語。暴力が暴力を生むっていうか、昨日まで正義だった暴力が、今日は反政府テロの暴力として認識されて、昨日の戦友が今日は死刑囚と死刑執行人になってしまう。しかも兄弟。なんて話で、このあたりはカンヌが好きな「お国柄」なのね、きっと。アイルランドっていうエリアの。実際はIRAの生まれる歴史的背景をゴミのように潰されていく青春を描くことによって「自己矛盾する大義」を批判しているんじゃないかなって思うんだけど。
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