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善き人のためのソナタ 2006-12-01

Thelivesofothers原題:DAS LEBEN DER ANDEREN
邦題:善き人のためのソナタ
時間:138分
公開:2007
製作年度:2006
製作国:ドイツ
配給:アルバトロス・フィルム
製作総指揮:
製作:
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
脚本:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
原作:
撮影:
音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:ウルリッヒ・ミューエ 、マルティナ・ゲデック 、セバスチャン・コッホ 、ウルリッヒ・トゥクール
欧州映画賞作品賞を受賞っていうから、ヨーロッパではかなり評価されているのね。東ドイツの秘密警察の圧政時代のドラマなんだけど、盗聴ストーカーなお話。魔女狩りのような自由主義者狩りが横行してる東西冷戦時代末期で、「社会主義の敵を告発」=「現体制の維持への求心力」っていう自転車操業的な背景が凄い。なんか、こんなことやってたんだぁって西側の人たちはビックリ、っていうことで、「観た事ないことを見せてくれるが映画」っていう琴線に触れちゃって、思わず「賞」なんかをあげちゃったんじゃないかしら。盗聴捜査をしている主人公が「被疑者」のカップルへ感情移入していってしまう、っていう過程を読み取るのがちょっとさりげなすぎで、っていうか、ささいなきっかけすぎて、思想的に啓蒙洗脳されたっていうより、カップルの女性への勝手な横恋慕でしかないっていう下世話な動機にしか見えないんだから困る。困ってもしょうがないけどね。「寒い国から来たスパイ」みたいなハードなリアルな東西緊張っぽい空気感を描いているけど、やっぱりそういうのが緩みっぱなしの現代じゃ「東にいた人たちの懐古」「勝ち組の西側の人たちが優越感を感じるビックリ真実」なんていう程度のインパクトしかないわ。わたしらみたいな極東の黄色い猿にとっちゃドーデモイーんだもの。劇作家が出版した本の「謝辞」に、ひそかに彼らを救った(動機は不純だけどね)捜査官の名前があって、おちぶれた元捜査官が「わたしの本だ」って買っていく感傷的なクライマックスが「文芸作品」っぽい一種の格調がありそげに仕立て上げられてるから、多分、大多数の観客は「感動してしまった作品」っていう錯覚で劇場を後にするのかもしれないわ。日本でこの作品の「持つ物語」はヒトゴトでしかないし、統一ドイツの人々にとってのみ、物凄く意味の有るかもしれない作品だと想像するわ。

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