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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 2006-11-30

Goodwillhunting原題:GOOD WILL HUNTING
邦題:グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
時間:127分
公開:1998-03
製作年度:1997
製作国:アメリカ
配給:松竹富士
製作総指揮:
製作:ローレンス・ベンダー
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ベン・アフレック 、マット・デイモン
原作:
撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ロビン・ウィリアムズ 、マット・デイモン 、ベン・アフレック 、ステラン・スカルスガルド 、ミニー・ドライヴァー 、ケイシー・アフレック 、コール・ハウザー

ベン・アフレック 、マット・デイモンっていい友達コンビなのね。きっと、ガス・ヴァン・サントも入れてビールを飲みながら「こんな映画つくりたいよねぇ」なんて大学のサークルみたいな雑談してるのかもしれない。新しくしこんだジョークの試験台にされたりね。映画の主人公グループがビールを飲んだり、ケンカしたり、ガールハントしたり、っていう日々が描かれるけど、このあたりは自分たちの姿のまんまじゃないかしら、って想像しながら観てた。そんなグループの中で唯一「天才」な主人公が「天才」を生かすことなく心を閉ざしているっていう状態を大人たちがよってたかって「治癒」させる映画なわけで、ちょっと自己啓発入ってるかもって感じね。こういう「感動」させたいエピソードは疑ってかかるっていう悪い性格のわたしとしては、治癒後の主人公は本当に幸せなのかしら、って疑問の塊になってしまうわ。世の中の大部分は治癒後の主人公が「正常」であるって認識するんだろうけど、治癒された当人はいったいどうなのかしら。ある意味では「洗脳」ってことにもなるわね。宗教からの「救出」とも言うのかな。決してこの映画の主人公は悪い宗教に嵌ってるわけでもないし、過去の暗い少年時代の傷を引きずっているし、でも友達たちとは社会的生活を営める程度にコミュニケーションがあるわけで、じゃあそれがどこが悪いの?っていうわけね。数学の天才っていうことに大人が価値を認めて、それを使わないのが「精神的に病的にヘン」だから「治療」しようっていう論理がわからないの。もちろん、治療者のロビン・ウィリアムズは自らも「救済」されていくっていうアリバイみたいなストーリーにしてあるけど。わたしは根本的なところで、心の治療っていう行為について「本人の意向無視な洗脳」としか思えなくて、嫌悪感があるの。

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