ウィンター・ソング 2006-11-27
原題:PERHAPS LOVE
邦題:ウィンター・ソング
時間:109分
公開:2006-11-11
製作年度:2005
製作国:香港
配給:角川ヘラルド映画
製作総指揮:
製作:アンドレ・モーガン、ピーター・チャン
監督:ピーター・チャン
脚本:
原作:
撮影:ピーター・パウ
音楽:ピーター・カム 、レオン・コー
出演:金城武 、ジョウ・シュン 、ジャッキー・チュン 、チ・ジニ
中華ミュージカルって初めて。普通の泣かせ系恋愛ドラマかなって、あと金城っていうトリガーもあって観てしまったけど、ミュージカルなんだもの。のっけから。びっくり。でもまあどうなるのかしらって観てたら10分くらいで中国語のミュージカルシーンに「慣れ」ちゃった。べつに字幕を読んでれば英語でもフランス語でもミュージカル形式はアリなんだから中国語でもいいのよねぇ。ていうわけでストーリーとその表現に嵌っていったんだけど、60年代、70年代(って知るわけないんだけど)のヨーロッパ映画っぽい佇まいの映画ね。リアルな3人の主人公が出演して作ってる「ミュージカル映画」と、その映画の登場人物の恋愛関係とリアルな3人の恋愛関係がオーバーラップしていくの。劇中劇でリアルな部分の恋愛が進行したり、リアルな部分の恋愛で「映画」の内容が進行したり、っていう虚実が綾織のように描かれながら、3人の切ない恋愛に終局が訪れるの。どこまでが映画でどこまでがリアルか曖昧なままに「ひとつの愛の終り」が描かれるけど、主人公たちにとっては「納得いく終り」に描きなおされてるわけで、それには「終わる」ために補完しなければならない出来事があったのね。冒頭に「天使」が「切り取られたフィルムの断片を必要な人生に繋ぎ直す」って歌っていて、なんのこっちゃと思っていたけど、ああ、そういうわけだったのね、ってラストに判明したの。そういう意味ではコンパクトだけどきちんと練られた作品なのね。っていうわけで、期待もしてなかったのに満足度が高い珍品(中華ミュージカルですもの、なんてったって)に出会ったわ。こういうあきらめてたロングパットがスコンと入っちゃうから映画ってやめられないのよね。
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