トーク・トゥ・ハー 2006-11-26
原題:HABLE CON ELLA
邦題:トーク・トゥ・ハー
時間:113分
公開:2003-06-28
製作年度:2002
製作国:スペイン
配給:GAGA
製作総指揮:アグスティン・アルモドバル
製作:アグスティン・アルモドバル
監督:ペドロ・アルモドバル
脚本:ペドロ・アルモドバル
原作:
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:ハビエル・カマラ 、ダリオ・グランディネッティ 、レオノール・ワトリング 、ロサリオ・フローレス 、ジェラルディン・チャップリン 、パス・ベガ
劇場で観たかったけど、当時は行くたびに混んでて(空いている劇場が好きなんで)断念しているうちに終わってしまったので見逃した映画。けっこうロングランだったのに。それにしても異様に屈折したお話なのね。植物状態になった「愛する」女性に看護しながら「語り続ける」お話。なんか不気味だけど、これって二次元のアニメキャラやそのフィギアを恋愛の対象にしてる「オタク」な方々とどこが違う?って感じ。コミュニケーションは一方的だけど、相手の反応は想像の世界で「ある」わけで、「彼女は好きだよ」「喜んでるよ」「イヤそうだよ」と擬人化(まあ本当の人間なんだけど、植物状態だしねぇ)して、自分が望んだリアクションを妄想し続けるの。最終的には彼女をレイプして妊娠させることによって「家庭」を作ろうという行為をしてしまう主人公の静かな狂気は、淡々とした「看護のスケッチ」の風景の中で醸成されていくの。いつの間にか自然に「河を渡って」しまう主人公と、植物状態になった女闘牛士と幻想の愛を信じるジャーナリストの屈折した友情(実はぜんぜんかみ合ってない価値観)が脆い人間の絆を痛切に描かれている。とても切ない映画ね。
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