ワールド・トレード・センター 2006-10-19
原題:WORLD TRADE CENTER
邦題:ワールド・トレード・センター
時間:129分
公開:2006-10-07
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:
製作:マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア、モリッツ・ボーマン、オリヴァー・ストーン、デブラ・ヒル
監督:オリヴァー・ストーン
脚本:アンドレア・バーロフ
原作:
撮影:シーマス・マッガーヴェイ
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:ニコラス・ケイジ 、マイケル・ペーニャ 、マギー・ギレンホール 、マリア・ベロ 、スティーヴン・ドーフ 、ジェイ・ヘルナンデス 、マイケル・シャノン 、ニック・ダミチ 、ダニー・ヌッチ 、フランク・ホエーリー
「911」とか「実話」っていうインパクト=コマーシャルなビジネス的計算で成立した作品だっていうことで、私が絶賛する「ユナイテッド93」との立ち位置が決定的に違うので支持できないわ。だって普通の企画だったら成立しないレベルの映画なんだもの。こんなのどっかの「炭鉱で行き埋めになった工夫が頑張って助かるまで生きてた」っていうレベルの話と同じなんだもの。主人公のふたりは瓦礫に埋まって横たわって叫んでいるだけ。ニコラス・ケイジにいたっては半分土に埋まった顔のアップだけで2時間すごしてピクリともしないで「現状からの脱出への超人的努力」=「映画的スペクタクル」が皆無。生き残るために「ポセイドン」みたいに大冒険するのがエンターテイメント活劇映画なら、この映画は生き残るために「会話を交し合う」だけの静劇映画ね。まあ、実話なんだからウソはつけないだろうけど。回想シーンでチョコチョコと五体満足で事故前の幸せな家庭風景が描かれるけど、とってつけたような「あの幸せな場所」のステレオタイプな表現にしかなってないの。こんなレベルで「アカデミー賞有力候補」なんておこがましいし、アカデミー賞911ネタ部門なら圧倒的に「ユナイテッド93」が勝利することは間違いないわ。
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