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涙そうそう 2006-10-12

Nadasousou邦題:涙そうそう
時間:118分
公開:2006-09-30
製作年度:2006
製作国:日本
配給:TBS、東宝
製作総指揮:八木康夫
製作:濱名一哉、那須田淳、進藤淳一 
監督:土井裕泰
脚本:吉田紀子
原作:
撮影:浜田毅
音楽:千住明
出演:妻夫木聡 、長澤まさみ 、麻生久美子 、塚本高史 、中村達也 、平良とみ 、森下愛子 、大森南朋 、船越英一郎 、橋爪功 、小泉今日子

歌謡映画っていうジャンルが昔あったんだよ、って一緒に観た「男」に言われた。ヒットした歌謡曲を映画のタイトルにして、歌詞のテイストを生かした世界観でどーでもいいアダルトな物語が「お約束」のように展開していく、歌のヒットにあやかった、歌の知名度だけを期待した映画。もちろん、多くの場合は歌手がきっちり歌うシーンがバーやクラブとかで作られるんだよ。なんて豆知識を披露してくれた。で、「リンダリンダリンダ」は?って聞いたら、あれは違うって。その時にヒットしてる歌謡曲をサクサクっと作って、歌がヒットしてる時に間に合わせて公開する、らしい。歌じゃないけど「電車男」が速成映画としちゃ存在は似ているね、だって。検索してみたら歌謡曲だけじゃなくてフォークソングの「妹」や「赤ちょうちん」「神田川」あたりも映画になってるみたいだしね。で、「涙そうそう」だ。TBSが社運?をかけて「涙そうそうプロジェクト」を展開してて、特番やドラマを作ってるのは知ってたし、映画もその延長線上にあるっていうのは理解できるわ。で、ふつうの歌謡映画だったわ。兄妹の愛情を描いた感動作に仕立ててあるんだけど、こんな男いないわよ!って憤慨するくらいなキャラクターを妻夫木聡が熱演してた。「お金だして泣きにきてちょーだい」っていう映画だから、どんなにクサくても観客の涙1滴のためには魂も売ります!な気合が十分。韓国映画がクライマックスをしつこいくらいに重奏的に感動を盛り上げようとベタベタに作り上げるのを超えるクライマックス。主人公は死ななきゃ「泣いてもらえないし」、主人公に冷たくしてたばあさんは死んだ主人公のために島歌を歌わなければ「泣いてもらえないし」、アルバムの写真は抜かれてなければ「泣いてもらえないし」、成人式の晴れ着は突然届かなければ「泣いてもらえないし」、おばあちゃんが解脱したような人生論を滔滔と説教しないと「泣いてもらえないし」・・・。もちろんクレジット後にも用意してます!という「泣いていただくためのツールはクライマックスにたっぷりお好みで用意させて頂いています」っていうサービス満点の映画に仕立て上げられてる。わたしはどれも気に入ったのは無かったから、シラけてたけど、どうやら一緒に観た「男」は晴れ着でツボにはまったらしい。脇が甘い人ね。ああ、油断大敵。

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» 「涙そうそう」こんな映画好きじゃない [soramove]
「涙そうそう」★★★ 妻夫木聡、長澤まさみ主演 土井裕泰 監督、2006年 登場する沖縄の人達の独特の イントネーションが耳に優しい。 これは沖縄から遠く離れて、旅行で行くような 「ハレ」の場所だからそう感じるのだろう。 主人公の暮らすビルの屋上...... [続きを読む]

受信: 2006.10.15 10:38

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