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ステイ 2006-09-30

Stay原題:STAY
邦題:ステイ
時間:101分
公開:2006-06-03
製作年度:2005
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:ビル・カラッロ、ガイモン・キャサディ
製作:エリック・コペロフ、トム・ラサリー、アーノン・ミルチャン 
監督:マーク・フォースター
脚本:デヴィッド・ベニオフ
原作:
撮影:ロベルト・シェイファー
音楽:アッシュ&スペンサー、トム・スコット 
出演:ユアン・マクレガー 、ナオミ・ワッツ 、ライアン・ゴズリング 、ケイト・バートン 、ボブ・ホスキンス

「夢オチ」「臨死オチ」のジャンルの典型。とはいえ、映画の主観が誰のものか、っていうあたりがブレていて、制作者の思いこみが深すぎて観客が応答しきれないくらいに「ミステリ仕立ての過剰なアレンジ」が致命的。臨死主人公の主観である「仕掛け」がウエブサイトやプログラムの解説を読まないと「納得」できないっていうだけで、もうダメね。あとから聞いても「そうだったかしら」っていう仕掛けが多いし。それなりの俳優を集めたメジャー系なのに、こんな作品がうまれちゃうのね、っていう点では勉強させられたかもしれないわ。というか、脚本段階じゃ理解不能だと思うから、映画の企画そのものにゴーサインを出したプロデューサーが己の無能さに気づけば良かったのにね。

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もしも昨日が選べたら 2006-09-28

Click原題:CLICK
邦題:もしも昨日が選べたら
時間:107分
公開:2006-09-23
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:SPE
製作総指揮:ダグ・ベルグラッド 、バリー・ベルナルディ 、ティム・ハーリヒー
製作:アダム・サンドラー、スティーヴ・コーレン、マーク・オキーフ、ジャック・ジャラプト、ニール・H・モリッツ 
監督:フランク・コラチ
脚本:スティーヴ・コーレン 、マーク・オキーフ
原作:
撮影:ディーン・セムラー
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
出演:アダム・サンドラー 、ケイト・ベッキンセイル 、クリストファー・ウォーケン 、デヴィッド・ハッセルホフ 、ヘンリー・ウィンクラー

アメリカンなヒューマンコメディ。で、ここだろうなぁって観てたら、やっぱり「ここ」だったので安直だなぁって思いつつも、救われるためには仕方が無いかって納得。って、なに言ってるかわかるかしら。ケイト・ベッキンセイルが二児の母役っていうのが拾い物かもね。でもママにしては綺麗だし「現役」っぽすぎるわ。中年役になってからのほうが素敵かも。でもわたしもこのリモコン欲しい。「こう使っちゃダメ」っていう見本を映画で学んだから、適切に有効利用できるわ。きっと。というわけで夢オチな映画でした。

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アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵

Okusamatantei原題:MON PETIT DOIGT MA DIT...
邦題:アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵
時間:105分
公開:2006-09-09
製作年度:2005
製作国:フランス
配給:ハピネット
製作総指揮:オリヴィエ・オルレ
製作:パスカル・トマ 、アラン・カディエ 
監督:パスカル・トマ
脚本:フランソワ・カヴィリオーリ 、ナタリー・ラフォリ 、パスカル・トマ
原作:アガサ・クリスティ
撮影:ルナン・ポレス
音楽:ラインハルト・ワーグナー
出演:カトリーヌ・フロ 、アンドレ・デュソリエ 、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド 、ヴァレリー・カプリスキー 、ローラン・テルジェフ

イギリスのガチなウィットをフランス映画にすると微妙な化合を起こして悪臭が漂ってしまうという「化学実験」のような作品。好奇心旺盛な有閑マダムが事件を追うんだけど、行き当たりばったりで、推理も何もなくて、それなのに「勝手に事件が彼女の前で自動的に解決」していくっていう不思議。右往左往しているのに事件も彼女の動きに合わせて右往左往して進展するから、なんとも楽な探偵ね。推理映画にしたいのか喜劇映画にしたいのか全然意図不明だし、冒頭オープンカーで老夫婦がデュエットするシーンを延々と見せられて、残りの100分の「我慢」を覚悟したわ。

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アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶 2006-09-26

Hcbresson原題:HENRI CARTIER-BRESSON - BIOGRAPHIE EINES BLICKS
邦題:アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶
時間:72分
公開:2006-05-20
製作年度:2003
製作国:スイス/フランス
配給:ロングライド
製作総指揮:
製作:
監督:ハインツ・ビュートラー
脚本:ハインツ・ビュートラー
原作:
撮影:マティアス・ケーリン 
音楽:
出演:アンリ・カルティエ=ブレッソン 、エリオット・アーウィット 、アーサー・ミラー 、イザベル・ユペール 、ジョセフ・クーデルカ

ライカ使いのわたしにとっては神様のようなカルティエ=ブレッソン。作品を見せながら「語る」老カメラマン。被写体となったイザベル・ユペールが素敵。アーサー・ミラーがかつての妻、モンローの写真を見ながら「客観的に写真を分析」するシーンなんか、ものすごくカッコいい。それよりもカルティエ=ブレッソンが晩年描き続けたデッサンが、それほど上手に見えなかったのに安心。なんか近づいてきてくれた感じ。彼はカリスマすぎないほうがいいもの。

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頭上の敵機 2006-09-26

Epgibpbk原題:TWELVE O'CLOCK HIGH
邦題:頭上の敵機
時間:133分
公開:1950-11
製作年度:1949
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:ダリル・F・ザナック
監督:ヘンリー・キング
脚本:バーン・レイ・Jr 、サイ・バートレット
原作:バーン・レイ・Jr 、サイ・バートレット
撮影:レオン・シャムロイ
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:グレゴリー・ペック 、ディーン・ジャガー 、ヒュー・マーロウ 、ゲイリー・メリル 、ミラード・ミッチェル
あまりに製作された時代背景に対して知識がないから、戦争の空中戦フィルムのいいのがあるから、これを使った映画を作っちゃおうか、っていう安直な企画にしか見えない。多分もう少し真摯なテーマや人間ドラマを狙ったと思うけど、やっぱりクライマックスの空中戦は「リアルでしょ!」っていう戦争中の本物の記録フィルムをこれみよがしに多用してて退屈。イマに生きるわたしにとっては「スターウォーズ・エピソード4」でさえ緩く見えるのに、これじゃあしょうがないわ。映画の「表現手法」の進化に伴って、かつて持っていた「付加価値」が「逆効果」になってしまうっていう映画史的な考証に値するタイプの作品かもしれないわ。

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イルマーレ 2006-09-25

Ilmale_1原題:THE LAKE HOUSE
邦題:イルマーレ
時間:98分
公開:2006-09-23
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:メアリー・マクラグレン 、アーウィン・ストフ 、デイナ・ゴールドバーグ 、ブルース・バーマン
製作:ダグ・デイヴィソン、ロイ・リー
監督:アレハンドロ・アグレスティ
脚本:デヴィッド・オーバーン
原作:韓国映画のリメイク
撮影:アラー・キヴィロ
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:キアヌ・リーヴス 、サンドラ・ブロック 、ショーレ・アグダシュルー 、クリストファー・プラマー 、ディラン・ウォルシュ
オリジナルの韓国映画を観てないのでなんとも言えないけど、この程度のバカ話を大金払って「リメイク」権を買わなければいけないくらいハリウッドって堕落しちゃったのね、っていう証拠物件。とにかくなんの拍子か奇跡かで2004年と2006年という時空を超えた「文通!」が行われて、生きたの死んだのという事件やすれ違いや勘違いの末にめでたしめでたしとなるお気楽映画。つっこむ以前に設定そのものが「初期レベルの思い付き」をいっさい練らないで作られてるから破綻の極み。論理の廃墟を見せられてるっていうわけ。つまるところ2004年に生きてる人は2年待つしかないんだし、お互いに「状況に気づいた」時に対策をたてないっていうところが知恵足らず。いい大人がメールや携帯電話番号を教え合おうという発想にならないのが変。っていうか、教えあっちゃうと映画は5分で終わっちゃうからね。というわけでパラドックスを超越した時空系恋愛映画風なラジー賞有力候補の出来上がりっていう結末だわ。

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ユナイテッド93 2006-09-22

United93原題:UNITED 93
邦題:ユナイテッド93
時間:111分
公開:2006-08-12
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:ライザ・チェイシン 、デブラ・ヘイワード
製作: ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ロイド・レヴィン 
監督:ポール・グリーングラス
脚本:ポール・グリーングラス
原作:
撮影:バリー・アクロイド
音楽:ジョン・パウエル
出演:ハリド・アブダラ 、ポリー・アダムス、オパル・アラディン 、ルイス・アルサマリ 、デヴィッド・アラン・ブッシェ

今日で最後なので不義理をしながらも劇場へ行った。うちのめされた。こんなに凄い映画だとは「予告編のB級ハイジャックもの風」な作りからは想像もできなかったわ。現実にあった事件の再現フィルムっていう、テレビ的に言えば「事件ネタのワイドショー的説明手口」なのに、監督の力量が観客の想像を凌駕したの。ドキュメントタッチ、というよりドキュメンタリーを観てるの?って錯覚するくらいに「911を航空管制と空軍」の立場から描いて、そしてクライマックスへ向ってグイグイと観客を引っ張っていく。ラベルのボレロの演奏はスネアーを指先でさするように叩いてリズムを作るところから始まる。そして20分間クレッシェンドしていって、クライマックスはフルオーケストラがフォルティティティッシモでラストコードを叩きこむの。その一瞬後に訪れる静寂。楽器はひとつも鳴っていないのに耳の奥に「音波、音圧」の余韻。最後の8小節は聴衆は呼吸を止めて聞き入る。そしてラストコードの静寂の中で「ふぅ・・・」と息を吐き出す。そんなカタルシスがボレロっていう曲。そして、この作品は「映画でボレロ」を観せてくれた。映画には主人公っていう役柄の人は出てこない。しいて言えばハイジャック犯かな。でも、スクリーンの中にある主役は「あの日、9月11日に起きた事件」そのものなの。そしてその事件はボレロのスネアーのように、ほんの小さな、誰も気づかない、でも全編を通して必要な「偶然に遭遇してしまった」人々の運命のリズム。事件は刻々とクレッシェンドし、各地の管制、空軍、が混乱をしつつ事態を認識しようとしつつも追いつかず、ボレロのシンバルが鳴るクライマックスのようにハイジャック機は目標に激突し、そして93便はラストコードへ向けて落下していく。飛行機を奪い返した乗客の努力もむなしく窓からは地上がみるみる近づいて、近づいて、暗転。ボレロの静寂。わたしは止めていた息を長く吐き出したわ。

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第十七捕虜収容所 2006-09-21

Strage17原題:STALAG 17
邦題:第十七捕虜収容所
時間:119分
公開:1954-02
製作年度:1953
製作国:アメリカ
配給:パラマウント
製作総指揮:
製作:ビリー・ワイルダー
監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー 、エドウィン・ブラム
原作:ドナルド・ビーヴァン 、エドマンド・トルチンスキー
撮影:アーネスト・ラズロ
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:ウィリアム・ホールデン 、ドン・テイラー 、オットー・プレミンジャー 、ロバート・ストラウス 、ハーヴェイ・レンベック

ヤフー動画で宣伝してたから見てしまった。収容所脱走ものって「大脱走」はDVDで見てたから、そういうアクション系かと思ったらジメジメした密告スパイものなんだもの。主人公もなんで「なんでも屋」なのかっていう背景も希薄だし(自分でちょっと語ってるけどね)、スパイだってこんなに時間かけなくても、とっくに気がついたってよさそうなのに。でも「大脱走」のパーツ(人物やエピソード)がここそこに見えて面白かったわ。

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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT 2006-09-20

Wildspeed3原題:THE FAST AND THE FURIOUS: TOKYO DRIFT
邦題:ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
時間:104分
公開:2006-09-16
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:クレイトン・タウンゼント
製作:ニール・H・モリッツ
監督:ジャスティン・リン
脚本:クリス・モーガン
原作:
撮影:スティーヴン・F・ウィンドン
音楽:ブライアン・タイラー
出演:ルーカス・ブラック 、バウ・ワウ 、千葉真一 、サン・カン 、ナタリー・ケリー

シリーズの存在さえ知らなかったけど、けっこう面白かった。東京がTOKYOというCITYにすぎないっていう描き方が気に入ったわ。どうも日本を外国映画が描くと「日本だから」っていう意識が強すぎて、妙な違和感がでてきちゃうけど、この映画は、どこでもいいけどドリフトなら日本だろ、っていう「車の走り」の必要性だけで日本を選択したっていうドーデモよさが心地いい。って感じ方が変かしら。ともかく公道レースの技術を競うバリバリな映画で、ジャンプ的な友情・努力・勝利の構造でバカでも理解できるし、渋谷のスクランブル交差点の人ごみに時速100キロで道玄坂から飛び込んで交差点中央でドリフトして公園通りへ左折するっていう荒業を見せてくれるだけでレディスデー1000円の価値は十分、ってことで損しなかった映画だったわ。

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眠狂四郎 殺法帖 2006-09-15

115830496218232邦題:眠狂四郎 殺法帖
時間:82分
公開:1963-11-02
製作年度:1963
製作国:日本
配給:大映
製作総指揮:
製作:
監督:田中徳三
脚本:星川清司
原作:柴田錬三郎
撮影:牧浦地志
音楽:小杉太一郎
出演:市川雷蔵[8代目] 、中村玉緒 、城健三朗 、小林勝彦 、真城千都世

Gyaoでずいぶん前に雷蔵の眠狂四郎を見たけど、今作はそのシリーズ「第一作」らしい。ととりあえず映画検定も控えてるし観ておこうかなっていう鑑賞。主人公はもっとニヒルで無口かというイメージがあったけど、けっこう語るし恋するし世俗的だし。事件もローカルなお家騒動系汚職ネタだし、スケールが小さいってば。ただ映画全盛の大量生産時代には、こういうタイプの「お気楽な娯楽」作品がふさわしかったのかもね。

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X-MEN:ファイナル ディシジョン

Xmen2006原題:X-MEN: THE LAST STAND
邦題:X-MEN:ファイナル ディシジョン
時間:105分
公開:2006-09-09
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:スタン・リー 、ジョン・パレルモ
製作:アヴィ・アラッド、ローレン・シュラー=ドナー、ラルフ・ウィンター 
監督:ブレット・ラトナー
脚本:ザック・ペン 、サイモン・キンバーグ
原作:
撮影:フィリップ・ルースロ、ダンテ・スピノッティ 
音楽:ジョン・パウエル
出演:ヒュー・ジャックマン 、ハル・ベリー 、パトリック・スチュワート 、ジェームズ・マースデン 、ベン・フォスター

どうやら完結編らしいけど、Xメンそのものに思い入れや、前作の記憶が無い場合、どう観ればいいのか困っちゃう作品ね。登場人物についてのキャラや過去の事件は「周知の通り」っていうスタンスで作られているから予習が必要な映画。超能力もどんどんエスカレートして破壊的になってるようで、少年ジャンプとかのヒーローものマンガのように「連載期間と敵の強さの比例定理」はこの映画でも証明されているって断言。とにかくスッタモンダの末に観客総納得な大団円がやってくるっていうアメリカ映画の独善的良心映画のワン・オブ・ゼムでしかなかった。

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MAXX!!! 鳥人死闘篇 2006-09-13

115815891412019原題:LES FILS DU VENT
邦題:MAXX!!! 鳥人死闘篇
時間:94分
公開:2006
製作年度:2004
製作国:フランス
配給:GAGA
製作総指揮:オリヴィエ・タオン
製作:イヴ・マルミオン
監督:ジュリアン・セリ
脚本:ジュリアン・セリ
原作:
撮影:ミシェル・タビュリオー
音楽:クリスチャン・ヘンソン
出演:YAMAKASI 、チョウ・ベル・ディン 、ロラン・ピエモンテージ 、シャルル・ペリエール 、ギレン・ヌグバ=ボイェケ

ヤマカシっていうピョンピョンとビルの屋上を飛び跳ねるだけで内容皆無な映画をむかし観たことがあって、そんなチームが出てくるっていう作品。別に観たくて観たわけじゃなくて、他の映画を目的にして行ったら公開は翌週からってことに窓口で気がついて、せっかく来たからしょうがないわね、帰るのもなんだしねって1000円払った映画。長い言い訳ね・・。ということで見事に1000円をドブに捨てたわけで、これならみゆき館でケーキと紅茶をいただいて帰ったほうが精神的には絶対よかったっていう結論。監督はヤマカシ映画のアクション監督だったらしいけど、超無能。支離滅裂の四文字熟語を説明するのに百万言を費やすより、この映画を学生たちに見せたほうがいいかもね。

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ファントム・オブ・パラダイス 2006-09-11

Phantmobpradice原題:PHANTOM OF THE PARADISE
邦題:ファントム・オブ・パラダイス
時間:94分
公開:1975-05
製作年度:1974
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:
製作:エドワード・R・プレスマン
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:ブライアン・デ・パルマ
原作:
撮影:ラリー・パイザー
音楽:ジョージ・アリソン・ティプトン 、ポール・ウィリアムズ
出演:ポール・ウィリアムズ 、ウィリアム・フィンレイ 、ジェシカ・ハーパー 、ジョージ・メモリー 、ゲリット・グレアム
「オペラ座の怪人」のロック版っていうことでタイトルは聞いた事があったけどレンタルしてまで観るものかしらってプライオリティ低位にあった作品。Gyaoで鑑賞。多分、1974年っていう製作年度だと「アリ」なアレンジなんだろうけど、やっぱり本道の「ファントム・ジ・オペラ」(ウェーバー版)を観てしまうと、考えすぎな珍作にしかすぎなくなっちゃうわね。30年前の「時代の空気」を知らないから、現在の気分でしか語れないけど、一言でいうと「とんでもなニセモノ映画」ってことになちゃうな。映画が時代と呼吸を合わせなきゃいけない作品と時代を超えた普遍性をもつ映画に分けるなら、前者ということで、いま観てしまったは間違いなのかもしれない。

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北京ヴァイオリン 2006-09-08

Together原題:TOGETHER
邦題:北京ヴァイオリン
時間:117分
公開:2003-04-26
製作年度:2002
製作国:中国
配給:シネカノン
製作総指揮:ヤン・ブーティン 、イェン・シャオミン 、トン・ガン
製作:チェン・ホン、イ・ジュイック 
監督:チェン・カイコー
脚本:チェン・カイコー 、シュエ・シャオルー
原作:
撮影:キム・ヒョング
音楽:チャオ・リン
出演:タン・ユン 、リウ・ペイチー 、ワン・チーウェン 、チェン・ホン 、チェン・カイコー

アーティスト系へ子供が頑張るっていうジャンルの「中国」の「バイオリン」もの。いろんなレビューを読むと「リトル・ダンサー」と並行して語られてるみたいね。でも印象に残ったのは後味のわるい「中国の田舎の人の卑屈さ」がイヤな味を出してたって事かしら。もうちょっと「バイオリン」教室の女子生徒とのライバルっぽい葛藤や、自分が捨て児で父親がバイオリンを学ばせるのに必死な真の理由、ってあたりの「説明」をしっかり語って欲しかったな。そのあたりが、さらっと流れてしまうからメリハリが無くなっていくの。中国映画の「淡々と奥ゆかしい」っていうトーンが逆効果よね。最初の先生の「ダメ人間」っぷりとかも、もっと役柄をしっかり描いてほしいし、って細かな人物描写をもっとベタに強調してけば「リトル・ダンサー」と肩を並べる「カタルシスのある映画」になれたのに。残念。

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マイアミ・バイス 2006-09-08

Miamivice原題:MIAMI VICE
邦題:マイアミ・バイス
時間:132分
公開:2006-
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:UIP
製作総指揮:アンソニー・ヤーコヴィック
製作:ピーター・ジャン・ブルージ、マイケル・マン
監督:マイケル・マン
脚本:マイケル・マン
原作:
撮影:ディオン・ビーブ
音楽:ジョン・マーフィ
出演:コリン・ファレル 、ジェイミー・フォックス 、コン・リー 、ナオミ・ハリス 、エリザベス・ロドリゲス
20数年前に大ヒットしたテレビドラマをなにをいまさら!な映画化作品。といっても、そんなドラマなんか見た事もないから「新ネタ」として体験したの。マイアミっていうロケーションからキューバ経由でドラッグが密輸される犯罪が多いらしく、映画もそのあたりの「大物ギャング」が敵側。どうやらテレビドラマもそういう犯罪をテーマにしていたらしく、ということは20数年も経ってるのにマイアミの警察はドラッグを根絶できてないっていう「無能っぷり」を描いているのかも。でも新宿歌舞伎町の「怖さ」が不変なのと同じかもね。どうしようもなく改善不能なお土地柄っていうことで。ところで映画は2時間以上かけて「人物紹介」「潜入捜査」「ついでにマジな恋愛」をからめての<デカものバディ>の王道。べつにマイアミじゃなくてロスでもNYでもいいだろうって思うけど「マイアミ・バイス」っていうブランド「看板」に頼った安直な企画。それにしても「看板」が古すぎて、わたし達の世代には「ありがたみ」が皆無っていうとこが日本の公開では誤算かも。きっとアメリカじゃ今だに再放送し続けられて「現役のタイトル」なのかもしれないけどね。って想像だけど。日本中にある○○銀座みたいなものかしら。

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グエムル -漢江の怪物- 2006-09-06

Thehost原題:THE HOST
邦題:グエムル -漢江の怪物-
時間:120分
公開:2006-09-02
製作年度:2006
製作国:韓国
配給:角川ヘラルド
製作総指揮:チョ・ヨンベ 、キム・ウテク 、ジョン・テソン
製作:チョ・ヨンベ
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ 、ハ・ジョンウォン 、パク・チョルヒョン
原作:ポン・ジュノ
撮影:キム・ヒョング
音楽:イ・ビョンウ
出演:ソン・ガンホ 、ピョン・ヒボン 、パク・ヘイル 、ペ・ドゥナ 、コ・アソン

ボン・ジュノ監督の「殺人の追憶」がけっこう面白かった、っていうかパワーに圧倒されたんだけど、ソン・ガンホとのコンビで「怪獣映画」なんだもの。で、物語をすすめる「オレさまが走るんだからドケドケドケ!」な強引なパワーと「細かいとこをグチャグチャ言わずに黙って観てろ、辻褄なんか放っておけ」という「行き先は球に聞けっていう」ゴルフのパワーショットみたいな起承転々転々・・・。主人公が誰やら怪獣の存在意味やら関係なく、語られるウィルスやら市民運動やらもセリフや登場人物の単なる役名や単語でしかなく、ただただ物語を終わらせるためだけに物語が進んでるっていう映画なの。なんだかなぁ。これまた1000万人以上がつめかけそう?つめかけた?っていう韓国の大ヒット映画らしい。なんか、やっぱり韓流って幻想だったのかもしれない。このレベルの映画がヒットするんだもの。映画文化の成熟はまだまだ先かもしれない。メロドラマ(死語?)やラブストーリー(死語?)な作品はベタベタで不覚にも涙させられる作品もあるけど、冷静に考えれば「君の名は」や「赤いシリーズ」なわけで、数十年も遅れているわけよね。となると時代劇も怪獣映画も実態は日本より数十年遅れたものなのかもしれないわね。技術的には「現代のテクノロジー」が映像効果をあげてるかもしれないけど、映画そのものの「品質」はカビがはえてるって断言しておく。どうせそろそろプロ評論家の誰かが言うに違いないから。

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王の男  2006-09-05

Kingandclown原題:THE KING AND THE CLOWN
邦題:王の男
時間:122分
公開:2006-12
製作年度:2006
製作国:韓国
配給:角川ヘラルド
製作総指揮:
製作:
監督:イ・ジュニク
脚本:
原作:
撮影:
音楽:
出演:カム・ウソン 、チョン・ジニョン 、カン・ソンヨン 、イ・ジュンギ 、チャン・ハンソン

「腐女子」じゃないもの。わたしなんかみたいな、平成になる10年くらい前に生まれた「どーしよーもなく中途半端な」「でもルーズソックス元年」な世代の負け犬候補としては、存在は認めても遠巻きに眺め、自らは絶対安全地帯から一歩も踏み出さない「根性の無さ」や「無鉄砲さの無さ」を自覚しつつこのジャンルに対応してる。って大げさなものじゃないけど、敵は「ヤオイ」だ。敵か?それはともかく、「王と道化師」っていう英語原題にあるようにシェイクスピアっぽい設定でヤオイする全編。モデルになってる王様はローマのネロや日本の織田信長みたいに朝鮮半島じゃ有名な暴君らしいけど、わたしはそっちの知識は皆無だし。前提となる歴史的知識が無くてこの作品を見ると「普通のヤオイ映画」なのねって短絡しちゃうけど、許されるのかしら。こういう見方。狂乱の王様と、ラッキーにも宮廷芸人になる「愛し合う青年と美少年」。その美少年に王様が横恋慕して、っていう腐女子好みな設定。ライトノベルだとゴージャスな美少年イラストの表紙が踊りそう。でもって、美少年をめぐる葛藤と朝鮮王朝の宮廷・高官の腐敗と革命で悲劇的なクライマックスへっていう作品に韓国じゃ1000万人以上がつめかけたっていうから凄い。そういうサブカル的な周辺分析しててもしょうがないけど、映画として他には語りようもないんだからしょうがないわよね。マーケットとしては「腐女子」はまだ小さいだろうしね。でも池袋あたりの劇場だと限定的にヒットするかも。ああ最低。

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シザーハンズ 2006-09-01

Scissorhandsシザーハンズ

会場 ゆうぽうと簡易保険ホール
演出・振付 マシュ・ボーン
オリジナル脚本 ティム・バートン
出演者 リチャード・ウィンザー、サム・アーチャー、ニュー・アドベンチャーz

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