カイロの紫のバラ 2006-06-04
原題:THE PURPLE ROSE OF CAIRO
邦題:カイロの紫のバラ
時間:82分
公開:1986-04
製作年度:1985
製作国:アメリカ
配給:WB
製作総指揮:チャールズ・H・ジョフィ
製作:ロバート・グリーンハット、マイケル・ペイサー、ゲイル・シシリア
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
原作:
撮影:ゴードン・ウィリス
音楽:ディック・ハイマン
出演:ミア・ファロー 、ジェフ・ダニエルズ 、ダニー・アイエロ 、エド・ハーマン 、ダイアン・ウィースト
切ないエンディング。男の身勝手が、純粋で、ちょっと足りなくて、暴力夫のいいなりに生活してる映画マニアの人妻を、翻弄して捨てて行ってしまう。っていう残酷な物語だとは思わなかった。映画の登場人物がスクリーンから出てきて、演じてる俳優がそれを収めに来て、っていうスプラスティック・コメディな設定と演出をしながら「映画はしょせん夢の箱なのね」っていう現実に目を覚まさせてくれる。スクリーンの中で、登場人物がいなくなって物語が中断してしまい、困惑してグチったりしてる他の出演者のシーンがシュールで面白かったわ。んなことあるわけないじゃない、って思いつつも、物語の必然で「起きている事を受容」する観客としての自分、つまり「映画ファン」である自分を主人公に投影してしまうっていう二重性を持ってる作品ね。いろいろあって、夢のような可能性が消えても、アステア&ロジャースの新作映画を観て、そのスクリーン世界に心を奪われている主人公の「現実」が、私の現実なのよね。
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