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ロシアン・ドールズ 2006-05-31

Russiadolls原題:LES POUPEES RUSSES
邦題:ロシアン・ドールズ
時間:130分
公開:2006-05-20
製作年度:2005
製作国:フランス/イギリス
配給:角川ヘラルド映画
製作総指揮:
製作:マシュー・ジャスティス、ブリュノ・レヴィ
監督:セドリック・クラピッシュ
脚本:セドリック・クラピッシュ
原作:
撮影:ドミニク・コラン
音楽:
出演:ロマン・デュリス 、ケリー・ライリー 、オドレイ・トトゥ 、セシル・ドゥ・フランス 、ケヴィン・ビショップ

5年前の前作「スパニッシュ・アパートメント」を見ていないので「わかるかしら」って不安だったけど杞憂だったわ。それなりにオフビートな青春恋愛ものになってる。日本じゃ絶対生まれないタイプの映画よね。ヨーロッパって地続きのひとつの「エリア」なのねっていうのを思い知らされるわ。すっごく羨ましい。とくにフランスとイギリスを結ぶ海底トンネル列車がいったりきたり登場するけど、イギリスさえも日帰りできちゃう「すでに海のかなたのライバル国」じゃなくなっちゃってる。列車的には地続き。30歳になったことで、いい加減に人生の方向性をきめなきゃいけない登場人物たちがそれなりに収まるところへ収まっていくっていう予定調和な映画なんだけど、130分をあんまり飽きないで観れたのは、それぞれのキャラクターがきちんと描き分けられて、みんな魅力的だからかもしれないわね。

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GOAL! ゴール! 2006-05-30

Goal原題:GOAL!
邦題:GOAL! ゴール!
時間:118分
公開:2006-05-27
製作年度:2005
製作国:アメリカ/イギリス
配給:東芝
製作総指揮:ローレンス・ベンダー 、ピーター・ハージテイ
製作:マット・バーレル、マーク・ハッファム、マイク・ジェフリーズ
監督:ダニー・キャノン
脚本:マイク・ジェフリーズ 、エイドリアン・ブッチャート 、ディック・クレメント 、イアン・ラ・フレネ
原作:マイク・ジェフリーズ
撮影:マイケル・バレット
音楽:グレーム・レヴェル 、ジョエル・キャドバリー
出演:クノ・ベッカー 、スティーヴン・ディレイン 、アンナ・フリエル 、アレッサンドロ・ニヴォラ 、マーセル・ユーレス

少年ジャンプ的なストーリー世界。友情・努力・勝利をサッカー映画にするとこうなる!っていう見本みたいな単純明快。ヨーロッパというかサッカーの世界のヒエラルキーがよくわからないから主人公が悩んでいるシーンがよくわからないのが玉に瑕。っていうか、わたしの知識不足なのかしら。いずれにしろ、一番下の練習生みたいなとこへ入るのも大変な世界っていうのを提示して、そこからのしあがってラストには大事な試合を決めるフリーキックを任されるっていうサクセスストーリー。これでもイギリスのトーナメントだから、パート2じゃヨーロッパカップって言うし、最後はもちろんワールドカップが舞台になる映画なんだろうな。どーでもいいけど。で、FIFA公式提携映画っていう触れ込みだけあってヨーロッパリーグの有名選手もパーティシーンで主人公に絡むところが出てくる。で、これまた知識不足だからジダンくらいしか判らない。これまたどーでもいいけど。というあたり、ヘンにリアルに真正面からアプローチされてるサッカー映画だから、所詮映画な分だけ本当のサッカーファンはヒクかもしれない。「少林サッカー」みたいに全編がマンガなほうが気軽に観れると思うけどな。がんばってる分だけ空回りかもね。

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CANNES 2006

【パルム・ドール】
 「The Wind That Shakes the Barley」 ケン・ローチ監督

【審査員特別グランプリ】
 「Flandres」 ブリュノ・デュモン監督

【監督賞】
 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督 「バベル(原題)」

【女優賞】
 ペネロペ・クルスら女優陣のアンサンブルに対して 「ボルベール(原題)」(ペドロ・アルモドバル監督)

【男優賞】
 ジャメル・ドゥブーズら男優陣のアンサンブルに対して 「Indigenes」(ラシッド・ブシャール監督)

【脚本賞】
 ペドロ・アルモドバル 「ボルベール(原題)」

【審査員賞】
 「Red Road」 Andrea Arnold 監督

Cannes2006_1

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ナイロビの蜂 2006-05-26

Constantgardener原題:THE CONSTANT GARDENER
邦題:ナイロビの蜂
時間:128分
公開:2006-05-13
製作年度:2005
製作国:イギリス
配給:GAGA
製作総指揮:ジェフ・アッバリー 、ジュリア・ブラックマン 、ゲイル・イーガン 、ロバート・ジョーンズ 、ドナルド・ランヴォ
製作:サイモン・チャニング・ウィリアムズ
監督:フェルナンド・メイレレス
脚本:ジェフリー・ケイン
原作:ジョン・ル・カレ
撮影:セザール・シャローン
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:レイフ・ファインズ 、レイチェル・ワイズ 、ユベール・クンデ 、ダニー・ヒューストン 、ビル・ナイ

いったい何の映画なのかしら。ジョン・ル・カレの原作っていうと「スパイもの」っていうイメージだし、「テイラー・オブ・パナマ」も思いっきりスパイアクションだったもの。で、この映画も多分スパイものね。一種の。夫婦の愛情映画っていう切り口で宣伝されていたけど、本質はアフリカで人体実験してる国際的な薬剤メーカーの「陰謀」を英国の大使館員の妻が告発して殺害されてしまう。その妻の謎の死の真相を夫が追い詰めていくっていう構図。国際謀略組織と立ち向かう英国外務省職員。で、それじゃ緊迫感ある駆け引きやアクションや謎解きがぐいぐいと観客を引っ張るかっていうと皆無。都合により登場するキャラクターや唐突に登場する「鍵を握る男」とか、謎の黒幕が謎のままだったり、超なっとくいかないまま突如主人公が死んで終わってしまう。憤慨するしかないわよね。妊婦すがたでアフリカのスラムを歩き回るレイチェル・ワイズがアカデミー賞を獲ったっていうだけの不可思議な(多分ほんとうは)スパイ映画。それにしてもなんていう邦題?映画では巨悪という設定の薬剤メーカーのCIマークがタイトルなんだもの。しかも誰も映画の中では「説明」してくれないから最後まで邦題は映画の意味を語ってないの。

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女と男のいる舗道 2006-05-25

Vivresavie2原題:VIVRE SA VIE
邦題:女と男のいる舗道
時間:84分
公開:1963-11
製作年度:1962
製作国:フランス
配給:ヘラルド
製作総指揮:
製作:
監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
原作:
撮影:
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:アンナ・カリーナ 、サディ・レボ 、ブリス・パラン 、アンドレ・S・ラバルト

JLGの初期の映画。ある意味でGyaoって凄い。こんな映画も突然出してくるんだもの。大島渚特集以来ね、Gyaoを見直したの。で、カメラ=万年筆とかカイエデシネマとかさまざまな「象徴する単語」で語られるJLG。12章の断片に区切られたパリの娼婦のリアルな物語。演じられた「ドラマ」であるよりも詳細な取材に基づいて「再現」された架空の娼婦の生涯っていう作品。カフェのワンシーンで背中側から男女の会話を延々とワンカットで描いたり、映像の編集も「ドラマの流れや映画の文法的」なものを排除して「必要な部分をただ繋げた」っていう手法。いまなら「芸風」としてあえて使われるタイプのものかもしれないけど、当時の映画の手法からみれば邪道だったのかもしれないわね。アンナ・カリーナが素敵だったわ。

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RENT/レント 2006-05-24

Rent原題:RENT
邦題:RENT/レント
時間:135分
公開:2006-04-29
製作年度:2005
製作国:アメリカ
配給:BV
製作総指揮:ケヴィン・マックコラム 、ラタ・ライアン
製作:ジェーン・ローゼンタール、ロバート・デ・ニーロ、クリス・コロンバス、マイケル・バーナサン、アラン・S・ゴードン、マーク・ラドクリフ
監督:クリス・コロンバス
脚本:スティーヴン・チョボスキー
原作:ジョナサン・ラーソン
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
音楽:ジョナサン・ラーソン 
出演:ロザリオ・ドーソン 、テイ・ディグス 、ジェシー・L・マーティン 、イディナ・メンゼル 、アダム・パスカル

1989年から1990年の1年間が舞台になってるニューヨークのスラム。ドラッグ、同性愛、エイズの死。そんな悲劇的な青春が描かれているミュージカル。そこにはノーテンキなジェット団やイタリア系の不良少女の介在する余地が全く無いの。アナーキーな、言葉を変えれば体制から見捨てられたゴミのような若者たちが明日来る死と、今日生きるための「愛」をもとめて彷徨っていく。そのときにそこにいた全ての青春を7人の登場人物に統合して、最も「悲劇の沸騰期」のアメリカを描いてる。87年にウォーフォールが死に、88年にバスキアがヘロインで死に、90年にキース・ヘリングが死に。そんな時代背景だからこそ、この原作がリアルに存在できるわけよね。初演の96年に原作者のラーソンが死んでるし、ラーソンがそんな彼らへのオマージュとして「愛と死の楽園=NY」を描いたっていうことね。そんなNYに起きた911の悲劇をラーソンは生きていれば、どう思ったかしらね。

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紳士協定 2006-05-24

Gentlemanagree_2原題:GENTLEMAN'S AGREEMENT
邦題:紳士協定
時間:118分
公開:1947-10
製作年度:1947
製作国:アメリカ
配給:20FOX
製作総指揮:
製作:ダリル・F・ザナック
監督:エリア・カザン
脚本:モス・ハート
原作:ローラ・Z・ホブソン
撮影:アーサー・C・ミラー
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:グレゴリー・ペック 、ドロシー・マクガイア 、ジョン・ガーフィールド 、セレステ・ホルム 、アルバート・デッカー

体当たり派の社会告発系ジャーナリストが中央のベストセラー有名雑誌の記者契約を結んで、なにかどでかいネタをぶちあげよう!っていうことで「ユダヤ人差別問題」をとりあげるっていうスタート。アメリカっていう社会で「ユダヤ人差別」があってってことが驚きなんだけど、監督がエリア・カザンっていう左翼系社会問題告発映画テイストな作品の作家といわれてるから必然なのかしら。ハリウッドの商業主義と融合した「社会派ドラマ」ジャンルというわけね。アカデミー賞も獲ってるし。で、主人公は「ユダヤ差別問題」を取材するために自ら「ユダヤ人」だと表明して受ける差別を記述していこうという作戦に出る。そこへ保守的な地域に住む恋人といさかいを起こしたり、子供が学校で差別されたりという問題に直面して「正義の怒り」を記事にぶつけるっていうストーリー。日本人が自ら「在日」や「被差別部落出身」とウソをついて「差別の実態を記事にする」ような感じかしら。それって逆差別はなはだしいって思うけど。あまりに短絡的な手口でね。多分、映画そのものは「アメリカに巣食う反ユダヤ主義」を告発したかったのかもしれないわね。そのために主人公の記者にとらせる「卑怯なおとり捜査のような手口」の善悪には思いが及ばなかったのか、もしくはアメリカ人はこういう手口はOKという民族なのか、ああどっちだろう。

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ジャケット  2006-05-22

Jacket原題:THE JACKET
邦題:ジャケット
時間:103分
公開:2006-05-20
製作年度:2005
製作国:アメリカ
配給:松竹
製作総指揮:ベン・コスグローヴ 、マーク・キューバン 、ジェニファー・フォックス 、アンディ・グロッシュ 、オリ・マーマー 、ティモシー・J・ニコラス 、クリス・ロバーツ 、ピーター・E・ストラウス 、トッド・ワグナー
製作:ジョージ・クルーニー、ピーター・グーバー、スティーヴン・ソダーバーグ
監督:ジョン・メイバリー
脚本:マッシー・タジェディン
原作:トム・ブリーカー、マーク・ロッコ
撮影:ピーター・デミング
音楽:ブライアン・イーノ
出演:エイドリアン・ブロディ 、キーラ・ナイトレイ 、クリス・クリストファーソン 、ジェニファー・ジェイソン・リー 、ケリー・リンチ

未来から過去を変えに行くっていう時間SFのパターンは小説ではハインラインの「夏への扉」を筆頭に沢山描かれている。映画でも同じで最近では超C級の「タイムライン」とかね。で、この作品は精神病院で治療実験しているうちに未来へ意識が飛んで行くっていう設定。まずそこからして暗い。精神科の病院だもの。拘束衣を着せられて実験されるわけで、その拘束衣の意味で映画のタイトルになってる。そんなこと知らなかった。ポール・スチュワートとかのジャケットにまつわる映画かと思ってたのにね。で、首尾よく無事に過去を是正することができてハッピーエンドになるんだけど100分つきあったわりに何にも心に残らない。「バタフライ・エフェクト」のような思いっきり切ないエンディングを観てしまうと、この映画の「ラストなんかどーでもいいやぁ」っていう「纏め上げることへのサボタージュ」に本当に心から怒りを覚えるわ。

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グッドナイト&グッドラック 2006-05-19

Goodnightandgoodluck原題:GOOD NIGHT, AND GOOD LUCK
邦題:グッドナイト&グッドラック
時間:93分
公開:2006-04-29
製作年度:2005
製作国:アメリカ
配給:東北新社
製作総指揮:マーク・バタン 、ベン・コスグローヴ 、マーク・キューバン 、ジェニファー・フォックス 、ジェフ・スコール 、スティーヴン・ソダーバーグ 、トッド・ワグナー 、クリス・サルヴァテッラ
製作:グラント・ヘスロヴ
監督:ジョージ・クルーニー
脚本:ジョージ・クルーニー 、グラント・ヘスロヴ
原作:
撮影:ロバート・エルスウィット
音楽:
出演:デヴィッド・ストラザーン 、ジョージ・クルーニー 、ロバート・ダウニー・Jr 、パトリシア・クラークソン 、レイ・ワイズ

当時のモノクロの記録フィルムを多用するため、映画そのものもモノクロ作品になったという点で「アンジェラ」がモノクロである意味とは違って説得力が十分。CBSネットのキャスターショーで当時の赤狩りに真っ向対決していく記者とキャスターのエド・マローの戦いがリアルに展開されていく。映画なのにテレビのようなアップサイズに撮影された人物の冷たく熱い台詞が緊迫感あふれる作品の「質」に効果を与えてる。マッカーシーを追い詰めていく「テレビ報道」はヒステリックな日本の「大声で相手の発言をさえぎる左翼ショー」とは違って詰め将棋のようなインテリジェンスのバトルっていう感じかしら。テレビというメディアの持つ「かつて持っていた力」をあらためて教えてくれるとともに、それを失ってしまったわたしたち世代の喪失感も大きいって思うわ。

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ダ・ヴィンチ・コード 2006-05-17

Davinchicode原題:THE DA VINCI CODE
邦題:ダ・ヴィンチ・コード
時間:150分
公開:2006-05-20
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:SONY
製作総指揮:トッド・ハロウェル 、ダン・ブラウン
製作:ブライアン・グレイザー、ジョン・コーリー
監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
原作:ダン・ブラウン
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
音楽:ハンス・ジマー
出演:トム・ハンクス 、オドレイ・トトゥ 、イアン・マッケラン 、アルフレッド・モリナ 、ジャン・レノ、ポール・ベタニー

150分のめくるめく映画的な感動、重層的に織り込まれたキリスト教世界に隠された二千年にわたる衝撃的な謎とその封印を解く知的冒険。あまりの感動にこの文章を打つ指も震えてしまう。一生忘れられない映画・・・って書きたかったのにぃ!!。残念。トム・ハンクスとという俳優は決定的に映画のなかでマッチョなヒーローにはなりきれないキャラなのね!ってことを改めて認識。オドレィ・トゥトゥはどんどん下町の魚屋のオバサン風な風貌になっていってしまうし(「アメリ」の八百屋さんの奥さんとかになればよかったのに)、ジャン・レノもブザマに肥満して人相がどんどん悪くなってる。悪役キャラでクライマックスまで押すからそういうメークなのかもしれないけど「ピンク・パンサー」でも間抜けなコメディアンでしかなかったから時間の流れは残酷。「レオン」の精悍さは失われたのね。ってキャスティングに文句つけてるけど、まずは映画。あれだけの理屈っぽい衒学的な原作をよくぞここまでダイジェストに仕立てたっていうことにビックリ。シンプルにした分だけ「底の浅い」ストーリーだったのねっていうことを再認識したわ。人間関係もすっごく平板で無理矢理で矛盾だらけだし。キャラクターの背景にあるドラマもチョコチョコって描かれてるけど、ぜんぜん伏線にも何にもなってなくて、原作にあるからイチオウ映像にしておきましたっていうくらいに唐突。結局は深い内容があるように見せかけたハリウッドのビックリ仰天「宝もの追いかけ」パターンから一歩もはずれてない。っていうことは、ハリウッド的にはOKな仕立て方で、その点では「成功」してるっていうことなのかしら。結局は興行収入がブロックバスターになればいいんだものね。「映画人」の映画じゃなくて「映画屋」の映画ってこと。さっすがハリウッドを動かすユダヤ人。お金のためならマグダラのマリアさえも肯定していってしまうっていうわけね。テレビや雑誌の取り上げられ方みても、完全にイベントムービー化してるからそれなりにヒットするだろうけど、それは映画の「良さ」とは別のものだもね。ところでカンヌ映画祭のオープニングで世界初披露っていうけど、時差を考えると、今見終わって帰ってきた私たちが多分世界で一番最初にこの作品を観たってことになるのかしら。ということは、世界で一番最初に「がっかり」した一般客っていうことね。嬉しいんだか悲しいんだかわからないけど名誉かも。

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ピンクパンサー 2006-05-16

Pinkp2005原題:THE PINK PANTHER
邦題:ピンクパンサー
時間:93分
公開:2006-05-13
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:FOX
製作総指揮:アイラ・シューマン 、トレイシー・トレンチ
製作:ロバート・シモンズ
監督:ショーン・レヴィ
脚本:レン・ブラム 、スティーヴ・マーティン
原作:レン・ブラム、マイケル・サルツマン
撮影:ジョナサン・ブラウン
音楽:クリストフ・ベック
出演:スティーヴ・マーティン 、ケヴィン・クライン 、ビヨンセ・ノウルズ 、ジャン・レノ 、クリスティン・チェノウェス

再映画化ブームの一本ね。本当に多いわよね。ブレイク・エドワーズの名作を再映画化っていうことで、すっごいプレッシャーだったと思うけど、クルーゾー警部が「インタネットマニア」だったなんて設定は「今」じゃなきゃ作れないだろうけど、似合わない。しかも事件の解決ポイントが「ネット検索」だったなんてオチだと、悲惨。とはいえ、そういうストーリーや事件解決っていう大筋が必要な映画じゃなくて「クルーゾー警部の間抜けぶり」=「個人芸の面白さ」が満足されればOKなタイプの作品なんだから、まあ目をつぶろう。となると「個人芸」の問題になるんだけど、これもスティーブ・マーティンが一生懸命すぎちゃって観ていて辛い。もっと肩の力を抜けばいいんだけど「クルーゾー警部像」を深刻に考えてしまった結果なのかもしれない。細かな動作やオーバーアクションが、さびれた場末の健康ランドの観客もまばらなな寒いステージで展開される一昔前のお笑いコンビの流行遅れのコント(…ああ疲れた)にも似た、目を合わせられないヒキ感が充満してるんだもの。

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カーサ・エスペランサ ~赤ちゃんたちの家~ 2006-05-16

Casadelosbabys原題:CASA DE LOS BABYS
邦題:カーサ・エスペランサ ~赤ちゃんたちの家~
時間:95分
公開:2004-07-31
製作年度:2003
製作国:アメリカ、メキシコ
配給:GAGA
製作総指揮:キャロライン・カプラン 、ジョナサン・セリング
製作:ハント・ロウリー、アレハンドロ・スプリンガル、レモア・シヴァン
監督:ジョン・セイルズ
脚本:ジョン・セイルズ
原作:
撮影:マウリチオ・ルビンシュタイン
音楽:メイソン・ダーリング
出演:ダリル・ハンナ 、リリ・テイラー 、マギー・ギレンホール 、マーシャ・ゲイ・ハーデン 、メアリー・スティーンバージェン

メキシコで養子を貰おうというアメリカ人の女性たちが宿泊するホテルが舞台。それなりの人生と、そこにいる理由。そんな群像劇って思っていたけど、なんの盛り上がりも無いドキュメンタリーみたいな地味な映画になっちゃってた。人物たちが等価に描かれ主人公となる(感情移入する対象者)キャラクターが見つけられないで終わった。クライマックスも唐突で、説明も希薄なだけに「これで終り?」っていう「ロゼッタ現象」に陥った。ホテルのメイドの「わたしにも女の子がいて・・・」という、言葉がお互いに判らないのに対話する=独白になっていく、シーンがちょっとほろりとさせられたわ。

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ディバージェンス -運命の交差点-  2006-05-16

Cdivergence題:DIVERGENCE 三岔口
邦題:ディバージェンス -運命の交差点-
時間:101分
公開:2006-04-22
製作年度:2005
製作国:香港
配給:SPO
製作総指揮:
製作:ベニー・チャン
監督:ベニー・チャン
脚本:アイヴィ・ホー
原作:
撮影:
音楽:
出演:アーロン・クォック 、イーキン・チェン 、ダニエル・ウー 、ロー・ガーリョン 、アンジェリカ・リー

一人失踪した女性と、彼女を愛した刑事。その刑事が追う事件。事件にまつわる男たち。という設定でわくわくして観にいったら、なんのことはない、やたらタフだったり女々しく泣きじゃくったりする精神不安定な刑事の右往左往がダラダラと流れる凡作だったわ。もっとハードボイルドな「インファナルアフェア」っぽい高揚感を期待したのに残念。

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汚名 2006-05-15

Ome原題:NOTORIOUS
邦題:汚名
時間:101分
公開:1949-11
製作年度:1946
製作国:アメリカ
配給:セントラル
製作総指揮:
製作:デヴィッド・O・セルズニック、バーバラ・ケオン
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:ベン・ヘクト
原作:アルフレッド・ヒッチコック
撮影:テッド・テズラフ
音楽:ロイ・ウェッブ
出演:ケイリー・グラント 、イングリッド・バーグマン 、クロード・レインズ 、ルイス・カルハーン

サスペンスなのかラブストーリーなのか思いっきり中途半端な映画になっちゃってる。妙に富豪なナチの残党がウラニウム鉱石をあーだこーだと動かしてるけど、いったいなにをしようとしてるかもわからないし、アメリカの情報局もなにを目的にスパイしてるかもわからないし、ということで人物設定そのものがケーリー・グラントとイングリッド・バーグマンの障害だらけの恋愛物語の道具だてにしかすぎない状況になってる。嫁姑な問題やらリオの高級ホテルでのラブシーンやら、それなりに「映画的なゴージャス」さだけはあるけど肝心な物語が破綻して理解不能なだけに辛い作品になってると思う。

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タイフーン 2006-05-12

Typhoon_1原題:TYPHOON
邦題:タイフーン
時間:124分
公開:2006-04-08
製作年度:2005
製作国:韓国
配給:東映
製作総指揮:
製作:
監督:クァク・キョンテク
脚本:クァク・キョンテク
原作:
撮影:ホン・ギョンピョ
音楽:キム・ヒョンソク
出演:チャン・ドンゴン 、イ・ジョンジェ 、イ・ミヨン

クライム&アクション映画として面白かった。韓流が思いっきり減速しちゃって、軒並みコケまくってるっていう現状で、そんなダメスパイラルの影響を受けてしまって可愛そう。映画としては十分おもしろくできてるのにね。もちろん、韓国映画らしく乱暴な展開でツッコミどころは満載なんだけど、それを補って余る「ストーリーの強引に牽引する」演出がしっかり骨太にあるから2時間が短く思えてしまう。ということは、それなりに良く仕上がった映画っていうことよね。いちおー満足。

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デュエリスト 2006-05-12

Duelist原題:DUELIST
邦題:デュエリスト
時間:104分
公開:2006-04-22
製作年度:2005
製作国:韓国
配給:コムストック
製作総指揮:
製作:
監督:イ・ミョンセ
脚本:
原作:パン・ハッキ
撮影:ファン・ギソク
音楽:チョ・ソンウ
出演:ハ・ジウォン 、カン・ドンウォン 、アン・ソンギ 、ソン・ヨンチャン

物語なんかどうでもいいけど、そのスタイリッシュな映像美と表現はゆずらないぜ!っていう監督の叫びが画面からほとばしる映画。そういう点では「キャシャーン」の監督と同じウィルスを体内に増殖させているんだろうなぁって思う。ミュージックプロモのタッチで映像のシャープな切れとリズム、色、闇、に「映画的物語性を犠牲」にしてこだわっちゃったっていうから、その眼福に満足するだけならそれなりに評価できる映画になるわね。カン・ドンゥオンは本当に素敵よ。キレイで。でもハ・ジゥオンは映画であるための最後の抵抗かしら、演技過剰に見えてしまう。

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モダン・タイムス 2006-06-11

Moderntimes原題:MODERN TIMES
邦題:モダン・タイムス
時間:87分
公開:1938-02
製作年度:1936
製作国:アメリカ
配給:UA
製作総指揮:
製作:チャールズ・チャップリン
監督:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
原作:チャールズ・チャップリン
撮影:ロリー・トザローアイラ・モーガン
音楽:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン 、ポーレット・ゴダード 、チェスター・コンクリン 、ヘンリー・バーグマン

チャップリンが発声する最初の映画っていう触れ込みで、それがわけのわからない無国籍ラテン系言語による「歌唱」っていうことで有名な映画ね。トラックの材木に注意用に置いてあった旗が落ちたのを拾ったチャップリンが返そうと振ってたら、デモ行進の先頭にたつはめになって、首謀者として逮捕されちゃうっていうシニカルな「大不況時代」のリアルタイムな風刺がすごいわ。ある意味で作り物の「シンデレラマン」の大不況時代表現よりも必死な分だけね。とはいえ、この映画を作ってるチャップリンはハリウッドで大成功した富豪なんだもの。二重に屈折してるわ。この時代の映画って、風刺にしても直接的で本当に判りやすい。昨今の映画のように何重にもベールにつつんで「深読み」を強制するような意地悪じゃなくて、ストレートに時代を笑い飛ばしてるっていう意味では「笑いはなにものにも負けない強さ」をもっているというマーク・トゥエインの言葉そのものを実感するわ。

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ロンゲスト・ヤード

Longestyard原題:THE LONGEST YARD
邦題:ロンゲスト・ヤード
時間:114分
公開:2006-04-29
製作年度:2005
製作国:アメリカ
配給:SPE
製作総指揮:アダム・サンドラー 、ヴァン・トフラー 、バリー・ベルナルディ 、アレン・コヴァート 、マイケル・ユーイング 、デヴィッド・ゲイル 、ティム・ハーリヒー 、アルバート・S・ラディ
製作:ジャック・ジャラプト
監督:ピーター・シーガル
脚本:トレイシー・キーナン・ウィン、シェルダン・ターナー
原作:アルバート・S・ラディ
撮影:ディーン・セムラー
音楽:テディ・カステルッチ
出演:アダム・サンドラー 、クリス・ロック 、バート・レイノルズ 、ジェームズ・クロムウェル 、ネリー

スポ根ものの典型で、男臭い映画。好みによるけど、私はパスかも。これって再映画化なのよね。ハリウッドのネタ切れ断末魔は、こんなレベルの映画にまで再映画化ビジネスの魔の手が及んでるっていう意味では「映画史に特筆」されるべき映画かもしれないわ。「ポセイドン」や「オーメン」っていう70年代中盤までのベタベタなハリウッド映画の再映画化作品がカミングスーンな日本で、やっぱり「パトス」なのねっていう物悲しさがSonyというメジャー作品でさえ限界を突破できないわけね。この作品のレベルじゃ。

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アカルイミライ  2006-05-10

Akaruimirai邦題:アカルイミライ
時間:115分
公開:2003-01-18
製作年度:2002
製作国:日本
配給:アップリンク
製作総指揮:
製作:浅井隆、野下はるみ、岩瀬貞
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
原作:
撮影:柴主高秀
音楽:
出演:オダギリジョー 、浅野忠信 、藤竜也 、笹野高史 、白石マル美

アート系というの?作家性が前面に出た哲学的芸術作品っていうの?いずれにしろ、ワケの判らない映画を貶さないように「わけがわからん!」っていう同意語を駆使して、宣伝屋さんに依頼されたサブカル系オピニオンリーダーが「語りやすい」タイプの映画ね。でもぜんぜんわけのわけらない「タワゴト」にしか思えないのは私がバカだから?なにかクラゲにまつわる悪い電波でも受信してるかのような、黒沢清監督の自慰行為ににも似た映画からは、なにひとつキャッチできるものが無かったわ。ああ、どうしよう。判った風なひとたちが、この映画について語っていても仲間に入れない。絶対に。でも私のポジションこそがサイレントマジョリティと確信するけどね。

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トム・ヤム・クン!  2006-05-09

Tomyamkun原題:TOM YUM GOONG
邦題:トム・ヤム・クン!
時間:110分
公開:2006-04-22
製作年度:1005
製作国:タイ
配給:クロックワークス、GAGA
製作総指揮:
製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
脚本:
原作:
撮影:ナタウット・キッティクン
音楽:
出演:トニー・ジャー 、ペットターイ・ウォンカムラオ 、ボンコット・コナマライ 、チン・シン 、ジョニー・グエン

トニー・ジャーの肉体パフォーマンスを見せるのに、こんなに面倒な背景やストーリーが必要だったのかしら、って思うくらいに「いろんな事を考えすぎてわけがわからない物語になった」映画。この映画はそういう内容的なことを考えないで純粋にトニー・ジャーの動きの凄さが楽しめればいいのにね。なんか、「映画を作るんだ」っていう部分に力が入りすぎて自爆した感じだわ。

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チャップリンの黄金狂時代 2006-05-09

Goldrash原題:THE GOLD RUSH
邦題:チャップリンの黄金狂時代
時間:72分
公開:1925-12
製作年度:1925
製作国:アメリカ
配給:UA
製作総指揮:
製作:チャールズ・チャップリン
監督:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
原作:
撮影:ローランド・トザロー
音楽:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン 、ジョージア・ヘイル 、マック・スウェイン 、トム・マーレイ 、ヘンリー・バーグマン

「飢えで靴を食べるシーン」「パンにフォークを刺して踊らせるシーン」がみどころの名作。あとは大きなストーリーの中にチャップリンのショートスプラスティックシーンが積み重なっていく映画。制作や監督や脚本やっていうよりも、チャップリン自身がその身体能力と表現力をもってエンターテイメントしようっていう、娯楽ツールとしての映画の最も完成度の高い(当時にとっては)ものになってるんでしょうね。

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ロープ 2006-05-08

Rope原題:ROPE
邦題:ロープ
時間:80分
公開:1962-10
製作年度:1948
製作国:アメリカ
配給:MGM
製作総指揮:
製作:シドニー・バーンスタイン、アルフレッド・ヒッチコック
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:アーサー・ローレンツ
原作:パトリック・ハミルトン
撮影:ジョセフ・ヴァレンタイン、ウィリアム・V・スコール
音楽:レオ・F・フォーブステイン
出演:ジェームズ・スチュワート 、ファーリー・グレンジャー 、ジョン・ドール 、セドリック・ハードウィック

舞台劇っぽいなってノートを見たら原作が舞台ものだった。どっちかというと実験性のたかい会話劇ね。ただ映像的な実験性に意識がいきすぎたらしく、人間の心理のうつりかわりのメリハリがちょっと強引に思えるわ。特に気の弱い方がボロを出していくくだりは、演技や物語の流れに対して「唐突=都合により」な感じだもの。ワンシーンワンカットという実験も「舞台上のある姿」という考え方で言えば、製作者の恣意的なカット割りによる「説明」が軽減されるっていうことなんでしょうけど、結局はカメラの位置や誰を写しているかっていう点で、製作者=監督の意思が存在してしまうから、そういう意味では無駄な努力だったって気がする。ヒッチコックを批判してるわけじゃないけどね。舞台風であることをやめて、きちんと短いカットを積み上げていったほうが緊迫感のあるサスペンスに仕上がってかもしれないのにって思う。

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街の灯 2006-05-08

Machi_hi原題:CITY LIGHTS
邦題:街の灯
時間:86分
公開:1934-01
製作年度:1931
製作国:アメリカ
配給:東和
製作総指揮:
製作:チャールズ・チャップリン
監督:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
原作:チャールズ・チャップリン
撮影:ロリー・トザロー、ゴードン・ポロック
音楽:アルフレッド・ニューマン、チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン 、ヴァージニア・チェリル 、フローレンス・リー 、ハリー・マイアーズ 、アラン・ガルシア

チャップリンの名作っていうことでヤフウで鑑賞。最近のヤフウ動画はしばらく低迷してたけど体制を立て直して「名作劇場」は興味深い作品が並んでる。古典的なラブストーリーをチャップリンが細かなところまで気を使って描きあげてる。有名な手を握ることで自分の目の治療をしてくれた恩人に気づくシーンはホロっとくるわ。

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ウィンブルドン 2006-05-04

Wimbledon原題:WIMBLEDON
邦題:ウィンブルドン
時間:99分
公開:2005-04-23
製作年度:1004
製作国:イギリス/フランス
配給:UIP
製作総指揮:ティム・ビーヴァン、デブラ・ヘイワード、デヴィッド・リヴィングストン
製作:ライザ・チェイシン、エリック・フェルナー、メアリー・リチャーズ
監督:リチャード・ロンクレイン
脚本:アダム・ブルックス、ジェニファー・フラケット、マーク・レヴィン
原作:
撮影:ダリウス・コンジ
音楽:エドワード・シェアマー
出演:キルステン・ダンスト 、ポール・ベタニー 、ニコライ・コスター=ワルドウ 、ジョン・ファヴロー 、サム・ニール

期待はずれに面白かった映画。ほんと、公開当時からぜんぜん期待してなかったし、結局観にいけずじまいだった作品。ところがちゃんと引き込まれるスポ根&ラブストーリーに仕上がってるし、人間関係も描き分けられてる。それに、全然知らなかったけど、テニスプレーヤーと有名競技をとりまくセレブなゴージャスな世界も教えてくれた。「ダビンチ・コード」じゃ変な修道士殺人者だったりとエキセントリックな悪役が似合うポール・ベタニーがナイスガイなテニスプレーヤーをまじめに演じてるのも素敵ねって見直した。ステレオタイプなりに人物像を魅力的個性的に描くのは脚本がきちんとしてるからかもしれないわね。アダム・ブルックスってBJ2の脚本家だけど、こっちの作品の方がずっといいシナリオだわ。

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トランスポーター 2006-05-03

Transporter原題:THE TRANSPORTER
邦題:トランスポーター
時間:93分
公開:2003-02-01
製作年度:2002
製作国:アメリカ/フランス
配給:アスミック・エース
製作総指揮:
製作:リュック・ベッソン、スティーヴ・チャスマン
監督:ルイ・レテリエ 、コリー・ユン
脚本:リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
原作:
撮影:ピエール・モレル
音楽:スタンリー・クラーク
出演:ジェイソン・ステイサム 、スー・チー 、マット・シュルツ 、フランソワ・ベルレアン 、リック・ヤング

「トランスポーター2」の予告を飽きるほど劇場で見せられて、そこまで言うなら観てあげようかなって摺りこまれたので、まずは未見の第一作目を、という事でツタヤ行き。自ら作った「運び屋のルール」をストイックに守る「プロの運び屋」っていう設定で、そのルールをつい破ってしまってから国際的な人身売買事件にまきこまれるっていうイリーガルな存在である主人公。あとはどこまで駆使するアクションシーンっていう感じ。ベッソンが原案っていうことで「TAXI」を彷彿とさせるカーチェイスがオープニング。これはけっこう凄いかも。いずれにしろドライビングテクニックの世界のゴルゴ13みたいな存在の主人公が「悪を倒し、恋を手に入れ、めでたしめでたし」っていう大団円。当初は敵だった刑事も最後は「味方」になるっていうお決まりの人間関係も、っていうことで、この種類の映画の「定番」っていうか「公理」みたいな映画かも。

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イブラヒムおじさんとコーランの花たち 2006-05-02

Ibrahim原題:MONSIEUR IBRAHIM ET LES FLEURS DU CORAN
邦題:イブラヒムおじさんとコーランの花たち
時間:95分
公開:2004-11-20
製作年度:2003
製作国:フランス
配給:GAGA
製作総指揮:
製作:ロラン・ペタン、ミシェル・ペタン
監督:フランソワ・デュペイロン
脚本:エリック・=エマニュエル・シュミット、フランソワ・デュペイロン
原作:エリック・=エマニュエル・シュミット 
撮影:レミ・シェブラン 
音楽:
出演:オマー・シャリフ 、ピエール・ブーランジェ 、ジルベール・メルキ 、イザベル・ルノー 、ローラ・ネマルク

ガーデンシネマで公開してた映画。恵比寿ガーデンシネマって行きにくいから観逃す映画が多い。で、アラブ人の店に来るユダヤ人の少年の友情から家族的愛情へっていう設定が興味あったんだけど、こういう映画だとは思わなかった。人生のロードムービーっていうか、出来事によってふたりの関係性が補完しあっていく「心のパワーの強弱」。でも、よく考えると、アラブ人とユダヤ人であるっていう人種的反重力が無くても表現できる物語じゃないのかなとも思うわ。現代的な設定で、そういうのが判りやすいのかもしれないけどね。特に少年側が「ユダヤ人」であるアイデンティティを表現してないから余計にそう思う。観客側が映画の設定の約束事としてこだわりながら観ているだけにすぎないのかな。多分。少年はお小遣いをためては通りに立ってる娼婦を買うのが日々の目的みたいな状態だしね。なんか設定がシリアスかなって思わされた分だけ違和感が強まってしまう映画な。

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