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ダ・ヴィンチ・コード 2006-05-17

Davinchicode原題:THE DA VINCI CODE
邦題:ダ・ヴィンチ・コード
時間:150分
公開:2006-05-20
製作年度:2006
製作国:アメリカ
配給:SONY
製作総指揮:トッド・ハロウェル 、ダン・ブラウン
製作:ブライアン・グレイザー、ジョン・コーリー
監督:ロン・ハワード
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
原作:ダン・ブラウン
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
音楽:ハンス・ジマー
出演:トム・ハンクス 、オドレイ・トトゥ 、イアン・マッケラン 、アルフレッド・モリナ 、ジャン・レノ、ポール・ベタニー

150分のめくるめく映画的な感動、重層的に織り込まれたキリスト教世界に隠された二千年にわたる衝撃的な謎とその封印を解く知的冒険。あまりの感動にこの文章を打つ指も震えてしまう。一生忘れられない映画・・・って書きたかったのにぃ!!。残念。トム・ハンクスとという俳優は決定的に映画のなかでマッチョなヒーローにはなりきれないキャラなのね!ってことを改めて認識。オドレィ・トゥトゥはどんどん下町の魚屋のオバサン風な風貌になっていってしまうし(「アメリ」の八百屋さんの奥さんとかになればよかったのに)、ジャン・レノもブザマに肥満して人相がどんどん悪くなってる。悪役キャラでクライマックスまで押すからそういうメークなのかもしれないけど「ピンク・パンサー」でも間抜けなコメディアンでしかなかったから時間の流れは残酷。「レオン」の精悍さは失われたのね。ってキャスティングに文句つけてるけど、まずは映画。あれだけの理屈っぽい衒学的な原作をよくぞここまでダイジェストに仕立てたっていうことにビックリ。シンプルにした分だけ「底の浅い」ストーリーだったのねっていうことを再認識したわ。人間関係もすっごく平板で無理矢理で矛盾だらけだし。キャラクターの背景にあるドラマもチョコチョコって描かれてるけど、ぜんぜん伏線にも何にもなってなくて、原作にあるからイチオウ映像にしておきましたっていうくらいに唐突。結局は深い内容があるように見せかけたハリウッドのビックリ仰天「宝もの追いかけ」パターンから一歩もはずれてない。っていうことは、ハリウッド的にはOKな仕立て方で、その点では「成功」してるっていうことなのかしら。結局は興行収入がブロックバスターになればいいんだものね。「映画人」の映画じゃなくて「映画屋」の映画ってこと。さっすがハリウッドを動かすユダヤ人。お金のためならマグダラのマリアさえも肯定していってしまうっていうわけね。テレビや雑誌の取り上げられ方みても、完全にイベントムービー化してるからそれなりにヒットするだろうけど、それは映画の「良さ」とは別のものだもね。ところでカンヌ映画祭のオープニングで世界初披露っていうけど、時差を考えると、今見終わって帰ってきた私たちが多分世界で一番最初にこの作品を観たってことになるのかしら。ということは、世界で一番最初に「がっかり」した一般客っていうことね。嬉しいんだか悲しいんだかわからないけど名誉かも。

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