THE CHILD 2005,5,18 CANNES 2005
原題:THE CHILD
邦題:ある子供
時間:100分
公開:未定
製作年度:2005
製作国:ベルギー
配給:未定
製作総指揮:
製作:
監督:Jean-Pierre and Luc Dardenne
脚本:
原作:
音楽:
出演:Jeremie Regnier,Deborah Francois
奇跡の超大穴パルムドールだった「ロゼッタ」の監督作品。で、どうなのかっていうと、ある意味ロゼッタのその後みたいな映画。女の子の方がまったく「氏素性」が不明なんだもの。そういう前提設定が皆無で、いきなり仕上がった状況に観客が放り込まれる。図体だけは大きくて、なんだか子供まで生まれちゃった頭脳はガキな男の子と、お馬鹿な女の子だったのに母親になったら動物本能的にわが子を保護する「生き物」に変化した女の子。教える大人もいない最悪な環境で、どうにでもしてちょうだいよっていう事件らしい事件でもないような事件で、普通に生きてる人たちにはなんら関係ない破局が彼らに訪れるの。絵の具がもったいなくて水でうすめすぎて、色がなくなっちゃった水彩画みたいなインパクト皆無の映画。ハリウッドだと、もっと腰に気合を入れて、ストリートチルドレン問題を訴えてきちゃうんだろうなぁ。あ、でもアメリカ人はバカだから「きちんと言ってあげないと判らない」からそうするのかな。ヨーロッパの観客だと小さな波風で大きく理解していく頭脳があるのかもしれない。それにしても、多分、原題は彼らが授かった赤ちゃんって言う意味と、彼ら自身もガキね、っていう意味の両方なのね。
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