救命艇 2005,5,29
原題:Lifeboat
邦題:救命艇
時間:97分
公開:
製作年度:1944
製作国:アメリカ
配給:
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:ジョー・スワーリング
原作:ジョン・スタインベック
音楽:ヒューゴー・フリードホーファー
製作:
出演:タルーラ・バンクヘッド ウィリアム・ベンディックス ウォルター・スレザック
ボートの中で読む新聞の広告にヒッチコック監督は出演していた。っていうのはどうでもいいけど、昔の映画の実験性っていうのは凄いなって思う。救命ボートの中だけで人間ドラマができてしまうんだもの。ただ、もうひとつそのドラマが面白くなかったから残念だけど、このシチュエーションの映画を作ってしまったという当時の映画界の冒険性にびっくりするわ。「場」のドラマにおける必然性が十分あるから「場」の異常性に違和感を感じないで物語を追えるっていう点では、必然性よりもサプライズを狙った「ドッグビル」「マンダレイ」っていうラース・フォン・トリアの一連の作品がとっても次元が低いものに見えてしまうの。「ドッグビル」のレベルなら「心中天網島」とかの方が凄いもの。救命艇に乗り合わせた男女の中で、怒りや悲しみや葛藤や和解や恋愛が語られていきながら、戦争そのものの空しさと敵はどこにいる?っていうヒューマンな訴えがされている。そんな映画が戦時中に創られていたんだもの。なんとも懐が深いわよね。
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