カトマンズの恋人 2005,8,26
原題:LES CHEMINS DE KATHMANDOU
邦題:カトマンズの恋人
時間:101分
公開:1970-03
製作年度:1969
製作国:フランス
配給:
製作総指揮:
製作:
監督:アンドレ・カイヤット
脚本:アンドレ・カイヤット 、ルネ・バルジャヴェル
原作:
撮影:アンドレアス・バンダン
音楽:セルジュ・ゲンズブール
出演:ルノー・ヴェルレー 、ジェーン・バーキン 、エルザ・マルティネリ 、パスカル・オードレ 、アーレン・ダール
パリの5月革命って、この時代の芸術家たちに大きな影響を与えたみたい。今から見るとすっごい精神的ダメージね。革命の栄光と挫折と狂騒と破壊と混沌とがフランスの自意識を捻じ曲げてしまったのね。で、後始末をするのが祭りで神輿を担いでいた張本人たちだから悲しい。掘った穴を自分で埋めるみたいなね。で、そんな狂乱(価値観喪失)な時代に芸術っぽく凌いだのが「中国女」とかを作ったゴダールだと思うし、完全に破綻したのがこの作品のカイヤットっていうわけね。5月革命で目的を失って、なんとカトマンズに行ってしまうんだもの。ヒッピーの聖地。で、そこから井戸を掘るか、自分を捨てた父親から慰謝料を取るか、っていうわけの判らない葛藤しながら、ヒッピーのジャンキー娘とすったもんだあって、最後は井戸を掘ることにきめた、っていうトンデモ映画。でも、多分この映画が作られた時代には、最先端の「文化=流行」をとりいれた若者迎合映画だったんだろうなって、フランスの映画制作者のビジネス意図を汲んであげる。
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