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メゾン・ド・ヒミコ 2005,7,8

mizon 邦題:メゾン・ド・ヒミコ
時間:131分
公開:2005
製作年度:2005
製作国:日本
配給:アスミック
製作総指揮:
製作:
監督:犬童一心
脚本:渡辺あや
原作:
音楽:細野晴臣
出演:オダギリジョー 、柴咲コウ 、田中泯 、歌澤寅右衛門 、青山吉良



ストーリーはわたし的にはパスなんだけど、多分好きな人は多いんだろうなって思う。ただ、ゲイの老人ホームっていう発想で、ある意味、リアルな老いたゲイを描いていくから、より汚くて哀れ。それはさておき、注目すべきは柴咲コウの演技。これは凄い。彼女の演技力のなせるワザなのか、犬童監督の演出力なのか。でも、彼女の大きな「リアルな目玉」が効いてるから、彼女に軍配。って相撲じゃないけど。オダギリと柴咲と田中泯の関係性が、同極の磁石みたいな近寄りそうでするっとすれ違う「距離感」の妙にあって、叙情的な緊張感が背筋をつたう。周りを取り巻く老ゲイたちの、そのお先真っ暗な享楽に「刹那」だけで生きていくっていう「哀しみ=拒否される孤立感」と「楽天」がないまぜになった、捨て去った真っ当な人生への背の向け方がいい(なんて長いセンテンスかしら)。ともあれ、この映画は柴咲コウの映画であるし、オダギリの映画になりきれなかったし(T_T)、という点で、今年度の日本アカデミー賞主演女優賞有力候補の誕生っていうことになるわね。

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