運動靴と赤い金魚

「運動靴と赤い金魚」 1999イラン 鑑賞　1999/09/17
【監　　督】 マジッド・マジディ
【キャスト】ミロ＝ファロク・ハシュミアン
９歳の男の子と６歳の女の子の兄妹。決して裕福な家ではないが、それなりに幸せな一家。ある日、男の子が妹の靴を修理に出すけど、帰り道に無くしてしまう。新しい靴を買う余裕が家には無いのを良く知っている兄妹は、一足の運動靴を共有する。そんな小さな事件をたんたんと暖かい目線で追い、爽やかな感動を呼ぶ。イランの子供を描く映画では、お正月に必要な金魚を買いに行く女の子のを観たことあるけど（ビデオだった）、どうして、こんな国が狂信的なイスラム戦争を起こすんだろうって不思議。ごくごく普通の生活。日本の超進化した資本主義、文明社会に生きていると、こういった素朴な、「不足が日常」なことを忘れてしまうのかもしれない。貧しいことが恥ではなく、「克服する相手」っていうイランの人々のパワーをすっごく感じる。

【結論】物質文明にどっぷりと漬かっている私にとっては、いい刺激かもしれない。