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レッド・バイオリン

「レッド・バイオリン」原題:The Red Violin 1998アメリカ鑑賞 1999/05/27
【監  督】フランソワ・ジラール
【キャスト】サミュエル・L・ジャクソン/カルロ・セッチ/ジャン・リュック・ビドー/シルヴィア・チャン/クリストフ・コンツェ

モントリオールのオークションに登場する目玉商品のバイオリン。400年前に作られた至高の楽器が辿ってきたさまざまな運命。映画はそんなエピソードを紡いでいく。非業の死を迎えたクレモナのバイオリン名工の妻が占い師に予言されていく未来の運命。それは、まさに今完成されようとしてるヴァイオリンの運命だった。なぜ、妻の未来をヴァイオリンが辿るのか、、、はお楽しみ。それぞれ、およそ100年ごとにエピソードが綴られる。修道院の孤児が手にしたヴァイオリンは彼の手にミューズを光臨させる。イギリスのジプシーから手に入れたヴァイオリンは英国史上最も才能あふれる作曲家の運命を狂わせる。そして、文化大革命下の上海では破壊の危機に。占い師のタロットカードによる予言と現代のオークション会場での競り。そして、映像化されるそれぞれのエピソードが綾織のように進んでいく。すっごく丁寧な、練られた仕事。ある意味ではヴァイオリンが辿るロードムービーだけど、それぞれの時代考証が凄い。ヴァイオリンの運命的な魔物的な影響を、持ち主に与える不思議な聖遺物のような存在が不気味に浮き彫りになっていく。なぜ、そのヴァイオリンがレッド・ヴァイオリンと呼ばれる逸品になったかという謎が最後に明かされるとき、占いの最後のカードの予言が終結する。これだけの壮大な時間や空間の迫力というか広がりを感じさせる作品は最近なかったから大感動。いいよ。この映画。

【結論】SFもいいけど、こういう作品は大事にしたいね。映画が映画としての存在証明のためにもね。

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