不夜城
「不夜城」 鑑賞1998/07/17
【監 督】 李志毅(リー・チーガイ)
【キャスト】金城 武 山本未来 椎名桔平 郎雄(ラン・シャン)
馳星周の評判の原作の映画化。新宿歌舞伎町を舞台に、日本人が殆ど出てこない、中国マフィアの世界を描いた小説だった。あんまり好きなジャンルじゃないんで、大沢在昌の「新宿鮫」シリーズも1作くらいしか知らないし・・・(直木賞受賞した作品)。で、新宿ってなんか日本離れしたエリアだなって思っていた。そんな舞台で台湾人との混血という設定の主人公を金城 武が演じる。で、かっこいいの。本当。耳元で囁かれたらふらふらと理性より本能が勝って、後をついていってしまいそうな悪漢ぶり。だけど、なんかこの金城に違和感。なんだろうなぁって思いながら観ていたら、日本語が変。台湾語でべらべらと台詞を言うときはすっごい格好いいんだけど、日本語の台詞になると、感情がこもらない。まあ台湾人とのハーフっていう設定だから「そういうものかぁ」って許せてしまうけど、でも、日本語が板についていない・・・というより、あまりに上手に訓練された日本語だけど、外人が喋る違和感を拭い去れない日本語。うーん表現が難しい。でもね、フジテレビのドラマでは純粋な日本人を演じていて、日本語を「母国語」として喋っているけど、こっちも変。こんな日本語話す日本人いないよねっていう日本語なの。だから、はまりたいのにはまりきれない違和感をドラマでも感じてしまう。金城にとって母国語は「台湾語」であって、日本語はまったく不自由なく使える「外国語」でしかないんだろうなぁ。って映画の感想じゃないかなぁ。映画は「小説の映画化もの」としてはこんなものなんだろうなぁ。監督も中国人だし。日本を見つめる視点が日本的じゃないような部分、逆に日本的な視点をあえて外して行く<努力>が見えてしまうのがちょっと嫌かな。
【結論】金城はいいよぉ。こういう人に出会いたいなぁ
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