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恋愛小説家

「恋愛小説家」 【原  題】「As Good as it gets」 鑑賞1998/04/21
【監  督】 ジェームス・L・ブルックス
【キャスト】ジャック・ニコルソン/ヘレン・ハント

 今年のアカデミー賞の主演男優・主演女優という栄冠に輝くという触れ込みで、予告編も面白かったし、期待していた映画。でも普通のボーイ・ミーツ・ガール映画だった。しかも恋愛するのが中年男女。構造的にはシンプルなんだけど、描かれるアメリカ人たちみんな病んでる。どうしてこんな世界になっちゃってるんだろう。それぞれの心の病み方が尋常じゃない。母とビデオで観た「ティファニーで朝食を」という映画が好きなんだけど(これも超お気軽ボーイ・ミーツ・ガール映画)、こちらは登場人物は心が崩壊していなかったように思える。「救い」「癒し」というテーマがアメリカ映画に多いのは本当に深刻な状況なんだろうな。信じられるものが無くなって、もう自分の意識にかかわらず前へ進む、というより背中をおされて前身していて、でも残り少ない道の先は断崖が見えている、でもどうしようもない力で前へ押し出されているというような切迫した心。心臓をギュッと掴まれるような瀬戸際の心を演じられるジャック・ニコルソンの力はやっぱりアカデミー賞ものなんだろうな(「カッコーの巣の上で」は観てないけど)。で、そんな病んでる人もまっとうに恋愛ができちゃうのよっていう救いがこの映画がアメリカ人に支持されるポイントなんだと思う。私はヘレン・ハントが心のほとんどを占めていた「悩み」を失って女性としての感情を取り戻し、恋愛に不器用に(方法を忘れてしまったという設定になると思う)対応して、でも思うように感情がコントロールできずに母親にあたるシーンがすごく好き。気持ちよくわかるもん。

【結論】アメリカは病んでいる。

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