KITCHEN STORIES 2004,2,10

原題：KITCHEN STORIES
邦題：キッチン・ストーリー
時間：92分
公開：2004
製作年度：2003
製作国：ノルウェー／スウェーデン
配給：SPO
監督：ベント・ハーメル
脚本：ベント・ハーメル、ヨルゲン・ベルマルク
製作：ベント・ハーメル
出演：ヨアキム・カルメイヤー、トーマス・ノールストローム、レイネ・ブリノルフソン、ビョルン・フロベリー

なんとも地味な映画。ベルギー映画の「ポーリーヌ」もそうだったけど、北欧って太陽光が少ない分、引きこもり的な映画が多い。寒いからかなぁ。スローライフってウリだけど、スローにならざる得ないお国柄だから、特段はやしたてるほどのエコな生活ってわけじゃないと思うの。どうしたって、この程度の生活ペースでしか、有り余る時間を消化できないだけにすぎないのね。発想としては導入部からキッチンの導線リサーチという不思議な人間関係を設定してるから評価できるけど、それをドラマチックに展開するのは失敗したかも。もうちょっとシュールな監視社会を風刺した「１９８４」みたいな不条理ベクトルを持たせたら、って無いものねだりね。多分、そこはかとない友情や達観した人生観を描きたかっただけにすぎないんだもの。悪く言いづらい映画だしね。でも、いったい誰に観て欲しい映画だったんだろう。一番それが疑問だわ。