BAD BOYS 2BAD 2003,9,29

原題：BAD BOYS 2BAD
監督：マイケル・ベイ
出演：マーティン・ローレンス、ウィル・スミス、ガブリエル・ユニオン
　　　ジョー・パントリアーノ、ジョルディ・モーラ
製作：ジェリー・ブラッカイマー
　　　2003 コロムビア映画／ＳＰＥ

　「破壊」する快感。究極の無駄、消費、排泄、浄化。今年公開の映画では特に目立ったみたい。特に「マトリクス」「ターミネータ３」が「破壊の手口」を競っていたようで、ストーリーは破壊を見せるための手段のような状態。性行為をつなぐ物語らしきものがある初期のアダルトビデオとおんなじ。そういう意味では、この映画の「破壊」はイカせて貰えた。こんな事ができる、こんな壊し方がある、こんなアングルで破壊を見せてやる、主観で（見た目）で見せよう等々。カメラアングル、カメラワークに凝り、これまでになく破壊の真っ只中にスクリーンを見つめる観客を置く。物語はどうでもいいけど、次のカットではどんな破壊を見せてくれるのかを期待し続ける２時間半。「スピード２」で船が乗り上げるクライマックスと同等レベルの破壊が立て続け。で、飽きない。ただし、物語を追いかけるのは止めたほうがいい。「破壊」が主役で、この映画の全てなんだから。