21g 2004,6,7
原題:21G
邦題:21g
時間:124分
公開:2004/05
製作年度:2003
製作国:アメリカ
配給:GAGA
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:ギジェルモ・アリアガ
製作:テッド・ホープ
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:ショーン・ペン 、ベニチオ・デル・トロ 、ナオミ・ワッツ 、シャルロット・ゲンズブール 、メリッサ・レオ
それなりの洋画チェーンで公開しているのが間違い。やっぱり単館系のテイストよね。物語は深く、暗く、鬱なテーマ。ベタな感動路線で、ハッピーエンドに仕立て上げてれば、こういうチェーンを使っていいけどね。でも、この映画は、アーティストぶったメキシコ人監督が、「どうだ、すごいだろう、理解できるかな?」って自意識過剰なまでの、脚本のリコンストラクションをしてしまって、あまりに解体再構成が行き過ぎて、何がなんだか判らなくなってしまったグランドゼロの混乱状態。心臓移植にまつわる、ドナーと患者とドナーを轢き殺した男の3者を、その家族とともに描いていく葛藤映画なのに、それぞれの時系列を全部ばらばらにして、シャッフルして、しかも、接続の意味が不明な繋がり方で断片が並んでくるの。これって、意地悪?それとも、ストレートな時系列でドラマを盛り上げるのが嫌い?っていうか下手でできないから、わざとバラバラにして、物理的、心理的な繋がりを演出できないから細切れにしているのかしら。ショーン・ペンってどうして「まっすぐ」な人物を演じないのかしら。この映画の特殊。好きなのかなぁ。演じがいがありそうな役柄。っていうか、演じることが過剰でも、あまり気にされないで、逆に評価されてしまう役柄。そういうのって、実は卑怯かもしれない。
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