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レディ・ジョーカー 2004,10,6

ladyjoker 邦題:レディ・ジョーカー
時間:121分
公開:2004/11
製作年度:2004
製作国:日本
配給:東映・日活
監督:平山秀幸
脚本:鄭義信
原作:高村薫
音楽:
製作:中村雅哉
出演:渡哲也 、徳重聡 、吉川晃司 、國村隼 、大杉漣

多分、自分が製作に加わってたら、映画にする前に原作者に謝って、映画化断念すると思う。それだけ、原作が凄いんだモノ。小説世界だけで、その重厚さやテーマの重さが完結していて、生半可な映像じゃたちうちできないと思うから。で、勇気ある制作者?それとも欲深い制作者は映画を作ってしまった。しかも、小説が持っている表層的な衣装だけを模倣してるだけ。奥底にあるテーマ性や犯罪へ結びつく動機の、小説ならば深く壮絶に語られている部分は力量不足で描ききれていない、安手のバラエティ番組の「C級のそっくりショー」にしか成りえてない。登場人物の誰のどこに感情移入してこの映画を読み解くべきなんだろうっていう疑問以前に、パーツとしての俳優たちが、どこまで映画を理解して登場人物になっているんだろうって根本的疑問しか残らない。かってにキレてる辰巳琢朗はもう悪い冗談にしか思えない。世の中には、どんなに映画制作意欲は沸く相手であっても、それを実現してはいけない「完成された小説」っていうのは存在するし、「レディ・ジョーカー」は極北にある作品のひとつだと思うわ。

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