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活きる 2003,12,21

ikiru 原作:「活者」ユイ・ホア
原題:活者
邦題:活きる
時間:131分
公開:2002/03/23
製作年度:1994
製作国:中国
配給:角川書店、テレビ東京
監督:チャン・イーモウ
脚本:ユイ・ホア、ルー・ウェイ
製作:チウ・フーション
出演:グォ・ヨウ、コン・リー、ニウ・ベン、グオ・タオ、ジアン・ウー

ベトナム戦争が現在のアメリカが病んでいる原因だ、っていう映画がやたら流行った時代があった。最近は病んでるアメリカは原因を語らないで、病んだ状態と折り合いながら生活するドラマを作っている。たとえば「恋愛小説家」みたいなの。で、中国。60年代後半の文化大革命時代がネタになっている。「覇王別妃」あたりがドラマの背景ではドラマチックにその時代に生きる登場人物を活写してた。あと、「レッドバイオリン」のエピソードや、「中国のお針子」だとその後の下放とか。早い話が、全ての分野での価値観の崩壊、再構築という「事件」で翻弄される人々を描く「ネタの強み」があるってことね。で、この映画は第二次世界大戦から国民党と共産党の争い、そして文化大革命という三つのインパクトを背景にした元地主層の一家の物語。経年型のシンプルな作りなんだけど、それぞれの時代背景で必死に生きていく姿が中国映画っぽく語られるの。てゆうか、大きな事件があっても淡々と描かれてしまう大河性。本当なら6時間くらいの長さの映画になっていてもおかしくないんだろうな。でも、そろそろ「混乱の時代」っていうオリジナルネタを乱造するのはやめたほうがいい。珍しくなくなるもの。プロレスの必殺技みたいにね。でも、不謹慎だけど、こういう価値観崩壊っていうウリがあるのは羨ましいかも。それなりに言い訳が作れるものね。なにやっても。日本だとそろそろ「バブル」を思いっきりネタにした映画を作ってもらいたいな。これも日本特有の「価値崩壊」のドラマチックな歴史事件だもの。日本っぽいしね、セコくお金がらみって。

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