巨星ジーグフェルド 2005,4,2
原題:THE GREAT ZIEGFELD
邦題:巨星ジーグフェルド
時間:177分
公開:
製作年度:1936
製作国:アメリカ
配給:
製作総指揮:
製作:ハント・ストロンバーグ
監督:ロバート・Z・レオナード
脚本:
原作:ウィリアム・アンソニー・マクガイア シーモア・フェリックス
音楽:ウォーター・ドナルドソン 、ハロルド・アダムソン 、コン・コンラッド 、ハーブ・マジッドソン 、アーサー・ラング 、フランク・スキナー
出演:ウィリアム・パウエル ルイーゼ・ライナー マーナ・ロイ フランク・モーガン ヴァジニア・ブルース
先日死んだ芸能界の大物を映画にしようって発想の映画。ただ、ショービジネスで一世を風靡したエンタテイメントを創造して評判をとった大物プロデューサーなんで、映画も半分くらいは、その有名なショーの再現。大掛かりなセットでバラエティ歌謡ショーを演出してる。多分ブロードウェイでジークフェルドのショーを見ることが「憧れ」だったアメリカ中の田舎者たちは、ナマは無理だけど評判のショーとやらを映画で垣間見ようって寸法なのね。あ、これって戦後に作られた「地上最大のショー」のリングリングサーカスと一緒。両方ともいわゆる舞台中継なんだもの。テレビが無い時代には観客たちは、ニューヨークなんか一生関係ないような田舎に住んでても、映画でジークフェルドショーが観られるって大喜びしたんだろうな。ゴージャスなセレブたちの生活や、三面記事・女性誌・ワイドショー的な恋愛スキャンダルとかも織り交ぜて、一級の「娯楽」に仕立ててある。舞台がグルグル回るショーの圧巻。見せ場とかも「噂」に聞いてはいたけど、っていう観客はみんな満足したろうなって思うわ。ワンカットですごい力が入ったシーンだもの。でも、この「ナマ」を見たこと無いけど、っていうお客に映画で見せるっていう手口は連綿と続いているわよね。今まさにヒットしてる「オペラ座の怪人」だって、映画としてはどうかって思うけど、料金高いナマ舞台は見れないけどっていう中年女性が押しかけてるっていうじゃない。それで本物を観た気にさせるんだから、ロイド・ウェーバーも商売人よね。そういう意味では、この映画はもうちょっと観客に親切でサービス精神があるような気がする。昔の映画界って善人が多かったのかしら。一つ欲を言うなら、やっぱりみんなカラー作品で観たかっただろうなって思う。無理だけど、時代的にはね。
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