モナリザ・スマイル 2004,8,10
原題:monalisa smile
邦題:モナリザ・スマイル
時間:120分
公開:2004/08/07
製作年度:2003
製作国:米
配給:UIP
監督:マイク・ニューウェル
脚本:ローレンス・コナー 、マーク・ローゼンタール
原作:
音楽:レイチェル・ポートマン
製作:ジョー・ロス
出演:ジュリア・ロバーツ 、キルステン・ダンスト 、ジュリア・スタイルズ 、マギー・ギレンホール 、ジニファー・グッドウィン
1950年代の名門女子大学を舞台にした「教師もの」。女性教師がテーマだからちょっと珍しいかも。ジュリア・ロバーツ頑張ってたけどね。生徒や同僚たちが50年代をきっちり演じてるんだけどジュリアだけは70年代っぽい雰囲気で浮いてる。まあ、リベラルな先進的教育っていうか自立女性思想な役どころだからそうなるのかな。でも恐ろしいほどの時代考証っていうか、あたりまえだけど、中産階級の白人しか登場しない。黒人やアジア人が一切出てこない。ユダヤ系は差別されてるし。もちろん時代背景は公民権とかが叫ばれる遥か昔なんでしょうがないけど。いまどきのアメリカ映画ではありえないくらいに白人しか存在しないアメリカを描いてる。カラードは「市民」としての存在権が無かったんだろうって思う。ここで描かれているアメリカが本当に50年代のアメリカだったんだってね。凄いことだわ。タバコも吸いまくるし、なんか、穿って考えれば、制作者たちえは「古き良きアメリカ=現在は存在を許されない人種&貧富差別的で、しかもタバコ自由なアメリカ」に対しての憧憬を「映画制作」という大義名分で「実体験」したかったのかも、って思ってしまう。本筋にある女性ドラマはしっかりとテーマもあるし、考えさせられる啓蒙性もあるんだけど、本質的に懐疑論者な私は、やっぱり合法的にアメリカが捨ててきた「悪?」を懐古してるとしか思えないの。
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