アップタウン・ガールズ 2004,3,2

邦題:アップタウン・ガールズ
時間:93分
公開:2004
製作年度:2003
製作国:アメリカ
配給:FOX
監督:ボアズ・イェーキン
脚本:ジュリア・ダール
製作:ジョン・ペノッティ
出演:ブリタニー・マーフィ、ダコタ・ファニング、マーリー・シェルトン
親の遺産でノー天気に富豪生活をする主人公が、一文無しになってダコタ・ファニング演じる孤独な大金持ちの一人娘の子守りになるという話。ダコタ・ファニングの天才(いけすかない)子役ぶりを楽しむロマンチック・アーバン・コメディ。親子関係を軸に大人になりきれない主人公と、親の愛を求めつつも与えられらない屈折した性格になった少女との友情が描かれていく。脚本もそれなりに辻褄をあわせてあるし、さまざまなエピソードがきちんと整理されて収束されていくので、ある意味心地よい。でも、ハリウッドメジャーが生産する「予定調和なコンテンツ」としての製品という意味では、なんていうか、内容的にも興行的にも「定番商品」くささがタップリ。プログラムピクチャーなのね。必要十分な目玉商品(この場合ダコタちゃん)と、笑って、泣かせて、しかも批判できない王道のテーマ(家族の再生みたいな善意の塊)に、希望を残す大団円なハッピーエンド。大量生産された必要パーツをきちんと設計図どおりに並べていっちょあがり、っていう無個性な職人の的確な仕事の典型ね。決して、なんかの賞を貰おうとかいう下心もなく、一定のお客さんが、制作費回収とすこしの利益をもたらすくらいに動員してくれればそれでOKっていう高望みのなさが、大作の狭間の劇場を埋めるには丁度手ごろなサイズなんだろうなって想像する。そういう意味では、ハリウッドメジャー作品を全て肯定してしまうのは間違いだし、みゆき座の不入り(少なくとも私が観た時は10%くらいの入り)が、日本の観客の解答用紙になっていると思うな。
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