イノセンス 2004,2,24

原作：志郎正宗
邦題：イノセンス
時間：100分
公開：2004
製作年度：2003
製作国：日本
配給：東宝
監督：押井　守
脚本：押井　守
製作：プロダクションIG
出演：大塚明夫、山寺宏一、田中敦子、大木民夫、竹中直人

結局、ツタヤじゃいっつも借り出されていて、「攻殻機動隊」は見てない。だから、少佐といわれる存在への思い入れがない分だけ、ちょっと理解に苦しむ設定の前提条件。でもよくここまで作りこんでいる。ここしばらくは、ずいぶんアニメを意識して観てきたけれど、一番繊細に作られている。確固たる世界観があって、破綻してない。っていうより、そこらの低スキル（甲殻レベルが低いという意味で）の人は完全に置いてけぼり。わたしもすっかり置いてけぼりチーム。一所懸命に背伸びして理解していこうと、いつもの１００倍も脳細胞を駆使したけど、ここにある衒学的（オタク度最高レベルって意味ね）能弁さには追いつくのが難しかった。ブツブツと独白していく様々な引用語句が、多分、映画というか、描かれている世界そのものを解釈する解題となってるんだろうな、って想像はできるけどね。だけど、ごくノーマルな生活を現実世界で送っている私たちには到底到達し得ない領域なの。ここまで無視されていくと心地いい。もう勝手にしてっていう感じ。