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ミスティック・リバー 2004,1,29

mriver 原作:デニス・ルヘイン 
原題:MYSTIC RIVER
邦題:ミスティック・リバー
時間:138分
公開:2004/01
製作年度:2003
製作国:アメリカ
配給:ワーナー
監督:クリント・イーストウッド 
脚本:ブライアン・ヘルゲランド 
製作:
出演:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン 

あの時、車に乗っていたのが僕だったら。というトラウマで引き裂かれていく幼馴染。病んでいるアメリカが自身を描いた典型的な自虐的作品って言えるわね。しかも、それが、強いアメリカを象徴するダーティハリーが監督してるのが皮肉かもしれない。そういえば、狂気なプロレスラーほど、素顔は人格者だって聞いた。暴れん坊刑事も、きちんと社会の闇を描きながら「演出力が利いた」ドラマを作ってしまう人格者なのね。ショーン・ペンの演技がすごいけど、彼くらいの「演技派」って評判を持ってると、凄くなければダメっていう高いハードルを要求されちゃう。で、これだけちゃんとしてても、主演男優賞総なめってことができないのが可哀想。黒人の刑事がちょっとステレオタイプなのが、惜しい。キャスティングのミスね。あの風貌だから臭くなってしまう。もちっと若造だったり、年寄りだったりしたほうが、このスタンスの役柄にはいいかもしれなかった。あと、ティム・ロビンスの妻役もちょっとオーバーだったかも。あそこまで、演技くさくされちゃうと、ティム・ロビンスの抑えたさりげなさが薄くなってしまう。でも、暗くて、救いが無くて、出口も無くて、いやーな気分になる映画だけど、しっかりした作品にしあがっていたわ。

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» 【過去】『ミスティック・リバー』 / デニス・ルヘイン [Augustrait]
穏やかさが災いへと移ろった  「不条理」という言葉で片付けることはできないほど、抜き差しならぬ状況というのが人生にはある。人は若いころの危機や失敗にどのように直面し、いかに乗り越えたかを経験知として語る術を持っている。それが時には、笑話として場を和ませることもあるだろう。  だが、何年経っても癒えない傷を受け、その後の人生に深く翳を落とし続けるのだとしたら?言葉にするのはおろか、思い出すことさ... [続きを読む]

受信: 2005.12.25 21:14

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