ホワイト・ライズ 2004,12,23
原題:WICKER PARK
邦題:ホワイト・ライズ
時間:116分
公開:2004
製作年度:2004
製作国:アメリカ
配給:日本ヘラルド
監督:ポール・マクギガン
脚本:ブランドン・ボイス
原作:
音楽:クリフ・マルティネス
製作:ヘンリー・ウィンタースターン
出演:ジョシュ・ハートネット 、ローズ・バーン 、マシュー・リラード 、ダイアン・クルーガー 、クリストファー・カズンズ
それほど期待してなかったけど、すっごく面白かった。なんか儲けたって感じ。もう少し複雑にすると(演出的に)破綻をきたしてわけが判らなくなる寸前な緊張感。例えば、その線を超えた例が「21グラム」だけど、この映画は踏みとどまってる。女性の恋の屈折と男性の恋の屈折のすれ違いと感情の行き違いが、ささいな悪意が、恋人たちの人生を狂わせていく過程がすごい。複雑な人間関係をこれだけ回想と時制の入れ替えをしながら語りきったシナリオと演出も見事。その人間関係をコンパクトに仕立てた分だけ、世界が狭くなって予定調和になってはいるけど(ご都合主義っていうの?)、でもこれ以上登場人物が拡散するとわけが判らなくなるかもしれないし。アルトマンとかが監督すると爆裂しちゃうだろうなって思うわ。でも、欲を出さずに、相関図をA4に収まる程度のスケールにしてあるから、途中で人間関係が判らなくなるってこともなく、ラストまでワクワクして観ることができたわ。メジャー映画には無い良さっていうのかしら。シネスイッチで観たけど、劇場のカラーにも合ってるし(子供は出てこないけどね)銀座っていう街にもあってるし。ちょっと女性の心理が怖い、でも納得する「感情」でもあるし、ホロっとするハッピーエンドだし。大団円に向けての謎解きがちょっと安っぽい演出だけど、全体像として、これだけの恋愛にまつわる人間関係を語りきったことを評価するわ。
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