みなさん、さようなら 2004,1,16
原題:Les Invasions barbares
邦題:みなさん、さようなら
時間:99分
公開:2004/04
製作年度:2003
製作国:カナダ
配給:コムストック、テレビ東京、博報堂
監督:ドゥニ・アルカン
脚本:ドゥニ・アルカン
製作:ドゥニーズ・ロベール、ダニエル・ルイ
出演:レミ・ジラール、ステファン・ルソー、マリー=ジョゼ・クローズ、マリナ・ハンズ、ドロテ・ベリマン、ジョアンヌ=マリー・トランブレイ、ピエール・キュルジ、イヴ・ジャック
持つべきものは、金持ちの息子と、根にもたないタイプのオプチミストな愛人たち。そしてなにより、傍若無人な傲慢な性格。最後のポイントが一番大事みたい。それから、グレた非合法に顔のある親戚。これまで観た映画のなかで、一番、幸せな死に方を見せてもらったかも。映画が、エンタテイメントであるならば、スクリーンの中で死ぬ人たちは、映画の数だけあるでしょう?で、死に方の描き方に「死ぬ意味」を<無意味な死>として、アンチテーゼのように、偏執的に表現してきたのがゴダールだと思うの。「気狂いピエロ」の爆死や、「勝手にしやがれ」の走行死とかね。で、そんな、理屈っぽい死の描き方をニヤリと笑いながら全面否定したのが、アルカン監督かもね。フランス語の怨念かも。ラスト間際に、ケベックのフランス文化をシニカルに笑い飛ばすシーンがあったけど、多分、彼らはゴダール世代のまんまんなか。ルーツのフランスがマオ革命に傾倒して混乱して、世界のうるさがたになっている間に、ケベックの息子たちは、ロンドンで富豪になってるっていうオチ。カジュアルな心情サヨクの父親が、キャピタリズムの権化の恩恵で、史上最高の往生を遂げる、なんともステキな映画でした。
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