2023-151M 「渇水」☆☆☆★

Skassui邦題:渇水
時間:100分
公開:2023-06-02
製作年度:2023
製作国:日本
配給:KADOKAWA
製作総指揮:
企画プロデュース:白石和彌
製作:堀内大示 藤島ジュリーK. 徳原重之 鈴木仁行 五十嵐淳之
監督:高橋正弥
脚本:及川章太郎
原作:河林満
撮影:袴田竜太郎
音楽:向井秀徳
出演:生田斗真(岩切俊作)、門脇麦(小出有希)、磯村勇斗(木田拓次)、山崎七海(小出恵子)、柚穂(小出久美子)、宮藤官九郎(伏見)、宮世琉弥(今西)、吉澤健(坂上)、池田成志(佐々木課長)、篠原篤(大林)、柴田理恵(竹内)、森下能幸(石川)、田中要次(細川)、大鶴義丹(加東刑事)、尾野真千子(岩切和美)

「凶悪」「孤狼の血」などを送り出してきた白石和彌監督が初プロデュースを手がけ、生田斗真を主演に迎えて送る人間ドラマ。作家・河林満の名編「渇水」を原作に、心の渇きにもがく水道局職員の男が幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻していく姿を描く。

市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。

監督は、岩井俊二監督作や宮藤官九郎監督作で助監督を務めてきた高橋正弥。

もしこの作品の脚本を渡されて、出資を誘われれば「今回はご縁がなかったと」謝絶する。本が悪いわけでなく、キャスティングはまあまあではある。しかしテーマが一言で説明しづらい、さらにそれを映像で観客の『腑に落ちる』カタルシスとして描きづらい、という一点で、乗れない。まあ、そういうことだ。

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2023-150M 「イビルアイ」☆☆☆

Seveleye原題:Mal de ojo
邦題:イビルアイ
時間:100分
公開:2023-07-28
製作年度:2022
製作国:メキシコ
配給:AMGエンタテインメント
製作総指揮:
製作:
監督:アイザック・エスバン
脚本:アイザック・エスバン ジュニア・ロザリオ エドガー・サン・フアン
原作:
撮影:イシ・サルファティ
音楽:カミラ・ウボルディ
出演:オフェリア・メディーナ、パオラ・ミゲル、サマンサ・カスティージョ

メキシコで3週連続トップ10入り世界各地の映画祭を席捲した鬼才アイザック・エスバン監督最新作。
13歳の少女ナラが祖母の不可解な行動から祖母が人間ではない何者かであることを疑い始め、恐怖に怯えながら隠された秘密を暴いていく“セレモニー・スリラー”。

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2023-149M 「苦い涙」☆☆☆★

Snigainamida原題:Peter von Kant
邦題:苦い涙
時間:85分
公開:2023-06-02
製作年度:2022
製作国:フランス
配給:セテラ・インターナショナル
製作総指揮:
製作:フランソワ・オゾン
監督:フランソワ・オゾン
脚本:フランソワ・オゾン
原作:ライナー・ベルナー・ファスビンダー
撮影:マニュエル・ダコッセ
音楽:クレモン・デュコル
出演:ドゥニ・メノーシェ(ピーター・フォン・カント)、イザベル・アジャーニ(シドニー・フォン・グラーゼナプ)、ハリル・ガルビア(アミール・ベンサレム)、ハンナ・シグラ(ローズマリー)、ステファン・クレポン(カール)、アマンテ・オーディアール(ガブリエル(ガビ))

フランスの名匠フランソワ・オゾンが、ドイツのライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が1972年に手がけた「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」を現代風にアレンジし、美青年に恋した映画監督の姿をシニカルかつユーモアたっぷりに描いたドラマ。

恋人と別れたばかりで落ち込んでいた有名映画監督ピーター・フォン・カントのアパルトマンに、親友である大女優シドニーがアミールという青年を連れて訪ねてくる。艶やかな美しさのアミールにすっかり心を奪われたピーターは、彼を自分のアパルトマンに住まわせ、映画界で活躍できるよう手助けするが……。

「ジュリアン」のドゥニ・メノーシェがピーター役で主演を務め、「王妃マルゴ」のイザベル・アジャーニが大女優シドニー、「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」にも出演したハンナ・シグラがピーターの母を演じる。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。

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2023-148M 「怪物」☆☆☆★★★

Skaibutsu邦題:怪物
時間:125分
公開:2023-06-02
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東宝、ギャガ
製作総指揮:
製作:市川南 依田巽 大多亮 潮田一 是枝裕和
監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
原作:
撮影:近藤龍人
音楽:坂本龍一
出演:安藤サクラ(麦野早織)、永山瑛太(保利道敏)、黒川想矢(麦野湊)、柊木陽太(星川依里)、高畑充希(鈴村広奈)、角田晃広(正田文昭)、中村獅童(星川清高)、田中裕子(伏見真木子)

「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。音楽は、「ラストエンペラー」で日本人初のアカデミー作曲賞を受賞し、2023年3月に他界した作曲家・坂本龍一が手がけた。

大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。

「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。中心となる2人の少年を演じる黒川想矢と柊木陽太のほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ら豪華実力派キャストがそろった。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され脚本賞を受賞。また、LGBTやクィアを扱った映画を対象に贈られるクィア・パルム賞も受賞している。

 今年のカンヌ国際映画祭で脚本賞。クィア・パルム賞も受賞。まあ、そういう香りも漂うが、思春期前の性が未分化なお年頃の話である。奇しくも同様なテーマで『クローズ』という作品が7月の公開を待っているが、こちらもカンヌでカメラ・ドール賞を受賞している。
「家族」であることをギリギリ耐えて維持してきたこれまでの是枝監督が「家族を諦めた。」のかもしれない。
構造が『羅生門』(黒澤明監督)を連想させるとして、様々に語れるだろうが、そのあたりはプロの映画評論家に任せる。

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2023-147M 「ほつれる」☆☆☆★

Shotsureru邦題:ほつれる
時間:90分
公開:2023-09-08
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ビターズ・エンド
製作総指揮:
製作:
監督:加藤拓也
脚本:加藤拓也
原作:
撮影:
音楽:
出演:門脇麦、田村健太郎、染谷将太、黒木華

今様なる不倫ドラマ。真っ当な家族が出てこない。というか、何が真っ当か、昭和爺には令和は理解不能である。

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2023-146M 「65 シックスティ・ファイブ」☆☆☆

S6500原題:65
邦題:65 シックスティ・ファイブ
時間:93分
公開:2023-05-26
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
製作総指揮:メリアン・ブランドン ダグ・メリフィールド ジェイソン・クロス アーロン・L・ギルバート
製作:サム・ライミ デボラ・リーブリング ザイナブ・アジジ スコット・ベック ブライアン・ウッズ
監督:スコット・ベック ブライアン・ウッズ
脚本:スコット・ベック ブライアン・ウッズ
原作:
撮影:サルバトーレ・トチノ
音楽:
出演:アダム・ドライヴァー(ミルズ)、アリアナ・グリーンブラット(コア)、クロエ・コールマン(ネヴィン)

アダム・ドライバーが主演を務め、巨大隕石が衝突する直前の6500万年前の地球に不時着した男の運命を描いたSFサバイバルスリラー。

長期探査ミッション中の宇宙船が、小惑星帯と衝突して墜落した。乗組員のほとんどが命を落とし、船体は破壊され航行不能となってしまう。生き残った男ミルズは、どこかに切り離されたはずの脱出船を見つけ出すべく未知の惑星を探索する中で、コアという少女を発見する。実は2人がいるのは6500年前の地球で、恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突まであとわずかだった。

共演に「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」のアリアナ・グリーンブラット、「ガンパウダー・ミルクシェイク」のクロエ・コールマン。「クワイエット・プレイス」の脚本家スコット・ベック&ブライアン・ウッズが監督・脚本、「スパイダーマン」シリーズの監督サム・ライミが製作を手がけた。

ハシゴ2本目は、役柄の振れ幅が極端なカメレオン俳優。アダム・ドライバーのSF冒険活劇。
『猿の惑星』から55年。

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2023-145M 「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」☆☆☆★

Skishiberohan2023邦題:岸辺露伴 ルーヴルへ行く
時間:118分
公開:2023-05-26
製作年度:2023
製作国:日本
配給:アスミック・エース
製作総指揮:豊島雅郎
製作:牟田口新一郎 尾崎充信 和田佳恵 平賀大介 瓶子吉久
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
原作:荒木飛呂彦
撮影:山本周平 田島茂
音楽:菊地成孔
出演:高橋一生(岸辺露伴)、飯豊まりえ(泉京香)、長尾謙杜(岸辺露伴(青年))、安藤政信(辰巳隆之介)、美波(エマ・野口)、池田良、前原滉、中村まこと、増田朋弥、白石加代子、木村文乃(奈々瀬)

荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。

ドラマ版から続投となる露伴役の高橋、担当編集者・泉京香役の飯豊まりえのほか、木村文乃、長尾謙杜、安藤政信、美波らが顔をそろえる。監督・渡辺一貴、脚本・小林靖子、音楽・菊地成孔、人物デザイン監修・柘植伊佐夫と、ドラマ版のスタッフが再結集した。

テレビ東京の出資作品。荒木飛呂彦のジョジョという微妙なファンで構成された作品のスピンアウトにして、NHKドラマの劇場版という、テレビ東京がいっちょ噛みする必然があるとは思えない一品は、伝奇系スタイリッシュホラー。唯一の理由を推理すれば『テッシーが製作のアスミック作品』ということだからか。ねぇF田くん。

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2023-144M 「クリード 過去の逆襲」☆☆☆★

Screed3原題:Creed III
邦題:クリード 過去の逆襲
時間:116分
公開:2023-05-26
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作総指揮:セブ・オハニアン ジンジ・クーグラー ニコラス・スターン アダム・ローゼンバーグ
製作:アーウィン・ウィンクラー チャールズ・ウィンクラー ウィリアム・チャートフ デビッド・ウィンクラー ライアン・クーグラー マイケル・B・ジョーダン エリザベス・ラポーゾ ジョナサン・グリックマン シルベスター・スタローン
監督:マイケル・B・ジョーダン
脚本:キーナン・クーグラー ザック・ベイリン
原作:ライアン・クーグラー キーナン・クーグラー ザック・ベイリン
撮影:クレイマー・モーゲンソー
音楽:ジョセフ・シャーリー
出演:マイケル・B・ジョーダン(アドニス・クリード)、テッサ・トンプソン(ビアンカ・クリード)、ジョナサン・メジャース(デイミアン(デイム)・アンダーソン“ダイヤモンド”)、ウッド・ハリス(トニー・バートン“リトル・デューク”)、ミラ・デイビス・ケント(アマーラ・クリード)、タデウス・J・ミクソン(若き日のアドニス)、スペンス・ムーア二世(若き日のデイミアン)

「ロッキー」シリーズを継承したボクシング映画「クリード」のシリーズ第3作。マイケル・B・ジョーダンが前2作に続いて主演を務め、本作では自ら長編初メガホンをとった。

かつてロッキーが死闘を繰り広げた親友アポロの息子アドニス・クリード。ロッキーの魂を引き継ぎ世界チャンピオンとなった彼の前に、刑務所から出所した幼なじみのデイムが現れる。2人はかつて家族同然の仲間であったが、デイムはクリードの少年時代のある過ちによって18年間の服役を強いられ、復讐心に燃えていた。クリードは封印してきた自らの過去に決着をつけるべく、デイムとの戦いに向けて猛トレーニングを開始する。

クリードの幼なじみで最強の敵となるデイムを「アントマン&ワスプ クアントマニア」のジョナサン・メジャース、クリードの妻ビアンカを前2作に続いてテッサ・トンプソンが演じる。

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2023-143M 「波紋」☆☆☆★

Shamon邦題:波紋
時間:120分
公開:2023-05-26
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ショウゲート
製作総指揮:富田朋子 堤天心 小山洋平 高津英泰 久田晴喜 寺井禎浩
製作:杉田浩光 渡辺誠
監督:荻上直子
脚本:荻上直子
原作:
撮影:山本英夫
音楽:井出博子
出演:筒井真理子、光石研、磯村勇斗、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙、ムロツヨシ、津田絵理奈、花王おさむ、柄本明、木野花、キムラ緑子

「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」の荻上直子が監督・脚本を手がけ、震災、老々介護、新興宗教、障害者差別といった現代社会が抱える問題に次々と翻弄される家族の姿を描いた人間ドラマ。

須藤依子は「緑命会」という新興宗教を信仰し、祈りと勉強会に励みながら心穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、十数年前に失踪した夫・修が突然帰ってくる。自分の父の介護を依子に押しつけたままいなくなった修は、がんになったので治療費を援助してほしいという。さらに息子・拓哉は障害のある恋人を結婚相手として連れ帰り、パート先では理不尽な客に罵倒されるなど、自分ではどうしようもない苦難が次々と依子に降りかかる。湧きあがってくる黒い感情を、宗教にすがることで必死に押さえつけようとする依子だったが……。

主人公・依子を筒井真理子、夫・修を光石研、息子・拓哉を磯村勇斗が演じた。

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2023-142M 「宇宙人のあいつ」☆☆☆

Schujinnoaitsu邦題:宇宙人のあいつ
時間:117分
公開:2023-05-19
製作年度:2023
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
製作総指揮:
製作:勝股英夫 大熊一成 小西啓介 黒岩克巳 佐竹一美 古味竜一
監督:飯塚健
脚本:飯塚健
原作:
撮影:相馬大輔
音楽:海田庄吾
出演:中村倫也(真田日出男)、伊藤沙莉(真田想乃)、日村勇紀(真田夢二)、柄本時生(真田詩文)

中村倫也主演で、地球人になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの3日間で人間としてやり残したことに奮闘する姿を描いたコメディ。

人間の生態調査のため、23年前に土星から来た宇宙人は、真田家四兄妹の次男・日出男として、長男・夢二、長女・想乃、三男・詩文と暮らしていた。家族というものがわからない日出男は、夢二から、家族とは自分よりも大切なものがあることだと教えられる。真田家のさまざまな問題が起こる中、日出男が地球を離れる日が近づいてくる。日出男に残された時間はあと3日間。人間としてやり残したことをやり遂げるため、日出男の地球での最後の奮闘がはじまる。

日出男役を中村、長女・想乃役を伊藤沙莉、長男・夢二役を「バナナマン」の日村勇紀、三男・詩文役を柄本時生がそれぞれ演じる。監督・脚本は、「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」「ステップ」の飯塚健。

木下グループの劇場。TSUTAYAの二階にある小綺麗なミニシアター3スクリーン。週アベどのくらいなのだろう。劇場広告はひたすらグループ企業の広告ばかり。売れてないのか、戦略なのかは不明。ともあれ、独立系の劇場は生き残るのが大変な時代。健闘を祈る。
作品は、まるで舞台劇を映画化したような「繰り返しのシークエンス」と、こじんまりした世界観。もっと深掘りしてほしいキャラクターを創りながら、作品的に厚みを持たせるほどに仕上げていない。夢落ちの次にやってはいけない、強引な大団円に『コレかよ!』と心の中で絶叫。
日村勇紀が汗をかいて頑張っているのに拍手。

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2023-141M 「最後まで行く」☆☆☆★★★

Ssaigomadeiku邦題:最後まで行く
時間:118分
公開:2023-05-19
製作年度:2023
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:鳥羽乾二郎 石垣裕之 藤島ジュリーK. 竹澤浩 山田久人
監督:藤井道人
脚本:平田研也 藤井道人
原作:キム・ソンフン
撮影:今村圭佑
音楽:大間々昂
出演:岡田准一(工藤祐司)、綾野剛(矢崎貴之)、広末涼子(工藤美沙子)、磯村勇斗(尾田創)、駿河太郎(久我山太地)、山中崇(梶征士)、黒羽麻璃央(松田優生)、駒木根隆介(川上昌平)、山田真歩(植松由紀子)、清水くるみ(岸谷真由子)、杉本哲太(淡島幹雄)、柄本明(仙葉泰)

岡田准一の主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。中国やフランスなど各国でもリメイクされた2014年の同名韓国映画を、「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督がメガホンをとり日本でリメイクした。

ある年の瀬の夜、刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていたが、妻からの着信で母の最期に間に合わなかったことを知る。そしてその時、車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。工藤は男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去る。そして、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。しかし、その時、スマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが入る。送り主は県警本部の監察官・矢崎で、工藤は矢崎から追われる身になってしまう。

主人公の工藤を岡田が演じ、工藤を追い詰めるエリート監察官の矢崎役で綾野剛が共演。そのほか広末涼子、磯村勇斗、杉本哲太、柄本明ら豪華キャストが共演する。

綾野剛の存在感がすごい。彼が軸で回っている。柄本明は日本映画の至宝だ。かつての樹木希林のような、ワンカットでも顔を出せば、作品の質を大いに高める。脚本の力が漲る、イコール韓国映画のパワーを感じさせる、そして絶望的に日本オリジナルの娯楽映画の衰退を痛感してしまう。

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2023-140M 「ブラッククローバー 魔法帝の剣」☆☆☆

Sackcrover2023邦題:ブラッククローバー 魔法帝の剣
時間:118分
公開:2023-06-16
製作年度:2023
製作国:日本
配給:松竹ODS事業室
製作総指揮:
製作:
監督:種村綾隆
脚本:ジョニー音田 折井愛
原作:田畠裕基
撮影:國井智行
音楽:関美奈子
出演:梶原岳人(アスタ)、島崎信長(ユノ)、諏訪部順一(ヤミ)、優木かな(ノエル)、森川智之(ユリウス)、関俊彦(コンラート)、大塚芳忠(エドワード)、沢城みゆき(プリンシア)、高橋文哉(ジェスター)、飯豊まりえ(ミリー)

集英社「週刊少年ジャンプ」連載の人気コミックをアニメ化した「ブラッククローバー」の劇場版。原作者・田畠裕基が総監修を手がけ、原作では明かされなかった「魔法帝」のエピソードをオリジナルストーリーで描く。

魔法が全ての世界で、魔力を持たずに生まれた少年アスタ。クローバー王国における魔道士の頂点「魔法帝」を目指して努力を続ける彼は、ライバルのユノと共に数々の強敵たちと戦ってきた。ある日、封印されていた先代魔法帝コンラートと3人の歴代魔法帝が「帝剣」と共に復活し、クローバー王国の破壊に乗り出す。最大の危機に陥った王国を守るべく、全魔法騎士団が総力を挙げて立ち向かう。

俳優の飯豊まりえと高橋文哉が映画オリジナルキャラクターの声優として参加。テレビアニメ版に続いてstudioぴえろがアニメーション制作を担当。

長年テレビ東京で放送していたジャンプアニメの劇場版。コロナで製作が遅れ、公開が伸び伸びとなってしまっていた作品。本作のTVアニメファンで世界観を熟知してる「お友達」のための作品だね。

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2023-139M 「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」☆☆☆★★

Swildspeed2023原題:Fast X
邦題:ワイルド・スピード ファイヤーブースト
時間:141分
公開:2023-05-19
製作年度:2023
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
製作総指揮:ジョー・カラッシオロ・Jr. デビッド・ケイン アマンダ・ルイス クリス・モーガン マーク・ボンバック
製作:ニール・H・モリッツ ビン・ディーゼル ジェフ・キルシェンバウム サマンサ・ビンセント ジャスティン・リン
監督:ルイ・ルテリエ
脚本:ジャスティン・リン ダン・マゾー
原作:
撮影:スティーブン・F・ウィンドン
音楽:ブライアン・タイラー
出演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジェイソン・モモア、ナタリー・エマニュエル、ジョーダナ・ブリュースター、ジョン・シナ、ジェイソン・ステイサム、サン・カン、ヘレン・ミレン、シャーリーズ・セロン、ブリー・ラーソン

2001年の第1作から数えて22年、メガヒットシリーズへと成長した人気カーアクション「ワイルド・スピード」のシリーズ第10作。

パートナーのレティと息子ブライアンと3人で静かに暮らしていたドミニク。しかし、そんな彼の前に、かつてブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが現れる。家族も未来も奪われたダンテは、12年もの間、復讐の炎を燃やし続けていたのだ。ダンテの陰謀により、ドミニクと仲間たち“ファミリー”の仲は引き裂かれ、散り散りになってしまう。さらにダンテは、ドミニクからすべてを奪うため、彼の愛するものへと矛先を向ける。

「トランスポーター」シリーズのルイ・ルテリエ監督がメガホンを取り、ドミニク役のビン・ディーゼルをはじめ、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジスらおなじみのキャストが集結。また、新たな顔ぶれとして、ファミリーを次々と襲うダンテを演じるジェイソン・モモアや、オスカー女優のブリー・ラーソンが参戦した。

いやあ、こんなとこで「次回」へ繋げるなよ!見るしかないじゃないか!

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2023-138M 「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」☆☆★★★

Scrimesofthefuture原題:Crimes of the Future
邦題:クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
時間:108分
公開:2023-08-18
製作年度:2022
製作国:カナダ・ギリシャ
配給:クロックワークス、STAR CHANNEL MOVIES
製作総指揮:ジョー・ヤーコノ ピーター・タッチ クリステル・コナン トーステン・シューマッハー トム・クイン クリスチャン・パークス
製作:ロバート・ラントス パノス・パパハジス スティーブ・ソロモス
監督:デビッド・クローネンバーグ
脚本:デビッド・クローネンバーグ
原作:
撮影:ダグラス・コシュ
音楽:ハワード・ショア
出演:

2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
『クラッシュ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などのデヴィッド・クローネンバーグが監督などを手掛けた異色作。近未来を舞台に、進化し続けた人類が体験する世界を映し出す。『イースタン・プロミス』などでクローネンバーグ監督と組んだヴィゴ・モーテンセン、『それでも私は生きていく』などのレア・セドゥ、『スペンサー ダイアナの決意』などのクリステン・スチュワートらがキャストに名を連ねる。
近未来、人類は人工的な環境に適応するべく進化し、生物学的変容を遂げて痛みの感覚さえ失う。“加速進化症候群”のアーティスト・ソール(ヴィゴ・モーテンセン)が体内に生み出す新たな臓器に、パートナーのカプリース(レア・セドゥ)がタトゥーを施し摘出するショーが人気を呼んでいた。そんな折、政府は人類の間違った進化と暴走を監視するために“臓器登録所”を設立する。
これでPG12かよ!

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2023-137M 「日本一のゴマすり男」☆☆☆

S_20230516144101邦題:日本一のゴマすり男
時間:95分
公開:1965-05-29
製作年度:1965
製作国:日本
配給:東宝
製作総指揮:
製作:渡辺晋 森田信
監督:古沢憲吾
脚本:笠原良三
原作:
撮影:斎藤孝雄
音楽:宮川泰 萩原哲晶
出演:植木等、浜美枝、中村是好、吉川満子、人見明、犬塚弘、有島一郎、進藤英太郎、東野英治郎、中尾ミエ

「社長忍法帖」の笠原良三がシナリオを執筆「ホラ吹き太閤記」の古沢憲吾が監督したサラリーマン喜劇。撮影は「赤ひげ」の斎藤孝雄。
ゴルフ練習場シーン。芝ゴルフ。

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